【LFCユニフォーム史】増してゆく重要性とダークレッドの狙いとは

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タクヤKOP
ビートルズからリバプールFCのサポーターになった珍しいKOPです。戦術的なことはあまり得意でないので、クラブやリバプールという街を色んな角度から掘り下げていきたいと思います。

80年代以降のユニフォーム変遷と今後への期待

さて、話をリバプールのユニフォームに戻します。ここからは80年代以降のユニフォームをみていきましょう。

 

リバプールFCの歴代ユニフォーム

画像引用:「The Redmen TV」のツイートより

 

1982年には、2019-20シーズンのユニフォームデザインの元になるピンストライプが登場します。ピンストライプは当時ファッション界(主にビジネススーツ)で流行していた柄でしたが、当時はそれまでの赤一色のシャツからの変化に否定的な声もあったようです。

画像引用:Explained: Liverpool’s history of pinstripes – Liverpool FC

 
それでもこのピンストライプを身に纏った3年間では、1984年のローマでのビッグイヤーをはじめ、リーグやリーグカップの2連覇など数々のタイトルを獲得します。その一方で1985年5月29日、ヘイゼルの悲劇が起きたのもこのユニフォームでありました。

今回のピンストライプのような過去のユニフォームデザインのリバイバルは、クラブ125周年となった2017-18シーズンの白いVネックをはじめ、過去にもおこなわれていますが歴史のあるクラブならではですね。

その後、85-86シーズンになるとサプライヤーがアディダスに代わり肩に三本ラインが入ります。

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そして、胸スポンサーがCandyに変わった1989年にヒルズボロの悲劇が起きてしまいます。

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プレミアリーグが発足した1992年、胸スポンサーがおなじみのCarlsbergになります。クラブ創立100周年でもあったこの年、左胸のクレストも100周年バージョンとなりシャクリーゲートや「You Never Never Alone」も登場します。

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ちなみに、この頃のアディダスが他クラブのユニフォームも含めて展開していた激しい自己主張は当然ファンから非難の的になっていたそうです・・・。

1996-97シーズンからは、リーボックがサプライヤーとなります。リバプールでリーボックといえば、思い出されるのはやはりイスタンブールの奇跡ですね。

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その後、2006年からは再びアディダスに戻りますがデザイン的には以前のような大きな変化は見られません。ライバーバードのみでないクレストが載っていた最後の時代です。

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2010シーズンからはStandard Chartered銀行が胸スポンサーとなり、その関係は現在も続いています。なお、カールスバーグは18年にわたる胸スポンサーから降りてもなおクラブのスポンサーは継続しており、プレミアリーグにおける同一クラブのスポンサー最長記録を更新中です。

カールスバーグというリバプールを愛しKOPに愛されたビールについて

2017.11.11

 
2010年秋にフェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)がクラブのオーナーになり、2012-13シーズンからユニフォームサプライヤーもアメリカのウォーリアースポーツ(その後ニューバランスへ統合)へと変わり、同時に左胸のクレストはライバーバードに「L.F.C」のシンプルなロゴへと変わりました。

【名門クラブが向かう未来】 ユベントスのロゴ変更とリバプールFCのブランド戦略

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そして2015-16シーズンからはウォーリアーから引き継ぐ形でニューバランスとなります。

2017年にはクラブ創設125周年を迎え、往年の白Vネックを復活させレトロ感が漂いつつもダークレッドで現代風にアレンジされたユニフォームを発表。125周年のロゴが入ったこのユニフォームのレプリカは過去最高の売上を記録します。

リバプールFC125周年ユニフォーム

画像引用:Revealed: LFC’s 125th anniversary home kit for 2017-18 – Liverpool FC

そして、この年からリバプールFCとしては初めて袖にスポンサーロゴを入れ、ユニフォームから得られる商業収入を増加させます。他クラブでは、背中や鎖骨にも企業ロゴを入れるケースも増えてきています。

