ハリルジャパンとクロップリバプールに感じた共通点

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Motsuki909

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PLの試合を中心に、「観られる試合は全部観る」主義。ライバルチームの試合も比較的よく観てます。リヴァプールの歴代選手では、ダニエル・アッガーが1番好きです。
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はじめに

初めまして。Motsuki909と申します。開設当初から楽しく読んでいたラボで、まさかのライターデビューです。感謝感激何とやら、です。サクッと自己紹介させていただくと、KOP歴15年のアラサー社会人。アマチュアですがフットサルチームでGKをしています。これから宜しくお願い致します。

初投稿のテーマは表題の通り、我らがサッカー日本代表について、です。初回からリバプールちゃうんかい、ってツッコミ待ちです。当然、我らがリバプールありきの記事ですので、ご安心を。


先ごろ埼玉スタジアム2002で行われた、W杯アジア最終予選、日本代表×オーストラリア代表。結果は皆さんご存知の通り2-0で勝利を収め、見事W杯への切符を掴み取りました。仕事の都合でリアルタイムでは観られなかったのですが、録画で観戦し始めて早々に既視感を覚えました。

「めっちゃリバプールのサッカーっぽくない?」

“like a リバプール”

何を以って「リバプールっぽい」と感じたかと言うと、大迫&乾の執拗な前プレと、それに連動した井手口&山口が見せたセンターライン付近での鬼プレスです。

 

さらに、井手口のミドルシュートはコウチーニョを想起させました。若手の台頭という点も共通項と言えるかもしれません。

画像出典:サッカー日本代表公式Twitter


これまた先日の、リバプールがアーセナルを4-0と屠った一戦。この試合では見事なまでにゲーゲンプレスが機能し、ガナーズに何もさせず勝ち点3を手にしました。この試合でもフィルミーノとマネが、その豊富な運動量を武器に前からプレッシャーを掛けまくっていました。これにより、相手はビルドアップが上手くいかず、エジルやサンチェスに良いボールが配給できず終い。

この日の日本代表も、前線から走りまくっていました。相手GKのマシュー・ライアン(プレミアリーグのブライトン所属、岡崎が既にゴールを奪いましたよね)の足元が怪しかった事もあり、止まる事なく追い掛け回していました。この猛烈なプレスにオーストラリアは、パスミスとトラップミスを頻発。日本が狙っていたポイントはそこでした。


日本のダブルボランチを務めた井手口と山口が、アーセナル戦のワイナルドゥムとジャンの如くボール奪取に突進。挟み込むように乾や長谷部も突進。ただ闇雲に追い掛けるのではなく、ボールの取り所を意識したプレス… これは、もはやゲーゲンプレスだ!リバプールだ!と、観ていて思ったワケです。

“そもそもゲーゲンプレスとは”

ゲーゲンプレスの目的は当然、得点を奪う事。より相手ゴールに近い位置でボールを奪えば、得点の確率が高いショートカウンターを発動できます。喰らった相手からすれば絶望的な戦術です。日本の2点目には、その片鱗が見られました。

また、ゲーゲンプレスだけが攻撃の形ではない点も見逃せません。WGとSBが連動してサイドを崩したり、ミドルレンジからシュートを撃ったり。ボールを奪われる前提の戦術ですからね、ゲーゲンプレスは。やっぱり自力でゴールを決めたいのが本音でしょう。

さて、そんなゲーゲンプレスですが、どんなチームでも実践は可能。しかし、成功率と失敗時のリスク(カウンターを喰らう等)を天秤に掛けると、なかなか採用するには勇気の要る戦術です。ゲーゲンプレスを成功させる為に必要な能力を列挙してみると、


・豊富なスタミナ
・瞬間的な空間認識能力
・味方との共通意
・ボールを奪い切るフィジカル
・1stDFとの連動性
・メンタルの強さ
・バックアッパーへの信頼


他にもあるかとは思いますが、全般的に高度な次元で、という前提です。試合後、インタビューで日本の乾が「ベンチには(原口)元気もいたし、限界まで走り切ろうと思っていた」という旨のコメントを残している通り、チームの総力が試される側面も。フットボーラーとしての技術だけでなく、奪われた瞬間に切り替える精神的な強さと、味方どうしの信頼も必須です。

 

“カウンターは弱者の戦術?”

