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「トニーのおっさん」のリバプール語録とは?
僕はオフィシャルメンバー登録もしてるし、定期的にアンフィールドに赴き、オフィシャルショップの店員から「あなた世界で一番オフィシャルで使ってるわ」と言われるくらいグッズを買いまくるリバプールファンではあるが、地元のファンからすれば『外国人』だ。
— トニーのおっさん (@tonynoossan) 2015年11月6日
Twitter上でリバプールを様々な角度から分析し、その知識の深さから「この人は何者!?」とリバプールファンの間で騒がれている「トニーのおっさん」さん。ご本人にご協力をいただき、リバプールFCラボでは「トニーのおっさん」のツイートを不定期でまとめて記事コンテンツとしてデータベース化していきます。「移籍考察」「試合分析」「クラブ経営」「その他豆知識」など、リバプールの理解を深める数々の語録を語録をご覧ください。
クロップがナビ・ケイタを獲得した理由(以下ツイート引用)
色んなメディアが(移籍市場での動きを)評価してるけど、リバプールは大体10点満点中で7点前後が多い。結局、昨シーズンの問題点であった、 マネの不在時の代わりのウイング 本職のLB 中盤のバックアッパー レギュラークラスのCB この4ヶ所の内、3ヶ所補強出来たから7点って感じ。
Squawkaが選ぶ5人のベスト・サイン、マティッチ、サコー、アーロン・ムーイ、レナト・サンチェス、サラー。サラーに関しては「当初は起用法が議論されたが、このスピードスターはマネ・フィルミーノと強力な攻撃陣を形成しており、前線からのプレスも素晴らしい」と好評価。
Squawkaによる「何故、リバプールはケイタを獲得したのか?」 まず、1番のポイントがリバプールはずーーーーーっと引かれた相手を崩せないという問題を抱えていた。これに対する1つの答えがコウチーニョによるミドルな訳だけど、毎度毎度決まるもんでもない。根本的に崩す必要がある。
引かれるという状態は前線にスペースが無いという事。マネやサラーやフィルミーノが突破しようとしても数的不利な状態なので、どこかでその不利を打破しないといけない。ポゼッションはそれをパスワークで崩すのが基本だけど、ケイタが凄まじいのは 個人のドリブル突破 で数的優位を作ってしまう。
中盤の深い位置から圧倒的なキープ力による突破でチャンスを作ってしまう。アーセナル戦のワイナルドゥムは素晴らしいパフォーマンスだったけど、ケイタのアベレージがアーセナル戦のワイナルドゥムくらい。
ポジション上、前線の一角として機能する事を求められているララーナや、ドリブル突破ではなく受け手としての走力を求められているジャンとは根本的にケイタ獲得の意図は違う。 ここからオマケ。 チェンバレンを中盤で起用する構想というのも、この「引いた相手をどう崩すか?」がポイントになる。
このドリブル能力ってのがミソで、昨シーズンのチェンバレンのドリブル回数/成功率はリバプールのMF陣の誰よりも高い ジャン 21回(57%) ララーナ 32回(63%) ジニ 28回(70%) ヘンド 5回(42%) チェンバレン 62回(69%)。
引かれた相手にパスワークで崩せないと手詰まりになる問題をチェンバレンやケイタの獲得によって個の突破で打破しようと考えてるんだと思う。(プレシーズンでウッドバーンを中盤で使ってみたのも狙いは恐らくコレ)
プレスをする事が出来ず、ボールを持たされた状態から敵の守備網を崩す為に、ミドルシュート・パスワーク・ドリブル突破という三本の矢が中盤に欲しいんだと思う。プレスからのカウンターで今の3トップを止められるチームはそういない。でも引いた相手を攻略出来るかどうかがタイトルを左右する。
これはチェンバレンの昨シーズンのプレー集。このタイプはリバプールの中盤にいない
これはケイタのプレー集。ドリブル能力が尋常じゃない。
<了>
チェンバレン獲得についての意図が、とてもわかりやすかったです。”個人のドリブル突破”という新しい選択肢を手にしたリバプール中盤のチャンスメイクが今後の試合で楽しみですね。
何者ですか?
ラボの巻き込み力の勝利