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時は遡ること3年前。当サイトにて、こんな記事が寄稿されておりました。
こちらの記事の内容はそのシーズンに移籍の可能性がある(と思われていた)選手に対する惜別の気持ちを綴るというもの。結局何があったのか、MF・FW編が更新されることはありませんでした。
そして3年越しの今。当時の投稿者、コークライターから引き継ぐ形で筆者が2020-2021シーズンverを寄稿させていただくことになりました。いわゆるリメイク(?)リバイバル(?)というものでしょうか。
先に言っておくと、筆者はリバプールFCサポーター歴が非常に浅いです。
2018年のW杯で知ったサディオ・マネに興味を持ち、彼が所属しているリバプールというチームを追ってみようとなったのが始まりなくらいには浅いです。
知識的に深みのあるものや感慨深い思い出等、そう多くは書けないかもしれません。何卒大目に見ていただければと思います。
ちなみに前回の記事を見ての余談ですが、筆者はフジファブリックだとベタに「若者のすべて」が一番好きです。ベタ中のベタですよね。
更に余談ですが、筆者が個人的に思い浮かべる「桜」「別れ」「ジャパニーズロック」の条件を満たす曲も貼っておきます。
趣味が合う方はバックグラウンド再生でもしながらお読みください。
ロリス・カリウス
1試合で人生が変わってしまった悲劇の男。多くのKOPの脳裏に苦い思い出の象徴として今なお残り続けているであろう男。
2017-2018シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝にて衝撃的なやらかしをして以降、世界中のサッカーシーンにおいてGKのとんでもないミスが飛び出すたびに「お前カリウスかよ」というワードが飛び交うようになったとかなってないとか。代名詞にするの辞めなさい。
ちなみに彼はご存知の通り様々な場所にローン移籍をし続けてきたのだが、行く先々でもとてもプロとは思えないようなやらかしを見せていたため、もはや心の病なのではないかと疑われたりもした。
Googleで「カリウス」と調べるとサジェストに「病気」と出てくるのはそれ故のことだろうか。
他のGKの動向にもよるが、正直もう残留は厳しいのではないだろうか。
本当にポテンシャルが無いわけではないと思うので、本当の本当にまっさらに生まれ変わって人生1から始められる環境下で少しずつ成長していって欲しいと願うばかりだ。
ちなみに、移籍先候補としてまっさらな環境であればあるほど良いと思われるカリウスにうってつけのリーグがあるんですよ。
Jリーグって言うんですけど興味無いでしょうか?
アドリアン
2019年、シモン・ミニョレと入れ替わる形で突如リバプールにフリーでやってきたスペイン人GK。陽キャ。
ミニョレも大概陽キャではあったが、アドリアンは彼以上の陽キャぶりを我々に見せつけてくれた。
東に新加入の者あれば
行って肩を組んでやり
西に疲れた者あれば
行って手を叩いてその背中を鼓舞し
南に活躍した者あれば
行ってTwitterで祝福し
北に誕生日の者あれば
行ってInstagramのストーリーで祝福し
(中略)
そういうものに
わたしはなりたい
みたいな感じの陽キャ。
しかもこれ、地元に1人はいるであろう「陰キャにも優しいタイプの陽キャ」というパターンの陽キャ。
日本人リバプールサポーターにとっては、加入したばかりの南野拓実に優しくしてくれた陽キャという印象が強い陽キャ。
もちろん人間性だけではなく、プレー面でも我々を唸らせてくれた陽キャ。
加入した直後、2019UEFAスーパーカップのチェルシー戦ですぐ出番が回ってくると、終盤にもつれこんだPKで相手選手のシュートをストップし、念願のトロフィーを獲得した陽キャ。
その直後も前半戦に離脱していたアリソン・ベッカーの穴を埋める形でリーグ無敗の快進撃を支え、クラブにとって初となるプレミアリーグのタイトル獲得に貢献した陽キャ。
同シーズンのCLラウンド16対アトレティコ・マドリー戦では戦犯扱いされ、非難轟々だったものの平然とSNS投稿をして大炎上した鋼の心臓持ち陽キャ。
この陽キャがいたことで、リバプールが待ちに待ったプレミアリーグのトロフィーを掲げることが出来たのは紛れもない事実と言えるだろう。
今シーズンはアストン・ヴィラ戦での歴史的大失点の槍玉に挙げられたり、若手GKのクィービーン・ケレハーが躍進したりといった状況が積み重なって出番を減らしてしまった陽キャ。
この陽キャもクラブの動向と移籍オファーの有無次第ではリバプールを離れてしまうかもしれない。
