ロリス・カリウス│リバプール選手名鑑

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ライター名は大好きなコカ・コーラから。戦術・選手分析といった普通の記事から一風変わったものまで書きます。
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基本プロフィール

画像出典:independent.co.uk

  • 選手名:ロリス・カリウス
  • 生年月日:1993年6月22日
  • 国籍:ドイツ
  • 身長:189cm
  • ポジション:GK
  • 背番号:1
  • チームキャリア:マインツ05(12/13~)、リバプール(16/17~)
  • 市場価格:12,00 Mill. €
  • 契約終了年:2021年6月30日

 

プレースタイル

ストロングポイント

GK大国のドイツ産らしい、モダンなGK。最大の武器は爆発的な反射神経・反応速度を生かしたシュートストップ。ブンデス時代にはPKストッパーとしても名を馳せた。やや細身だが、その分アジリティに優れており、カバーできるエリアは広い。足元の技術も水準以上でビルドアップでの貢献が期待される。

リスクを承知でラインを高く設定するリバプールだが、そのDFラインの背後をカバーできるGKと言える。カリウスは前述の通りビルドアップにも絡むことができ、なおかつシュートストップに関してもシモン・ミニョレに勝るとも劣らないものをもっている。ビッグクラブやプレミアの環境に適応できれば、リバプールにとって理想的なGKになることは間違いないだろう。

ウィークポイント

痛恨の極みと言うほかないのだが、前述のストロングポイントをリバプールで披露することは出来ていない。なんならむしろウィークポイントばかりが目立ってしまっている状態で、クオリティの限界から来るミスだけであればまだしも、集中力の欠如から来るイージーなミスも多い。

絶対的なパワーという点でもプレミアで戦い抜くには不十分。GKに対して臆することなく突っ込んでくるプレミアの猛者たちに怯んでいるのか、ゴール前の混戦にも弱い。

また、クロスやハイボールの対応に関しての判断能力が低く、中途半端な対応は度々批判の的に。どんなボールにも飛び出すミニョレと、飛び出すのかどうするのかハッキリしないカリウスと、そこにしかミニョレとの差異はない。

残念なことに、足元の技術はGKの水準値を上回っていることは確かなのだが、プレッシャーには非常に弱い。プレスをかけられるとパスを繋げることが出来ず、時に信じられないミスをすることも多い。これに関してはテクニカルな観点以上にメンタル的な部分が大きく左右してくるので、成熟度が足りてないと言われてしまえばそれまでなのだが。

だが、カリウス自身この弱点については理解しており、リバプール加入時のインタビューで「クロスの対応と、利き足ではない左足でのキックの正確性」を課題に挙げていた。本来持っているはずのパフォーマンスからは程遠かった理由には自信喪失気味だったことも多分に含まれており、まずは自信を取り戻すことが先決だろう。

総評

現時点でのカリウスの総合的な評価は、彼の獲得時の期待値のそれを大きく下回るものである。だが、GKというポジションで失敗の烙印を押すのは時期尚早で、批判するだけでなく見守って行きたいところだ。

また、「今でこそワールドクラスのマンチェスター・ユナイテッドのダビド・デ・ヘアや、トッテナムのウーゴ・ロリスも移籍当初はプレミアの環境に大いに苦しんだ。カリウスも我慢して起用し続ければ、彼らの領域に到達できるはず。」という意見もある。

だが、冷静に考えるとデ・ヘアもロリスも、それぞれがカリウスと同じ歳のときにはすでにアトレティコ・マドリードやオリンピック・リヨンといったリーグで優勝を争うビッグクラブの守護神として活躍しており、ドーバー海峡横断の時点で完成度は明らかにカリウスを上回っていた。

その点を考慮すればカリウスがデ・ヘアやロリスと言ったワールドクラスの域に到達するのは厳しいか、或いは今後何年も先のことになるかもしれない。裏を返せば、カリウスはリバプールの野心を満たすようなGKではないと言うことだが、その論調を覆せるのは、偏にカリウスの今後のパフォーマンス次第である。

