リバプール?リヴァプール??どっちが多く使われてるか調べてみた

リバプール?リヴァプール??どっちが多く使われてるか調べてみた
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タクヤKOP
ビートルズからリバプールFCのサポーターになった珍しいKOPです。戦術的なことはあまり得意でないので、クラブやリバプールという街を色んな角度から掘り下げていきたいと思います。

イングランド北西部の港町『Liverpool』。日本語(カタカナ)で表記する際には大きく「リバプール」「リヴァプール」の2通りあるわけですが、皆さんはどちらを使っているでしょうか?またどちらをよく目にするでしょうか?

この記事では、その2つが実際にどのように使われているか調べてみた結果を紹介し、その使われ方について深掘っていきます。

※本記事では「リバプール」「リヴァプール」の『どちらが正式である』や『ファンはこっちを使うべき』等を伝えるものではありません。あくまでデータを元にした傾向という点で読んでいただければ幸いです。

各メディアでの使用状況は?

まずはサッカーメディアを中心に、放送関係などで「リバプール」と「リヴァプール」のどちらが使用されているか調べてみました。

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結果はこんな感じ。割と半々といったところです。

検索数は「リバプール」が長らく多数を占めていた

次に、こういった単語の使用状況を調べるときによく出てくるのがGoogleの検索数。これは「Googleトレンド」で簡単に調べられます。

まずは検索キーワードとしての「リバプール」と「リヴァプール」を比較。2004年~2019年10月までで区切って表示してみます。

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2005年のイスタンブールの奇跡やトヨタカップ来日、2018年5月のチャンピオンズリーグ決勝進出、2019年5~6月のアンフィールドの奇跡やその後のCL優勝など、しっかり山が作られてますがいずれも「リバプール」が常にほぼ一定割合で上回っています。トータルで見ても「リバプール」が圧倒的です。

2019年末のターニングポイント

先ほどあえて2019年10月までとしていたのは、もちろんその後で傾向が変わるからなのですが、同じく2004年から現時点(2021年8月)までで表示してみます。

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2019年終盤に全体の増加とともに「リヴァプール」が一気に増え、2020年2月には逆転。そしてそれまでの常に「リバプール」が一定数上回っていた傾向とは一変し、かなり均衡するようになっています。

「リヴァプール」が増えた2つの理由

2019年末をターニングポイントにして、その後「リヴァプール」が使われるようになった理由は、大きく2つあると考えています。

・LFC日本語公式が「リヴァプール」を使用
・DAZNが「リヴァプール」を使用

LFC日本語公式が「リヴァプール」を使用

2019年末ということでピンときた人も多かったと思いますが、南野拓実選手がLFCに加入したのが2019年12月。そしてそのタイミングで立ち上がったLFC日本語公式サイトや公式Twitterアカウントが「リヴァプール」を使用していました。(その後2020年6月にはLINE公式アカウントも)

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公式が「リヴァプール」を使用することで『”リヴァプール”表記が正式』と感じ、そちらを使うようになったという人も多かったのではと思います。

DAZNが「リヴァプール」を使用

もう一つ大きいのがDAZNの存在です。17-18シーズンからプレミアリーグの放送を開始したDAZNも「リヴァプール」を使用しています。

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試合観戦・映像コンテンツに直接的に関わるDAZNが「リヴァプール」を使用していることは、Googleでの検索やツイート(後述)へ与える影響は非常に大きいと思われます。

また、DAZNが発表している「DAZNファクトシート」によるとLFCの試合は視聴ランキングで多く上位に入っています。南野選手加入前からその傾向はあり、このDAZN内での露出が大きいことも「リヴァプール」使用増加に大いに貢献してそうです。

DAZNファクトシート Vol.3 -2019年におけるユーザー視聴動向について-

画像引用:DAZNファクトシート Vol.3 -2019年におけるユーザー視聴動向について-

2019年はチャンピオンズリーグの試合を中心にランクイン。

DAZN ファクトシート vol.4 -2020 年におけるユーザー視聴動向及び施策の振り返り-

画像引用:DAZN ファクトシート vol.4 -2020 年におけるユーザー視聴動向及び施策の振り返り-

2020年は野球やJリーグも含めたTOP10のうち、3試合が「リヴァプール」。それもチャンピオンズリーグではなくリーグ戦。過去2シーズンにわたってCL、プレミアリーグと優勝してきて、かつ日本人選手もいるということで注目度が最高潮に達し、平均的な視聴数はかなり底上げされていたのではとうかがえます。

2019年終わりから「リヴァプール」が多く使われるようになりましたが、その背景には当時クラブへの注目度が上がっていた(新規ファンが増えていた)中での「公式の使用」、そして「試合を放送するDAZNでの使用」があったと推測します。そのタイミングでLFCに興味を持った人は自然と「リヴァプール」表記を使うことが多そうですね。

ちなみに、今回の本筋とは異なりますがGoogleトレンドでの他クラブとの比較も興味深いので出しておきます。これは表記揺れを吸収したデータをトータルでカウントされたものです。(Googleは頭がいいので検索者の意図を理解できる)

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これを見ても各クラブ、日本人選手の加入などで日本における検索数が大幅に増えていることがわかります。LFCはこの比較でも先ほどのDAZN視聴ランキング同様、近年かなり注目度が高い結果になっています。