しかし、移籍することになっても陰キャKOP一同の我々は決して忘れてはいけない。アドリアンという陽キャが居たことで、チームに良い潤滑がもたらされていたこと。
そしてプレミアリーグ制覇という歴史的場面の1ピースに眩く光る1粒の陽キャが存在していたことを。
ありがとう、陽キャ。
オザン・カバク
まず前提として、彼はブンデスリーガのシャルケ04からローン移籍の上でプレーしていた選手である。そのため、厳密に考えるとリバプールの選手という表記には当てはまらない。
しかし、彼の今シーズンへの貢献ぶりと非常に悔やまれる現状故に、この記事へのメンバー入りをさせてしまった。
2020-2021シーズンの折り返し、当時ブンデスリーガにて降格の危機、憂き目にあっていたシャルケからやってきたトルコの新星。
合流直後こそチームの動きにどこか慣れていない様子があったものの、徐々にフィットしてくるとその後は獅子奮迅の働きぶり。
元々能力に大きな穴が無いオールラウンダータイプであったことが幸いしてか、特にこれと言った露骨な課題も見受けられないままリバプールの粘りに尽力してくれた。
そして所属元のシャルケが2部への降格を決定づけてしまったことも相まって、KOPの多くは正直なところ流れのままに絶対完全移籍するだろうと思ったのではないだろうか。(シャルカーには大変失礼な話ではあるが。)
しかし、筆者は「絶対」なんてものは無いのだと改めて思い知らされた。
リバプールがカバクの買い取りを行使しない報道が各所から次々に発されたため、これを信じるのであれば非常に短い付き合いで終わってしまう。
所属元の現状、彼のプレミアリーグやCLにおける貢献ぶり。それらを鑑みたらどこかしらのクラブに移籍することが確率として高いと考えて良いだろう。
ここまで早い別れというのも複雑なものだ。リバプールをプレミア上位に押し上げ続けてくれたその働きを自信にして、どうか次の移籍先でも胸を張って闘ってほしい。
そしていつの日か、またリバプールに戻って来てくれることがあれば非常に喜ばしい。
ありがとう、トルコのフィルジル・ファンダイク。(筆者が勝手に名付けた。)
ベン・デイビス
お 前 は 何 し に 来 た ん ?
今シーズンの事象として特に目立ったのがCB連続離脱騒動。この非常事態にはリバプールも動かない訳にはいかず、様々な手を施した。
ファビーニョやジョーダン・ヘンダーソンのCB起用。
ナサニエル・フィリップスやリース・ウィリアムズら実績皆無の選手らの積極的起用。
そしてカバク同様、CBの新戦力として獲得されたのが彼であった。
奇遇にもトッテナム・ホットスパーズのベン・デイビスと同じ名前であり、そちらもCB起用があることから多くのKOPが勘違いをしたかもしれない。
実際はイングランド2部のチームからやってきた若手CB。何はともあれ、CB人材難問題を解決するためにやってきてくれたというKOPの淡い期待はあった。
加入直前、リバプール地域の人間を貶すような内容のSNS投稿が発掘されて非常に気まずい立場になったりもしたが、そんな過去も笑い話にしてくれと言わんばかりの期待はあった(はず)。
しかし、試合で彼を見ることはなかった。
彼が活躍したのはリバプールがスポンサーとのタイアップでSNSに上げた選手たちの料理企画の動画内のみ。
人選がナビ・ケイタ、コスタス・ツィミカス、デイビスと悉く試合で見かけない連中であったため、KOPからは「何してんだこいつら」というツッコミが声を揃えて飛び交った。
この一連の流れを見ていると、さすがに彼を獲得したリバプールを疑わざるを得ない。
個人的には、やはりトッテナムのデイビスを発注したつもりなのに彼が来てしまったという発注ミス、若しくは納品ミスなのではないかと思っている。
発注ミスと納品ミスは社会人なら誰しもが他人事ではないよね。社会人KOPの皆さんも気をつけましょう。
筆者の予想では、来季どこかしらにローン移籍をしてそのままなし崩し的にサヨナラしそうな予感しかしない。
このままだと本当に何しに来たのか分からなくなってしまう。一矢報いる時だぞ、デイビス。
ちなみにトッテナムさん、交換に応じてくれたりはしませんか?
え?ダメ?
ごめんなさい。
あとがき
実を言うとこの記事に当初はナサニエル・フィリップスも入っていました。
しかし、先日リバプールの公式Twitterより、本人には残留する意思があるという旨のリリースがされたため、真偽はどうであれ筆者個人的に彼は残ってくれると判断し、このリストから外させていただきました。このまま残留して来季に入ることを信じましょう。
続けてMF・FW編を寄稿致します。
もう少しお付き合いください。
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