※以下はベジクタシュへのレンタル移籍決定後の追記です。

今後について

ロリス・カリウスは18-19夏季移籍市場で、トルコのベジクタシュJKに2年間のローンで移籍することが決まった。公式には発表されていないが、このローンには買い取り義務のオプションが付随しており、内容は「50%以上の公式戦出場」だそう。

これが意味することは、カリウスのリバプールでの未来はほぼない、ということである。OPの条件を満たさず、ローン期間を終えリバプールに戻って来る可能性もある。しかし、ベジクタシュでレギュラーを掴めなかったカリウスが、リバプールで居場所を確保できるとは考えづらい。

選手名鑑のページで個人的な思いを書いてしまい恐縮だが、筆者はカリウスに非常に期待していた(名鑑を担当したのは、期待の現れだ)。そのため、カリウスがリバプールでこのような失敗と結論付けられる結果になってしまったことを非常に残念に思っている。

アリソン・ベッカーの獲得、ロリス・カリウスの放出、シモン・ミニョレの残留については近日公開予定の記事で詳細を記しているので、是非参考にして頂きたい。カリウスの将来が素晴らしいものになることを願ってやまない。

エピソード・小ネタ

画像出典:カリウス公式Twitter

・プレースタイルはかなりモダンでスタイリッシュ。しかし、それ以上にスタイリッシュなのがそのフットボーラーとしては並外れたルックス。かなりのイケメンである。

・(筆者の偏見だが)髪型は微妙。例を挙げるとフェルナンド・トーレスやマルコ・ロイスも相当なイケメンだが、彼らはヘアスタイルも完璧である。これだけのルックスを持ちながら髪型がイマイチなのはとても惜しいので、是非とも彼にあった素晴らしいヘアスタイルを見つけてほしい。

・メール紙のカリウスを紹介するページで「(見栄えが良く撮り甲斐のある選手なので)テレビ・プロデューサーにとって夢のような存在」と書かれた。ミニョレがミニョるたびにベンチに座る彼の顔が抜かれるので、今シーズンはまた違った意味で撮り甲斐があるかもしれない。

・マンチェスター・シティのアカデミーに所属していた過去がある。

・その神懸りな活躍から日本のマインツサポからは「神ウス」と呼ばれることもあった(どこのファンも考えることは一緒である)。

・サンダーランド戦にて、ゴールキックがゴールラインを割り、相手にCKを献上するという滅多にお目にかかれないマジックプレーを披露。なんのプレッシャーもない状態で止まったボールを蹴るゴールキックでのこのようなミスは、もう二度とお目にかかれないと思われる。なお、カリウスのこのプレーについてミラー紙は「本当に、本当に、本当に、フットボールの魔術師であり、理解不能なボールタッチ。史上最悪のゴールキック」と綴っている。

・ボーンマス戦後、スカイ・スポーツで自身を批判したギャリー・ネヴィルに対し「ジェイミー・キャラガーはリバプールのレジェンドだから彼の批判は真摯に受け止めるけど、ギャリー・ネヴィルの言っていることは聞いてられない。ちょっと監督やって、すぐに解説者に戻ったような人だからね」と発言。これに対してネヴィルは「悪かったね、監督として失敗した奴は黙ってるよ」と反応。すかさずキャラガーが「うちのGKをいじめないでくれよ」と返し、スカイお馴染みのやりとりを披露した。

・ネヴィルとの舌戦を繰り広げたカリウスだったが、その次のウェストハム戦で前半のうちに2失点。キャラガーに「黙って自分の仕事をしろ」と言われてしまった上に、スカイのTVカメラがアンフィールドに訪れていたリバプールの伝説的なGKであるレイ・クレメンスとブルース・グロベラーを立て続けに映すと、すぐさま実況が「リバプール史にその名を刻む2人の偉大なGKに意見を聞いてみたいね」と皮肉った。

・インスタグラムについて、「選手のプライベートをサポーターが見ることができるのはいいことだと思うよ。でもSNSの俺以上に、GKとしての俺を見てほしいね」と話している。

参考サイト


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