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アリソン・ベッカーはASローマから長期契約でレッズに加入した後、幅広く洞察力に富んだインタビューに応じました。
Q.アリソン、まずはリヴァプール・フットボールクラブへようこそ
「どうもありがとう。」
Q.リヴァプールの選手となる為にこの契約を成立させて満足ですか?
「本当にハッピーだよ。常に勝利してきた誉れ高いシャツを着ることは夢が叶ったようなものさ。僕の人生とキャリアという観点で言えば、このクラブの一員となり、ここの家族の一員となったのは、僕にとって大きなステップだね。僕が全力を尽くすことは確信してもらっていいよ。」
Q.この契約の為に休暇を切り上げてリヴァプールに飛んできたというのは本当ですか?
「そうだよ。ちょっとだけ早く切り上げてきた。でも、そうしたことにとても満足しているよ。この夢を実現させて自分のキャリアで次のステップを踏み出す為だからね。これは前進だし、自分がやっていることに満足している時には、何も犠牲なんかじゃないのさ。だから、この件を解決する為に家族を残してきたんだ。僕はここで彼らのことも代表している訳で、彼らは僕の心の中で僕と一緒にここにいるんだ。ここで目にしてきたものには本当に満足しているよ。とてもオーガナイズされていたね。ここが僕たちの新しい家になるんだ。」
Q.今夏は君について沢山の憶測がありましたが、何故リヴァプールが適切なクラブだと?
「これは以前にも言ったことなんだけど、リヴァプールは勝利を常としているチームだし、あらゆる試合で熱狂的なファンの後押しがある。昨シーズンのチャンピオンズ・リーグで対戦した時にその雰囲気を体験できたし、あの試合は僕に影響を与えたね。彼らが僕に興味があると聞いて、僕はリヴァプールでプレイする可能性を考え始めたんだ。とてもハッピーに過ごせていたクラブからやってきた訳だけども、ここでもとてもハッピーになれると確信しているよ。ファンに何かをお返しする為に全力を尽くすつもりだし、その為にこのチームに加わるんだ。ここは偉大なことを成し遂げていく発展途上のグループなんだからね。彼らはチャンピオンズ・リーグ決勝に進んだけど、それは僕のモチベーションにもなった。高いレベルで競い合うグループの一員になるんだってね。プロフェッショナルとしての成長という意味でも、僕のキャリアを大きく高めてくれると信じている。さらに成長していくチームの為に何かを加えることができるはずさ。ここは物凄いビッグクラブだからね。」
Q.ロベルト・フィルミーノとはリヴァプールについて話をする機会はありましたか?
「彼とは話をしたよ。実際に話が進み始める前に話をしたんだ。公式に交渉が始まった時にも彼と話をしたけど、聞いたことと言えば、クラブについても街についても良いことだけだったね。彼はここで本当に家にいると感じている選手なんだ。彼はファンに愛され、チームメイトにも本当に人気がある。素晴らしい人物だし、ポジティブなことしか言わなかったね。彼は僕がここに来たら、お前も本当にハッピーになれるぞって言っていたよ。同じチーム、代表チームで一緒に過ごした時間が僕たちの友情を深めたし、彼と同じクラブに所属し、同じ日常を過ごせることになって本当にハッピーさ。彼と一緒に大きな成長を遂げられると良いね。」
Q.昨シーズンはフィルミーノ、モハメド・サラー、サディオ・マネと対戦しましたね...今シーズンは同じチームですから対戦する必要はありませんね?
「本当にハッピーだよ!彼らの相手をするのはタフなものさ-彼らだけじゃないね。あの3人だけのことじゃなくてチーム全体さ。これは僕が彼らと対戦した試合に基づいたことさ。彼らは素晴らしいシーズンを過ごしていたし、僕はグループとしての強さを感じたんだ-あの3人の選手だけじゃなくて、11人の選手とベンチから途中出場してくる選手さ。彼らは勝利に対する大きな渇望を示していたし、試合に勝つ為にあの3人が前線に立つのは僕を興奮させるね。それが大事なことだし、自分のチームに彼らがいることが本当にハッピーだよ。」
Q.その試合の1つはもちろんアンフィールドで行われました-チャンピオンズ・リーグ準決勝1stレグです。その経験と雰囲気はどうでした?