ツイート数は試合日に「リヴァプール」が増える傾向

次にツイート数を見ていきます。これは「Yahoo!リアルタイム検索」を使います。

まずは21-22シーズン開幕戦(2020年8月14日25:30K.O.)の翌日8/15の夜から24時間に遡って「リバプール」と「リヴァプール」を比較した結果です。※Yahoo!リアルタイムはそのまま入力すると両方を合算して表示してくれるので””ダブルコーテーションで囲んで検索することで個別に表示できます。

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これを見ると、ツイート数は試合開始前そして試合終盤に山ができています。両者ほぼ同じような形ですが、「リヴァプール」のほうが多くなっています。試合中は「リヴァプール」が多くツイートされているようです。

では同じ起点で期間を7日に延ばしてみます。

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するとピークの開幕戦時は変わらず「リヴァプール」が多いですが、7日間の総数としては「リバプール」が逆転します。

期間を30日まで延ばしてみるとさらに差は広がります。「リヴァプール」は試合日に極端に伸びる一方、「リバプール」は試合日以外も平均して多くツイートされているのが分かります。

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第2節のバーンリー戦(2021年8月21日20:30K.O.)も同様に試合後にツイート数を出してみましたが、開幕戦同様「リヴァプール」が多くツイートされていました。

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ピークの件数が開幕戦と2節とそれぞれほぼ同じというのもなかなかすごいですが、やはり試合タイミングにおいては「リヴァプール」が多く使われるのは間違いなさそうです。

実はこの傾向はGoogle検索でも同じです。

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こちらは2021年5月~8月のGoogleトレンドでの「リバプール」と「リヴァプール」の比較ですが、「リヴァプール」(赤)が上回っているのは全て試合日となってます(プレシーズンマッチ含む)。そして、シーズンオフの試合がない期間はほぼずっと「リバプール」が上回っています。

これは前述の通り、日本で試合を放送するDAZNの影響が大きく、日常的にLFCについてツイート(話題に)してる人は「リバプール」を使い、試合の時だけ触れる人(他サポーター含む)は「リヴァプール」を使う傾向があるのだと思われます。(同じ人がタイミングによって使い分けることは無いと思うので…)

「リバプール」は日本ではトレンド入りしにくい?

試しにTwitterで「リバプール」と「リヴァプール」それぞれ検索してみてください。別々の検索結果、ツイートが表示されるはずです。Twitterでは両者は別のキーワードとして区別されます。

とすると、「日本では『リバプール』もしくは『リヴァプール』はトレンド入りしにくいのでは?」と思いますよね。

これは残念ながらその通りだと思います。

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それぞれ2019年11月11日のマンチェスター・シティ戦後、先日の開幕戦後のTwitterトレンドのスクリーンショットですが、見事に分散しているのが分かります。このように表記揺れが両方トレンド入りするのは「リバプール」「リヴァプール」に限った話ではありませんが、ツイートしている人に別々の意図があるわけでもないので数字が分散するのは、LFCラボのようなサイトを運営してる身としてはもったいないなと感じます。

日本語ならではの問題「リバプール」と「リヴァプール」の変化に注目

ということで「リバプール」と「リヴァプール」の使われ方とその傾向について見てきました。

古くは圧倒的に「リバプール」が使われて(検索されて)いたものの、DAZNやLFC日本語公式の登場によって特に試合に関連して「リヴァプール」が台頭してきました。

選手名でもよく話題になりますが、外国語をカタカナで正確に表記するには限界があります。(団体名等の固有名詞になってるものは別として)「一方が正しくて、もう一方が間違っている」等の正解はありません。

ところで、2019年にこんな記事が話題になりました。

世界から『ヴ』が消える
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/15156.html

とてもおもしろい記事なので、ぜひ興味がある方は読んでもらえればと思います。

もともと福澤諭吉が広めた「ヴ」ですが、国名からはもう使われなくなったようです。

ただ、これはあくまで国名の話で、その他あらゆるところの「ヴ」が消えるわけではないそう。関連して下の記事も大変興味深いのでおすすめです。

「熊本ヴォルターズ」は「熊本ボルターズ」に改名しなければならないのか問題について
https://www.volters.jp/news/detail/id=12608

その記事内で国立国語研究所 間淵洋子さんが語っている言葉を引用します。

「実は、私自身は、『ヴ』より『ブ』が良いという意見は、まったく持っていません。
その意味で、ヴォルターズは『ボ』ではなく『ヴォ』で良いんじゃないでしょうか。
(中略)
例えば、有名なブランドやサッカーチームの名前などにも『ヴ』の文字は使われていますが、もしもそれが『ビ』『ベ』などで書かれていたら、と想像してみてください。
どうでしょう?
『ヴ』の表記には、スタイリッシュなイメージを持つ人が多いと思います。
(中略)
固有名詞に『ヴ』の表記が好まれるのには理由があり、名前を付ける側にとっては狙いがありますよね。
『熊本ヴォルターズ』さんは、これからも堂々と『ヴォ』をお使いになってください。」

「熊本ヴォルターズ」は「熊本ボルターズ」に改名しなければならないのか問題について より引用

まあ結局、どちらが正しいや「こうすべき」というのはないので、「リバプール」「リヴァプール」については好きなほうを使えば良いのだと思います。

2003年の国名の大改革で多くの「ヴ」は無くなり、2019年に国名からは「ヴ」は消滅。それとは逆にそれまで大多数だった「リバプール」を押しのけ、2019年終わりから「リヴァプール」が増えているのも面白い流れです。

日本語ならではの問題として興味深い「リバプール」と「リヴァプール」。意識してみると意外な気付きが得られるかもしれません。今後の移り変わりにも注目していきましょう。

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