【データ比較】リバプールがプレミアリーグ優勝するために必要な“勝ち方”とマンチェスター・シティという高い壁

【データ比較】リバプールがプレミアリーグ優勝するために必要な"勝ち方"とは?
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タクヤKOP
ビートルズからリバプールFCのサポーターになった珍しいKOPです。戦術的なことはあまり得意でないので、クラブやリバプールという街を色んな角度から掘り下げていきたいと思います。

2021-22シーズン、わずか勝点1差でプレミアリーグ優勝を逃したリバプール。最終節、敵地で戦うジェラード監督とコウチーニョに希望を託し、夢を掴みかけたところで滑り落ちていった悔しさは今でも鮮明に覚えています・・。

ということで、今季こそは何としてもリーグ優勝がしたい!(スタートダッシュで躓いたけど優勝したい!)

でもリバプールが優勝するためには、リーグ戦にめっぽう強いマンチェスター・シティという壁を超えていかなくてはなりません。

ところで、マンチェスター・シティがリーグ戦に強いと言われる理由はなんでしょうか?そのイメージはどこからきているのか。

シティはどんな勝ち方をしていて、リバプールとの違いは?

この記事はそんなことを考えながら、今度こそ何としてもリーグ優勝を!という想いで21-22シーズンのデータを個人的にまとめ始めたところからスタートしています。

リバプールとマンチェスター・シティ、色々な数字の違いによって見えてくるのものとは?

38試合という長いリーグ戦でより多く勝点を積み上げるために必要な”勝ち方”について見ていきましょう。

※本記事には戦術的な話は全く出てきません。記事内に出てくる数字をピッチ上でどう作るのか等の分析は戦術班の方々にお譲りします。

※記事内のデータはTransfermarktから参照しました。

※手元で集計した数字も多いため、もし誤りがありましたらご指摘ください。

21-22シーズンの基本的なデータ比較

こちらが21-22シーズンの両チームの基本的なデータ比較です。

【データ比較】リバプールがプレミアリーグ優勝するために必要な"勝ち方"とは?

38試合戦って勝点差はたったの1。得失点差は5離れました。リバプールはシティより負けてないものの、引き分けが多かったのが最終的には勝点差に響いた形です。

ちなみに、同じく勝点差1で優勝を逃した18-19シーズンも得失点差は変わらず5。そして敗戦はリバプールの1敗に対してシティは4敗もしています。しかし、引き分けがリバプール7、シティが2、結局引き分け数が多かった(負けなかったけど勝てなかった)ということが優勝を逃した大きな要因となりました。

1試合での勝点をみると、負けは0、引き分けは+1、引き分けと負けは1差、引き分けと勝ちは2差あるため、いかに勝利の勝点3が重要かが分かります。感情的なところでは負けと引き分けは大きな差があるように思えますが、勝点的には引き分けは「負けよりは少しマシ」くらいでしょうか。

結局、リーグ戦は勝たないといつまで経っても勝点が積み上がっていかないので、この「勝利が重要」というのが大前提となります。
(22-23シーズンで開幕2戦連続引き分けのリバプールにとってはいきなり重い話ですが…)

マンチェスター・シティとリバプール、勝利時の点差は?

ではここからは、両者の勝ち方や得点についての違いを見ていきます。

まずは、勝った時の点差の比較です。

【データ比較】リバプールがプレミアリーグ優勝するために必要な"勝ち方"とは?

これはちょっと意外?1点差勝利はシティのほうが多く、2点差勝利はリバプールが2倍あります。しかし、3点差勝利はシティが多くなっています。

これだけみると、リバプールのほうが楽に試合を勝っているように思えるかもしれませんが、そこには勝ち方、どの時間にゴールを奪ったかが関係してきます。(後述します)

先制点に関しての比較

次に先制点を自チームか相手チーム、どちらが挙げたかの比較です。

【データ比較】リバプールがプレミアリーグ優勝するために必要な"勝ち方"とは?

これは予想通りでしょうか。シティが28試合先制してるのに対してリバプールは26試合。逆に先制を許したのがシティ8試合、リバプール12試合。シティが先制を許したのが最後の2試合だったことを考えると、その前の36試合でたった6試合しか先制されてない…、さすがシティという印象です。

では、先制した試合の結果はどうでしょうか。

【データ比較】リバプールがプレミアリーグ優勝するために必要な"勝ち方"とは?

なんとシティは先制した28試合中27勝、しかも勝てなかった1試合はリバプール戦です。先制すればリバプール以外には100%勝つというのがマンチェスター・シティというチームなのです。

一方のリバプールは、先制したけど引き分けたのが3試合。相手は7節シティと10節ブライトン、21節チェルシーです。改めて2点リードから追いつかれたブライトン戦の引き分けは悔やまれますね。

次に、先制点を取られた試合でどうなったかを見ていきます。

【データ比較】リバプールがプレミアリーグ優勝するために必要な"勝ち方"とは?

ここはさすがリバプールという内容です。先制されても逆転勝ちする確率はシティの25%に対してリバプールは42%。引き分け以上の勝点獲得でいくとシティは63%、リバプールは83%となります。先制された試合からの獲得勝点もリバプールはシティの倍以上です。

しかし、そもそもリバプールはシティよりも4試合も多く先制されています。先制されても逆転できる確率が高いとはいえ勝点を落とす可能性も高いため、当たり前ですが結局は先制して普通に勝つことが勝点的には良いです。(試合観戦の楽しさや勝った時の高揚感は別として…)

「勝利」のためには「先制点が重要」ということで、さらにここを深掘りしていきます。

先制点の時間帯は?

