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前回、リバプールの試合で歌われる定番チャントをご紹介しました。”You’ll Never Walk Alone”や”Fields of Anfield Road”といった超定番曲から、もっとコンパクトな掛け声的なチャントまで、1試合中に何度も歌われるチャントたちです。
それらはクラブやチームに対して歌われるメッセージでしたが、チャントは選手個人に対して歌われるものも多く存在します。今回は、選手へチャントが歌われるタイミングについてと、KOPが歌う現役リバプール選手たちのチャントをご紹介します。
なお、リバプールのチャント関連では、「BOSS Night(ボスナイト)」というファンイベントが最近存在感を増していますので、必ずチェックしておきましょう。
選手へチャントが歌われるタイミング
自然発生的に歌われるクラブに対するチャントに比べて、選手個人に対するチャントは歌われるタイミングがだいたい決まっています。それは選手個人を賞賛・鼓舞する瞬間であり、主には以下です。
※あくまで味方選手を鼓舞する意味で歌うタイミングです。相手チームの選手を揶揄する場面は含めていません。
※ロベルト・フィルミーノのチャントはここで紹介しているタイミングに関係なく、本人が出場してなくても歌われることが多いです(笑)。
得点を決めた直後
ゴールはサッカーの華であり、ゴールを決めた選手はヒーローです。試合の中で一番スタジアムが熱くなる瞬間ですね。得点が決まった後は選手たちもファンもひとしきり喜びを爆発させ、プレーが再開される頃に、満を持してゴールを決めた選手のチャントがスタジアムに響きます。
良いプレーをした後
ゴール以外にもプレーの見せ場はあります。例えば惜しいシュートの後や、熱いプレーが好まれるプレミアリーグだとアグレッシブなタックルを成功させるなど、気持ちの入ったプレーを魅せた選手には暖かい拍手と歌が贈られます。タックルだけでなくロングパスや細かいボールコントロールなどでもスタンドは沸き、この辺りはいつも試合を観ていて、「観客がサッカーをちゃんと理解してるな」と思わせられますね。
選手交代時
プレーが途切れないサッカーの試合では一人の選手がクローズアップされる瞬間は意外と少ないものです。そんな中でも、選手交代時は出る方も入る方も、スタジアム中の目線が集まります。特に、試合終盤にその試合で活躍した選手を敢えて下げる事もありますが、これはその選手に対して拍手を贈るシーンを作る監督の心意気だったりします。(上手く活用してた印象なのはラファ・ベニテス。クロップはあんまりやらないですよね)
アップ開始時
あまり数は多くないですが、大物選手が怪我明けでベンチスタート、試合途中でアップを開始するとスタンドからチャントが歌われるケースがあります。なお、アンフィールドの場合はアップするスペースがアウェイ側の目の前ということで、相手側からブーイングされるケースも多かったりしますね。
現役リバプール選手たちのチャント
それでは、現在のリバプールの選手たちのチャントでよく歌われるものをご紹介します。(これは随時更新していきます)
モハメド・サラー
Mo Salah, Mo Salah, Mo Salah
Running down the wing
Salah, La, La, La,
The Egyptian king
モハメド・サラーのチャントは「The Egyptian king」というフレーズが入る歌です。原曲はイギリスのJamesというバンドの「Sit Down」。
リバプール出身のミュージシャン、マーク・ケニーによるフルバージョンもあります。
ロベルト・フィルミーノ
There’s something that the Kop want you to know,
The best in the world his name is Bobby Firmino,
Our number nine
Give him the ball and he’ll score every time
Si Senor
Give the ball to Bobby and he will score
ロベルト・フィルミーノのチャントといえば、かつては下記の「ボビー・フィルミーノ!」を繰り返すものでしたが、クロップ監督がフィルミーノにも歌を作ってやってほしいと言ったことをきっかけに新たなチャントが作られ、ファンの間でも大人気に!試合にフィルミーノが出てなくても歌われます。なお、元はアルゼンチンのリーベル・プレートのチャントで、その原曲はアルゼンチン人アーティストFito Paezによる「Y dale alegria a mi corazon」。とても良い曲♪
ちなみに、こちらの「Si senor」ですが、地元のミュージシャンが録音したサンババージョンがあり、これをオンラインで購入するとその売り上げがFans Supporting Foodbanksに寄付されるようになっています。フードバンクの活動については下記の記事を参照してください。
Bobby Firmino
Bobby Firmino
こちらがかつてのフィルミーノのチャント。「Bobby(ボビー)」は彼のファーストネーム「ロベルト」の愛称です。このチャントというかコールのような掛け声?は、色んな国・クラブで名前を変えてよく歌われますね。少し前だとシャビ・アロンソもこれでした。
サディオ・マネ
Sadiooo, Mane!
Running down the wing, Mane!
Hear the Kopites sing, Mane!
We’re all going to Madrid.
