ハリー・ウィルソン ウォッチ~10-11月編~

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11歳の頃、画面越しのアンフィールドに惹かれてファンになりました。
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 インターナショナルウィークを基準に更新期間を区切っていたところ、タイトルを単月にするのに無理が生じてきたのでマイナーチェンジを施した。そんなニッチなシリーズも早くも3回目。さっそく第9節から12節のチームとウィルソンのパフォーマンスを振り返っていこう。

ユナイテッド撃破も伸び悩む勝ち点

8節終了時点で10位につけていたボーンマスは続く4試合を1勝2分1敗で終え、順位を一つ上げた。降格圏に沈む相手に対して2試合連続スコアレスに終わったかと思えば、 ユナイテッド戦ではポジティブな内容で勝ち星をあげた(リバプール目線を差し引いても)。それだけに、ニューカッスルに敵地で逆転を許したのは手痛い敗戦であった。決して状態が悪いわけではないが、さらに勝ち点を積み上げたかったというのが本音だろう。

第9節 v Norwich City 0:0  (@Vitality Stadium)

ウィルソン:スタメン、69分交代

第10節 v Watford 0:0 (@Vicarage Road)

ウィルソン:ベンチスタート、61分投入

第11節 v Manchester United 1:0 ( @Vitality Stadium )

ウィルソン:スタメン、86分交代

BOU: 45' King
Embed from Getty Images

(昨季の再来とはならず)

第12節 v Newcastle United 1:2 (@St.James’ Park)

ウィルソン:スタメン、66分交代、1ゴール

BOU: 14' H. Wilson
NEW: 42' Yedlin 52' Clark
https://www.youtube.com/watch?v=NcvhiSTaxn8
得点シーン(動画開始すぐ)

スタメン落ち、ゴール、布陣変更の影

 これまで4-4-2の右サイドを定位置としてきたウィルソン。インターナショナルウィーク明けのノリッジ戦は所謂”消えている”状態であり(以前からその傾向はあったが)、試合中にオランダ代表としてデビュー済みの22歳、ダンジュマと交代した。その際にフレイザーを左から右サイドへスイッチしたことから2列目の序列が垣間見られた。そんな不安は的中し、 続くワトフォードとの一戦では前節途中と同様にフレイザーとダンジュマを2列目に起用して臨んだ。3節以来のベンチスタートとなったウィルソンであったが、後半途中から投入されると停滞するチームの攻撃を活性化させる。29分+追加タイムで2つのキーパスを記録、FKの好機は枠に阻まれた。出番は試合途中からであったが、ここ数試合でも最も流れのなかで輝きをみせたとも言える動きでアピールに成功した。
 そして迎えたユナイテッド戦ではラインナップに返り咲いたウィルソン。デヘアの好セーブもあり得点こそ記録できなかったが決勝点にも絡みまずまずの出来をみせた。また、このゲームにおいて言及すべきはチームとしてのパフォーマンスの高さにある。ジョシュア・キングの華麗なゴールに至るまでのディフェンスラインから中盤を経由して前進した流れは今季のこれまでのベストゴールとも異論はそう多くないだろう。立ち上がりこそ一列目のプレスのタイミングが早く、慌てて後が連動しようとした結果ギャップを突かれるお馴染みのシーンがみられたものの、時間の経過とともに守備のフェーズである程度ブロックを形成することで問題を解決した。ネガティブトランジションの局面においても「奪いに行く」という共通意識が見て取れ、プレッシングとリトリートの選択が曖昧であった従来から一転した。

https://www.youtube.com/watch?v=rzecnsU2bxo&t=18s
(残念ながらボックス付近までの流れはカットされてしまっている)


 しかし、”弱い方”を撃破したとて勢いそのままニューカッスル・ユナイテッドにも勝てるとは限らないのがフットボールの難しいところ。先述のとおりCKの流れからウィルソンの今季4点目で先制するも敢無く逆転負け。ディフェンスラインがボールの処理を誤るシーンを連発しゲームを難しくした。ウィルソンにとって懸念すべきはビハインドでベンチに下がる際に布陣が3-4-2-1に変更された点。ここまでシーズンを戦うなかで3バックを採用しゲームに入ったのは開幕戦と3節シティ戦。ともにベンチスタートであり開幕戦は唯一の出場機会がなし、シティ戦もアクシデントによる早期の投入であった。仮に今後この布陣の頻度が高まるようでは出場機会の減少もありうる。現状チームの攻撃の中核を担うのはチームトップの5得点を挙げるカラム・ウィルソンとジョシュア・キングであり、身体的な強さを活かして相手SBの裏を突くことで深さと時間をチームにもたらす。タイミングよくビルドアップの出口として機能する必要もあり、ウィルソンが得意な部類のプレーではないのが実情だろう。ただ、これまで記録した4ゴールはCウィルソンに次ぐ数字であり、周囲との連携がスムーズになったこともまた事実。自身が活きる布陣を監督に”敷かせる”ほどのパフォーマンスを魅せるか、別の布陣で与えられるタスクをこなし幅を広げるか―もしくはその両方が求められる。

おまけ

11月のインターナショナルウィーク中に開催されたEURO 2020の予選であるアゼルバイジャン戦でウィルソンは1ゴール1アシストの活躍をみせ2-0での勝利に大きく貢献した(ハイライトはこちら)。続くハンガリー戦でもチームは勝利し、ウェールズ代表は2大会連続2回目の本大会出場を決めた。本選での活躍にも期待したい。

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