【データ比較】リバプールがプレミアリーグ優勝するために必要な"勝ち方"とは?

先制点が決まった時間の前後半の試合数を比較すると、リバプールのほうが前半に多く決まっています。

【データ比較】リバプールがプレミアリーグ優勝するために必要な"勝ち方"とは?

ただその前半内での時間帯を見てみると、シティは試合開始10分以内に先制点を決めているのが12試合(シティの全先制点のうち43%!)とかなり多く、20分以内で見ても17試合。リバプールもかなり早いですが、シティのほうがさらにもっと早い時間帯で先制していることが分かります。

前半終了時の点差は?

次に、前半をリードして折り返した時の点差を見てみます。

【データ比較】リバプールがプレミアリーグ優勝するために必要な"勝ち方"とは?

リードして前半を終えたのは共に21試合で同じ。しかし、前半を2点差以上で終えた試合数はシティ13試合に対してリバプールは6試合、ここは大きく差が開いています。

どうもこの辺りが最終的な試合結果、勝つか引き分けるかの勝ち方に大きく関係していそうです。

追加点を奪ってる時間帯は?

先制点の次は、追加点(2点目・3点目)について詳しく見ていきます。

【データ比較】リバプールがプレミアリーグ優勝するために必要な"勝ち方"とは?

シティとリバプールの試合ごとの全得点の時間を出して平均を出してみました。1点目はほぼ同じですが、2点目と3点目はシティのほうがかなり早いことが分かります。

ここで思い出してほしいのが、リバプールは2点差勝利が多かったという事実です。2点差で勝った試合の「2点目が決まった時間」を見てみると、10試合中6試合が80分台で平均しても74分となります。2点差で勝ってるのでその結果だけ見ると余裕のある勝利に思いきや、実態は試合終盤まで1点差が続き「1発決められてたら引き分け」という中での試合が多かったことが分かります。

全時間のうち2点差以上開いた時間は?

ではマンチェスター・シティとリバプール、リーグ戦38試合3,420分(AT除く)のうち、2点差以上リードしていた時間が合計どれくらいあったのでしょうか。調べてみました。

【データ比較】リバプールがプレミアリーグ優勝するために必要な"勝ち方"とは?

結果は、シティが1,008分(29.5%)に対してリバプールは654分(19.1%)と、354分も差が出ています。

これは言い換えると、リバプールは同点や負けを含む1点差リード以内だった時間帯をシティより10%も多く過ごしているということです。シティが余裕をもって試合を進めている一方、リバプールはリードしてても1発で追いつかれるかもしれないという緊張感の中での時間が多くなっています。

まとめ~余裕のある消耗少ない勝利が大事!だけど…

21-22シーズンのマンチェスター・シティとリバプール、勝点差はたったの1で勝利数の差も1ですが、その裏にある様々なデータを紐解くと、色々な違いが見えてきます。

両チームの全38試合中の時間(ATを除いた3,420分)をさらに細かく分類してみると、マンチェスター・シティがいかに理想的なリーグ戦の戦い方をしているのかが鮮明になります。

【データ比較】リバプールがプレミアリーグ優勝するために必要な"勝ち方"とは?

これはこの両チームに限らず、リーグ戦を戦う全クラブ共通の理想ですが、先制点を早い段階で決め、2点目3点目を素早く叩き込んで相手の戦意を削ぎ試合を終わらせる。結果、2点差以上だった時間帯を多く作り消耗少なく勝利する。これを再現性高く実現できているのがマンチェスター・シティということでしょうか。そしてそれは得失点差も積み上がるため、優勝争いの最終盤でのプレッシャーのかかり方も有利にも働きます。

リバプールはシティに比べると同点や1点差リードの時間が長く、「決勝点が必要」「1点取られると追いつかれる」という状態が続くことでより消耗し、結果的にシーズン全体として勝ちきれない試合が多くなっているのではという印象です。その一方で、前半早い段階で2点差リードする理想的な展開だったにも関わらず引き分けた10節ブライトン戦と21節チェルシー戦、このような試合を減らすこともリバプールの課題ですね。

これをピッチ上でどう改善していけるかは分かりませんが、プレミアリーグで優勝を目指す以上、争う相手がこのマシーンのようなマンチェスター・シティなので38試合トータルで考えての勝ち方は重要になってきます。長いシーズン、チャンピオンズリーグや国内カップ戦を並行して戦うならなおさらリーグ戦での消耗は最小限に抑えたいです。

ただし、本文内でも少し触れましたが、勝点的に良い余裕を持った勝利と試合を応援する楽しみはまた別物であり、試合展開によって勝利時の高揚感や満足度も変わってきます。特にリバプールは逆転勝利や苦しい展開からの決勝点も多く、それはクラブ自体やクロップ監督のアイデンティティでもあります。そのようなギリギリの中で逆境に立ち向かう選手たちをスタジアムの歓声とともに応援することもまたリバプールファンの楽しみですよね。

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そんなハラハラする楽しさもありつつ優勝争いをしてくれるリバプールって素敵だなと思いますが、やっぱり悔しいので優勝もしたい!

優勝目指して応援するのであれば、そのような”勝ち方”にも注目しながらリーグ戦の結果を追ってみてはいかがでしょうか。きっと楽しみ(ストレスも)が増すかもしれませんね(苦笑)。

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