プレミアリーグ、トップ6の戦績を考察する。

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11歳の頃、画面越しのアンフィールドに惹かれてファンになりました。
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世界有数の指揮官が集結した16-17シーズンのプレミアリーグ、ロンドンとノースウェストに本拠地を置くトップ6は開幕前から大きな注目を集めた。ここまでチェルシーに独走を許してはいるものの、下馬評通り6クラブ全てが上位に位置している。リバプールの戦績を考察した前回と同様に、ライバルクラブを順位ごとの対戦成績から分析する。

チェルシー 28試合消化終了現在1位 22勝3分3敗 69ポイント

3バックに変更後、圧倒的な強さで他の追随を許さないチェルシーが中位・下位相手に落としたポイントは僅かに4。アザールやジエゴ・コスタを中心としたカウンターは鋭く、ドリブラーがサイドで質的な優位を示せるように設計された構造で内容に関わらず勝ちを重ねる姿は理不尽さすら感じさせる。ベンチにセスク・ファブレガス、ウィリアンらが控える充実ぶりも見逃せない。

スパーズ 28試合消化終了現在2位 17勝8分3敗 59ポイント

ポチェッティーノ掲げるプレッシングスタイルがお馴染みとなったスパーズも中位・下位相手に無傷で2位につける。4バックと3バックを併用し、失点数リーグトップタイの守備力に加え、ハリー・ケインとデレ・アリにエリクセンがボールを供給するユニットは破壊力十分だ。一方でやや選手層に不安を抱えることは否めず、引き分けの多さの一因となっているのではないか。

マンチェスター・シティ 28試合消化現在3位 17勝6分5敗 57ポイント

シティ・グアルディオラは就任1年目とはいえ指揮官の求めるクオリティのフットボールには至っていない。それでもデ・ブルイネは凄みを増し、ペップに「シティを選択した理由の一つ」と言わしめたシルバは違いを創りだす。ガブリエル・ジェズスは怪我さえ無ければ旋風を巻き起こしてもなんら不思議でないパフォーマンスを披露していた。リバプールと近い守備戦術を採用するシティだが、さほど下位相手に苦戦を強いられていない。したがって、単に「ゲーゲンプレッシングがプレミアに不向き」という指摘の信憑性は薄いと言える。

リバプール 29試合消化現在4位 16勝8分5敗 56ポイント

唯一トップ6との対戦を終えたリバプールの戦績は異彩を放つものとなった。他のクラブは上位相手に稼いだ勝ち点がダイレクトに順位に反映されているが、レッズは4位に甘んじている。まさに「弱きを助け、強きを挫く」だ。

マンチェスター・ユナイテッド 27試合消化現在5位 14勝10分3敗 52ポイント

昨シーズンの雪辱に燃えるモウリーニョが率い、個人能力、空中戦に優れた選手で下位をねじ伏せるユナイテッド。この戦績を形容する言葉として”弱い者いじめ”以外に思い浮かばない。

アーセナル 27試合消化現在 6位 15勝5分7敗 50ポイント

アーセナルはベンゲル解任論の渦中にある。この問題はトップ6には大きく負け越していることも大きいだろう。しかし、志向するサッカーと相手の狙いが噛み合うためか、中位・下位からは適度にポイントを集めることに成功している。アンフィールドでアーセナルが切った交代カードがサンチェス、ウォルコット、ルーカス・ペレスであることから分かるように、豊富なアタッカー陣を抱えていることがそのアドバンテージとなっているだろう。

 

トップ6の戦績を並べてみたところ概ね想像通りの数値が並ぶこととなった。上記のグラフ以外に言及すると、得点ランキングにリバプールの選手が現れるのがトップ6内で最後になることだ(マネの12得点)。月並みな考察にはなるが、取りこぼしの少ないクラブは絶対的なストライカーを抱えている。ジエゴ・コスタやケイン、昨シーズンにおけるヴァーディは脈絡なく試合を決める力を持つ。当然、フィルミーノはその足元のスキルはさることながら、偽9番としてのスペースメイキングやファーストディフェンダーとしての能力も兼ね備える欠かせない存在だ。スタリッジの稼働が計算できず、イングスのコンディションも不透明な中、新ストライカーの確保は必要となるだろう。しかし、リーグ最多得点を記録する攻撃ユニットに流動性をもたらす”献身的なクラッキ”を現在のポジションから動かすリスクは小さくない。残りのリーグ戦の動向に加えて、夏のマーケットからも目が離せない。

4 件のコメント

  • 引いた相手に苦しむので絶対的なストライカーと、モドリッチのようなオフザボールとパスセンスを兼ね備えた中盤が欲しいのですが、そういった選手は市場にそう出回らない上に、その2ポジションよりもサイドバックの層の薄さが致命的なんですよね… これでプレミア4位はかなり健闘してると思います。

    • アロンソが引退撤回して帰ってきてくれるといいんですけどね笑
      それはともかくLSBを確保すればタイプこそ違えどミルナーを中盤として計算できるんですけど、彼以上の”SB”が簡単に取れるのかという問題もありますね。

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