サディオ・マネのチャントは、かつては↓のノリのよいチャントでしたが、2019年のチャンピオンズリーグ決勝あたりからは新しいチャントも歌われるようになりました。勇ましい感じですね。原曲はABBAの「Voulez-Vous」です。
Oh, Mane, Mane
duh duh duh duh duh duh
Oh, Mane, Mane
duh duh duh duh duh duh
こちらのチャントはもうほぼ試合で歌われなくなりました。
ファン・ダイク
He’s our centre half,
He’s our number 4,
Watch him defend,
And watch him score,
He can pass the ball,
Calm as you like,
He’s Virgil Van Dijk,
Virgil Van Dijk.
リバプールの大黒柱、ファン・ダイクのチャントは歌詞で彼の有能さが表れています。原曲は、イギリスのフォークソング「Dirty Old Town」。この曲は色んなアーティストにカバーされています。
ディボック・オリギ
Divock Origi
Divock Origi
重要な場面で得点を決めてくれるミラクル・オリギは、名前をコールされる定番パターンで歌われます。
Saturday night and I like the way you move, DIVOCK ORIGI.
It’s Sunday night and he scored against the shite, DIVOCK ORIGI.
Na na na na na na na na na..
なお、オリギのチャントは歌つきのものもあります。あまりスタジアムでは歌われませんが、ジェイミー・ウェブスターが歌うと大盛り上がりになります。こちらの原曲はWhigfieldの「Saturday Night」。本人も替え歌するくらい、さすが人気者のオリギ!
アンドリュー・ロバートソン
Oh Andy, Andy
Andy, Andy, Andy Andy Robertson
聞いてピンと来るKOPも多いと思いますが、ロバートソンのチャントはサミ・ヒーピアのチャントと同じものが使われています。
ジョーダン・ヘンダーソン
Jordan, Jordan Henderson,
Henderson, Henderson, Henderson
Jordan, Jordan Henderson,
Henderson, Henderson, Henderson
長らくパッとするチャントがなかったキャプテンのヘンダーソンですが、ようやく19-20シーズンから歌われるようになったのがこちら。
原曲は日本代表のチャントなどでも歌われるオペラ「アイーダ」の『凱旋行進曲』ですね。
トレント・アレクサンダー=アーノルド
He’s Alexander-Arnold,
He’s Alexander-Arnold,
He’s Alexander-Arnold,
The Scouser in our team!
地元出身のトレント・アレクサンダー=アーノルドには「The Scouser in our team」というフレーズが入ったチャントが歌われます。リーグ優勝が見えてくると歌われる「We’re Gonna Win The League」と同じメロディ、原曲は民謡「For he’s a jolly good fellow」です。
チアゴ・アルカンタラ
Thiago,
Thiago Alcantara
チアゴのチャントは加入直後にバズったこのビデオで決まりました。本人もお気に入りの様子♪原曲はGibson Brothersの「Cuba」という曲です。はい、上のビデオそのままです(笑)。
南野拓実
Minamino
Here we go again
Why why
Salzburg ever let you go
2019年12月に加入した南野拓実ですが、チャントはABBAのヒット曲「マンマ・ミーア」。これがKOPスタンドから歌われると思うと興奮しますね!
ディオゴ・ジョタ
Ohhh, he wears the number 20
He’ll take us to victory
And when he’s running down the left wing
He’ll cut inside and score for LFC
He’s a lad from Portugal
Better than Figo, don’t you know
Ohhh, his name is Diogo
ポルトガル人であるジョタのチャントは「フィーゴより良い選手」と歌われています♪2022年1月のカラバオカップ準決勝でアーセナルを倒す活躍をみせ、この曲が定着しました。クラブ公式でも取り上げています。原曲はCreedence Clearwater Revivalの「Bad Moon Rising」。
なお、それまではコンコースやバーでフェルナンド・トーレスと同じ曲のチャントも歌われていたようです。
ユルゲン・クロップ
Jurgen Klopp
Na Na Na Na
監督にもちゃんとあります。クロップに限らず、監督のチャントはよく勝っている試合の終盤で歌われる場面が多いですが、クロップの場合は以前「試合中に私の歌を歌わないでくれ」と冗談交じりに言っていましたね。クロップらしいエピソードです。原曲はオーストリアのバンドOPUSの「Live Is Life」。
なかなか作られない選手がいたり、すぐに歌われる選手がいたり、選手個別のチャントはなかなか奥が深いです。公式サイトのフォーラムとかでも選手のチャントは「こんなんどうだ?」みたいなのが話し合われていたり、どうやって決まり定着していくのか興味深いです。
ここ数年は、BOSSNightというファンイベントで歌われるかどうかが定着の鍵になっているような感じもありますね。
※今後このページは随時更新していこうと思いますので、追加情報ありましたら僕のTwitterまでメッセージいただけると幸いです。
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