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続く18-19シーズンもこのダークレッドの色合いは継続され、先日発表された19-20シーズンのユニフォームは前述のとおり1982年のピンストライプをオマージュしたものとなっています。黄金期よ再び、というクラブの意図が伺えますね。

こうした中、注目されているのがニューバランスとの契約が切れる2020-21シーズン以降のユニフォームサプライヤーがどこになるかということです。これまでも語ってきたとおり、ユニフォームのサプライヤー契約を巡る競争は加熱しており、クラブ側も当然大きな収益源としてこれを見込んでいます。リバプールはこの部分について、まだまだ伸ばせる余地があるのです。

それにしても、チームが強くなると色々なビジネスチャンスが広がりますね。かつては成績不振で契約料が見合わないとアディダスに契約延長を拒まれた過去もあるので、余計にそれを実感します。

近年続くダークレッドの理由とは?

先日発表された2019-20シーズンの新ユニフォームですが、筆者はその「赤の濃さ」がどうなるかに注目していました。

結果はご存知の通り、2017年から続くダークレッド路線が継続されましたが、これには明確な意図があるのではと推測しています。

 

 

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それは「インスタ映え」です。

2010年代からソーシャルメディア、特に近年はInstagram(インスタグラム)が一般化しサッカークラブにとっても重要なプラットフォームになっています。そんな中、クラブを象徴するユニフォームがインスタ映え(という言葉は既に死語になりつつありますが・・)するか、フォトジェニックかどうかというのは今の時代のマーケティング活動においては当然意識されることだと思います。

では、どうすればインスタ映えするのか。一般的に言われるのは、パッと目を引くパキっとした彩度の高い色合いを取り入れることです。

 

画像引用:色・いろ・Colorの話

 

リバプールFCのユニフォームは赤ですから、その中で上記参考画像のように彩度と明度でどの赤にするかを決めていきます。彩度を上げて鮮やかでハッキリとしたイメージを強くしつつも、あまり明度を上げてしまうとビビッドになりすぎてクラブイメージから乖離してしまいます。

さらに、緑の芝とのコントラスト、ディープな赤が持つ強そうなイメージ、アパレル展開した際の日常に溶け込みやすさ等々が考慮され、近年の濃い赤が採用されていると考えられます。

すべてを単純化して語れるわけではありませんが、その試みは成功しているように思います。フォトジェニックなダークレッドがタイムラインでとても映えています。

 

 

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ユニフォームとともに語り継がれるクラブの歴史

こうして、ユニフォームとはサッカークラブと選手そのものを象徴し、スポンサー、サプライヤー、サポーターにとっても大きな役割を果たす特別な存在です。それもこれも、ユニフォームが試合中に限らずTV、雑誌、ソーシャルメディアなどあらゆる場所で露出され、クラブと選手を象徴するものであるが故です。

我々は過去の名試合を語るとき、無意識にそのユニフォームとともに記憶していることでしょう。

たとえば、このシルバーのユニフォームを見た時、きっとあの2009年のオールド・トラッフォードでの試合を思い出します。

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また、2013年のユニフォームをみると、「MEKE US DREAM」というキャッチフレーズとともに優勝争いをしたあの熱い日々を思い出し、

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2014年のユニフォームは、ヨーロッパリーグで戦った日々や、

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2017年はサラーの得点量産とともにチャンピオンズリーグ決勝でのほろ苦い思い出とともに記憶されています。

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シーズン毎にユニフォームが変わることは商業的な面でも大きいですが、そのおかげでサポーターにとってもシーズン毎に違った絵が記憶されていくのです。ユニフォームを見るとその年の戦いの記憶が蘇ります。

 
これからもこうしてクラブの歴史にそのユニフォームは刻まれていくことでしょう。数々の名試合とともに。

 
参考文献:『イングランド プレミアシップユニフォーム ヒストリーカタログ

 

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