「あれは僕のキャリアでも一番タフな試合の1つであり、一番エキサイティングな試合の1つだったと思うね。そこにはアンフィールドが持つ要素が大きな貢献を果たしたと思うね。キャリアの中でも残念な出来事だったという結果は脇に置いておいて-でも、あれが初めての敗北って訳じゃないし、最後の敗北って訳でもないだろう。それでも僕たちはプロフェッショナルとしてそういうことに対処しなければならないんだ-まぁあれはアメージングな試合だったよ。35分までは、互角の勝負をしていたことを憶えているし、バランスの取れた試合だったね。でも、ファンがチームを信じ始めたあたりから、それがスタジアムにエネルギーをもたらしたし、選手たちも勢いに乗ったね。彼らが試合の中で成長を遂げ始めた瞬間だった訳さ。サラーが先制ゴールを決めて、スタジアムを夢中にさせたんだ-信じられないくらいだったよ。選手たちはファンからそういう類のサポートを期待するものなんだ。僕にとっては、来るべきシーズンは素晴らしいものになる。うまくいけば、僕もその恩恵にあずかることができるだろうし、そうすれば僕のパフォーマンスはピッチでさらに良くなるだろうね。」
Q.あの夜のことはリヴァプールに加入するという君の決断に影響を与えましたか?
「そうだね。決断に影響したと思うよ。こういった重要な決断を下す時は、クラブを変えるという決断だけじゃない、自分の生活全体、僕の家族、妻や娘の生活を実質的には変えることになるんだ。あの試合は確かに影響があったと思うけど、僕は他の試合も観たよ。クロップのチームのプレイスタイルを観ることができる他の試合もいくつか見てきたんだ。僕がこのグループの一員となることに本当に興奮したね。ビッグクラブだという事実は別として、ここを通ってきた選手たちがタイトルを勝ち取ってきたように、ここで作られてきた歴史の一部としてプレイし、タイトルを勝ち取れたらと思っているし、ここ数年間で成長してきたプロジェクトの一員になりたい。そうすればリヴァプールが再び強くなるのを目にすることができるさ。」
Q.ローマの頃からモーのことを知っていますね。彼とは何かコンタクトを取りましたか?
「彼がローマを離れた後はあまりコンタクトは取っていなくてね。お互い対戦することになった時に試合で久々に会ったんだ。昨日こんなメッセージを送ってきたよ。“おい、何をぐずぐずしてるんだよ?”ってね。で、交渉が進んだところですぐにこう返したよ。“落ち着けよ。今向かってるところだよ!”彼とまた一緒にプレイする機会を得られて本当に嬉しいね。彼は素晴らしい選手というだけでなく、凄いキャラクターの持ち主であり、素晴らしい人物なんだ-これは何よりも大切なことだね。こういった素晴らしい人たちや選手たちと毎日一緒にいられるというのは、僕にとって素晴らしいことさ。」
Q.代表チームの同僚ゴールキーパーもプレミア・リーグにいますね-マン・シティのエデルソンです。このリーグについて話しはしましたか?
「そう。話をしたね。実際にプレミア・リーグでプレイしている代表の選手たち皆と話をして、リーグの様子だとかプレイスタイルを聞いて回ったよ。TVで観るのも1つではあるけど、毎日そこに関わっているとまた違う見方もあるだろうからね。良い話しか聞かなかったよ。最大ではないかもしれないけど、プレミア・リーグは世界最大のリーグの1つでとてもコンペティティブだ。それがエキサイティングだってことは僕も分かるよ。僕はチャレンジが好きなんだ。とても高いレベルのフットボールがあって、リヴァプールのような素晴らしいチームに素晴らしい選手たちがいる。これは僕にとっては素晴らしいチャレンジさ。だからこそ僕はここに来たんだ。」
Q.君はリヴァプールにどんなクオリティをもたらそうとしていますか?ご自身とご自身のスタイルをどう表現しますか?
「ピッチ上で自分の能力を示すのが好きなんだ。僕は言葉で誇示するような人間じゃない。このチャンスを本当に楽しみにしているよ。僕は物静かなゴールキーパーだけど、何よりも本当に勝ちたいって思っているんだ。ピッチに出て行く時は、チームの為にすべてを捧げるし、シャツの為にすべてを捧げる。ファンや選手たちはピッチ上や日々のトレーニングの中で僕から多くの献身を期待してもらっていいよ。僕はいつも完璧を目指し、毎日改善を目指して、自分のプレイのあらゆる面に取り組もうとする。自分のポジションをすぐに離れたりもする。頭の回転の速いゴールキーパーなんだ。背が高いだけでなく、とても良い敏捷性と強さを備えた足を持っている。足元にボールを置いて、プレイに関わるのを好む。僕のスタイルはクロップのスタイルにとても良く合うと思うよ。彼が僕に期待していることを理解し、リヴァプールで自分のスタイルを明確にしていくのを楽しみにしているよ。」
Q.君はボールを捌くスキルでも有名なキーパーです。リヴァプールのスタイルを考えると新しいチームメイトの助けになってくれそうですね?