ひと昔前、中東諸国が見せるカウンター主体のサッカーは、守ってばかりで“弱者のサッカー”だと揶揄されたりもしていました。ては、ゲーゲンプレスによるショートカウンターも、カウンターだから弱者のサッカーなのか?答えはNOです。プレスは基本的に守備で用いられる言葉ですが、ゲーゲンプレスは“攻撃的な守備”です。守る為ではなく、攻める為の守備。むしろ、ショートカウンターは技術や精神力を踏まえた高度な戦術理解の上に成り立っているので、強者のサッカーと呼ばれるべき戦術です。

私見ではありますが、カウンターサッカーを研ぎ澄ましたのはレアル・マドリードだと思っています。常に豪華絢爛な戦力を抱えながら、敢えて相手にボールを持たせる事でカウンターを仕掛けやすいスペースを作っていた印象があります。(コウチーニョ強奪未遂でKOPの反感を買いまくった、レアルのライバルであるバルセロナはポゼッションサッカー主体ですが。)

しかし残念ながら、リバプールには相手を自陣深くまで誘い出す形は向いていません。マティプを除くCBとGKに、好不調の波が激しいという不安を抱えたままだからです。だからこそ、上手く行けば相手陣内で守備と攻撃を完結できるゲーゲンプレスは、リバプールにはピッタリの戦術とも言えます。

“でも、ポゼッションは捨てない”

前監督であるロジャース政権下、リバプールはポゼッション重視のサッカーをメインとしていました。クロップ就任以降、彼に対するゲーゲンプレスのイメージが強すぎるのか、極端にカウンターサッカーへ舵を切ったように言われがちですが、ポゼッションを放棄しているワケではありません。前述の理由通り、相手にボールを持たせて誘い出すのが向いていない事もありますが、引いた相手に対応できなくなるからです。

実際引いた相手に対応できてないやん。という指摘は、ごもっとも。今は言わば過渡期です。ポゼッションサッカーで試合を支配しつつ、失ったらゲーゲンプレスからのショートカウンター発動。これがリバプールの目指すところでしょう。このまま安定的にクロップ政権が続けば、そう遠くない内に辿り着けるはずです。マネやララーナといった狭い場所でも輝ける機動力の高い選手が、アクセントを加えてくれるはずです。獲得したばかりのチェンバレン(どこで使うのでしょうか?)も、アクセントorスパイスとして期待しています。そして、リトル・マジシャンことコウチーニョのミドルシュートにも。

画像出典:LFCMumbai公式Twitter

“ゲーゲンプレスの誘発剤”

今や、どんなシステムを選んでも重要視されるアンカーポジション。日本代表では長谷部が、リバプールはキャプテン・ヘンダーソンが陣取っています。2人とも、攻撃のスイッチとなる縦パスを積極的かつ正確に通せる選手です。身体を張った中盤での守備も同様ですよね。

 

違いを挙げるとすれば、ヘンダーソンが出すパスのタイプ。今季の3試合で既に何度か見られた、ちょっと変なパス。CKやサイドからのボールが相手に弾かれると、すかさずヘンダーソンがセカンドボールを抑えに行きます。この時、ボールを落ち着けずに、ふわっとしたロブパスをPA内に送り込んでるシーンに覚えはないでしょうか?このパスが実は結構な曲者。滞空時間が長くなる為、相手DFがボールウォッチャーに陥りやすいのです。しかも、元が弱いパスなのでヘディングのクリアも遠くに飛ばない。こうなるとセカンドボールを拾い直すチャンスが続き、波状攻撃が可能となります。

そして、このパスが相手に抑えられても、そこからゲーゲンプレスを発動すれば、直前までボールウォッチャーだった相手にとっては恐怖です。得点率の高いゲーゲンプレス→ショートカウンターを誘発する機能も兼ねている、と言えるのではないでしょうか。是非、今後リバプールの試合を観戦される際は、このロブパスに注目してみて下さい。出来れば、ボールウォッチャーにならず、周囲の選手がどう動き出すかに意識を向けて。

“悪いところも似ている(気がする)”

蛇足。W杯への出場を決めた直後のサウジアラビア戦。最終節でしたが、消化試合という事もあり、正直言ってオーストラリア戦ほどの気迫は感じられませんでした。

メンタル・スポーツでもあるサッカーにとって、モチベーションが低いorチーム内に温度差があると、結果は伴いにくいもの。リバプールが中堅〜下位チーム相手に取りこぼす時の、なんとなくモチベーションが低いなぁ、と思うあの感じ。こちらの試合は、深夜に起きてリアルタイムで観戦したのですが苦々しい気持ちになりました。。

こればかりは技術うんぬん以前の問題。今季のリバプール、この問題にどう立ち向かうのでしょうか。

“おわりに”

すみません。ほぼ感想文ですね、これ… 苦笑
感想と妄想の入り混じった、何とも拙い文章となってしまいました。今後は投稿の度に、パスの精度ならぬ文の精度を高めていければ、と思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。次回も頑張ります!

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