自国産監督が少ないイングランド~プレミアリーグの監督について~

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UMIYA
戦術分析から軽い紹介記事まで、リバプールに関することや、プレミアリーグや他リーグのこともネタがあればkop目線で様々な記事を書きたいと思っています。よろしくお願いします。

昨夏、チェルシーにアントニオ・コンテ、マンチェスターシティにペップ・グアルディオラ、ワトフォードにワルテル・マッツァーリ、サウサンプトンにクロード・ピュエルが就任し、プレミアリーグの監督たちの多国籍化はさらに進みましたね。強力な資金力を背景に各国で結果を残した監督を招聘しているプレミアリーグですが、自国出身監督の数は減るばかりです。

現在、プレミアリーグで指揮を執るイングランド人監督はバーンリーのスティーブン・ダイチ、ボーンマスのエディー・ハウ、クリスタルパレスのサム・アラダイスの3名だけです。これが如何に少ないかは他国リーグと比べると一目瞭然です。イタリアやスペインでは7〜8割は自国の監督が占めています。さらに、プレミアリーグ創設以降、イングランド人監督がタイトルを獲得したことがないというからさらに驚きです。以下はプレミアリーグのタイトルを獲得た監督と国籍、回数です。

アレックス・ファーガソン(スコットランド)13回

ケニー・ダルグリッシュ(スコットランド)1回

アーセン・ヴェンゲル(フランス)3回

ジョゼ・モウリーニョ(ポルトガル)3回

カルロ・アンチェロッティ(イタリア)1回

ロベルト・マンチーニ(イタリア)1回

マヌエル・ペジェグリーニ(チリ)1回

クラウディオ・ラニエリ(イタリア)1回

 

プレミアリーグでイングランド人の指揮官が活躍できていないのは昔からのことのようです。そして、やはりイタリア人監督は凄いですね。上記の3人に加えて、現在首位を走るチェルシーを率いるのもイタリア人ですからイタリアが優秀な監督を輩出していることがよくわかります。

そして、同じイギリスであるスコットランド出身の監督が成功を収めているのも印象的です。ファーガソンの功績は言わずもがな。キング・ケニーもブラックバーンでのタイトルですから偉業ですね。近年のリバプールではうまくいきませんでしたが。ちなみに現在ウェストブロムで指揮を執るトニー・ピユーリス、ストークのマーク・ヒューズもウェールズ人監督であり、ブレンダン・ロジャースは北アイルランド出身でした。イングランドは同じ国の他の地域にも負けているかもしれませんね…

そして、戦術的に進んでいたスペイン、ドイツ人の監督もプレミアリーグタイトルを獲得していません。プレミアリーグで指揮を執ったスペイン人、ドイツ人が少ないというのはありますが。

ドイツ人監督に関して言及すると、ユルゲン・クロップで2人目だそうです。昨年、プレミアリーグで月間最優秀監督賞を受賞しましたが、これはドイツ人としては初の快挙でした。クロップの前にプレミアに上陸したドイツ人はマガトでしたが、ボルトンを半年で解任されています。ですので、クロップはイングランドで最も成功を収めたドイツ人監督ということになりますね。クロップにはこのまま優勝監督のリストにもドイツ人の名を刻んでほしいものです。

そしてこの先、イングランド人監督はこのリストに名を刻むことができるのでしょうか。現在、最も期待できるのはエディー・ハウですかね。ヴェンゲルの公認候補にも名前は取沙汰されていますがどうなるでしょうか。個人的にはリバプールのユースチームでコーチ業を開始したスティーブン・ジェラードには期待したいものです。それがリバプールを率いてであれば最高ですね。

 

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