「そう信じているよ。ここは守備陣から攻撃陣、中盤まで多くのクオリティを備えたチームさ。プレイが後方から始まった時でも攻撃陣に良い形でボールが渡ればシュートまで行ける。それはいつだってベターなことさ。僕のスタイルがチームに貢献できることを願っているし、日々自分自身のことを捧げて、皆をリスペクトしていくつもりさ。リヴァプールの成長を助ける為にすべてを捧げるよ。」
Q.ユルゲン・クロップが君の新しい監督です。彼と一緒に仕事をするのが楽しみですか?
「大きな期待を抱いているよ。ドルトムント以来、彼のことはチェックし続けていて、ずっと彼のスタイルを称賛してきたんだ。それに彼を相手にプレイもしたしね。彼はとても知性溢れる監督だし、ピッチでとても明確な戦略を持っている。このチームは、攻撃の力と守備の一貫性が素晴らしいし、これを止めるのはとても難しいんだ。すぐさまこのプロジェクトに参加するし、できるだけ早く適応したいと思っているよ。言葉やプレイスタイルには何の問題もないだろうと思っている。プレミア・リーグでの違いと言えば、とてもコンペティティブでありフィジカル的だってことだろうね。その面でも僕は改善して、できるだけプレイスタイルに適応していくつもりさ。」
Q.彼と話をする機会はありましたか?
「短いけど電話で話をしたよ。彼はチームと彼のスタイルについて話してくれた。あと僕がリヴァプールに期待していいことをちょっと-街やクラブのことをね。それとクラブの組織とここのスポーツに関するプロジェクトだね。まぁクラブを紹介してもらう必要はないよね。このバッジ、数々のトロフィー、成し遂げてきたこと。それらが物語ってくれるさ。彼は自分のコーチング・スタイルについても話してくれた。短い会話ではあったけど、ポジティブなものだったし、彼と直接会うのを楽しみにしているよ。主にピッチに立って、彼やチームメイトと一緒に仕事をするのを楽しみににしている。僕が一番好きなことをするんだ-つまりフットボールをプレイするってことだね。
Q.この契約がまとまるまでの最後の数日間の感情をまとめられますか?
「多くの感情や長い対話があったね。どれも簡単なことじゃなかったけど、僕は神を信じているからね。僕は神に祈ったし、この瞬間を神のご意思に任せたんだ。そして、アドバイザーと一緒にここに来ることを決断したんだ。何より大事なことは家族と一緒に決めたってことさ。休暇中にこの件についてたくさん考えたね。ワールドカップに参加している間は全部片隅に置いておいたから、気が散ってしまうことはなかったよ。休暇中、このことに興奮したけど、自分の人生でどこへ向かうのか決断を下すことにちょっと不安になったりもした。だけど、もうここに来るという決断を下したんだ。すべてが上手くいって、ローマからもリヴァプールからもゴーサインが出た。僕にとっても、家族とアドバイザーにとっても本当にハッピーな瞬間だったね。」
Q.最後に、新加入選手にはいつもファンにメッセージを頂いています。あなたからもお願いできますか?
「皆への僕のメッセージは、このチームとこの家族の一員になれて本当にハッピーだってことさ。僕はいつも人生で成功したいタイプの男なんだ。僕には何もなかったから、キャリアのこの瞬間に辿り着いたんだ。家族や僕と一緒に働く人たちと共に神に感謝します。安心してほしいのは、僕はピッチですべてを捧げるよ。皆に多くの喜びをもたらせるはずさ。皆には僕をサポートしてもらいたいし、僕は皆の期待に応えたいと思っているよ。
https://twitter.com/LFC/status/1020063557726220288
動画でご覧になった方は多いと思いますが、アリソンも楽しみにしていたクロップとの初対面はこのインタビュー中、クロップの飛び入りという形で実現しました。
時系列から察するにブラックバーンへ遠征する直前にちょっと顔を出したという感じでしたが、こんなところにもクロップの人たらしっぷりがよく伺えますね。
*本記事はご本人のご承諾をいただきMAKOTOさんのブログ記事を転載しております。
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