マーク・グエイのリバプール入りがギリギリで破断になった背景

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平野 圭子
LIVERPOOL SUPPORTERS CLUB JAPAN (chairman) My first game at Anfield was November 1989 against Arsenal and have been following the Reds through thick and thin

以下は、昨日(9/1)のリバプール・エコー紙の記事です。

■マーク・グエイのリバプール入りがギリギリで破断になった背景

リバプールは、移籍期限日にマーク・グエイ獲得ができずに終わりました。その背景です。

9月1日の昼間になって、クリスタルパレスはリバプールの£35m(将来の移籍に際して10%の特約付き)の話を受諾しました。

それを受けて、グエイはロンドンでメディカルに行きました。グエイ本人はリバプール入りを希望しており、クラブが許可を出せば移籍するという立場でした。そのため、許可が下りたのでリバプール入りのためにメディカルに行ったのです。契約は5年間で(給料などは非公表ですが)条件も合意していたため、あとはメディカルとサインだけ、でした。期限の時間は19:00です。それまでに間に合うようにと即座に動きました。

そこで付随する状況が急変しました。それは、パレスがグエイの後任として獲得が決まっていたブライトンのフリオ・イゴールが、急に気が変わってパレスをやめてウエストハムに入ることになったのです。

パレスは困りました。その時点では、グエイを出すという決断をリバプールに伝えてしまっています。主将で主力のグエイを失って代わりのセンターバックが来なくなったのです。

パレスはもともとセンターバック2人補強の予定でした。だから、19歳のジェイディ・カンボは確保しましたが、19歳の若手がグエイの代わりになるとは到底思えません。

そこで、パレスは即座にトップ会談を持ちました。監督のオリバー・グラスナーは(たとえ1年後に移籍金ゼロで失うとしても)グエイを何とか引き止めたいと思っていたので、代わりのセンターバックが来ないとなったため、ましてやグエイを出せないと主張しました。対するチェアマンのスティーブ・パリシュは、(移籍金ゼロで出すなんてありえないという立場で)グラスナー説得に努めました。

その間、リバプールはプレミアリーグに対して、2時間延長措置を申請しました(事務手続きなどが時間がかかる場合に19:00を21:00まで延長してもらう申請が可能です)。

そしてリバプールは、グエイのサインを待っていました。

その間、グエイはメディカルを終えて、LFCTVのインタビューも収録したらしいという情報です。

待った末に、パレスがグエイを返して欲しいとリバプールにお願いする結論を伝えたのでした。リバプールは、パレスの立場を理解して、グエイを返すことに合意しました。

グエイは、日曜日のアストンビラ戦でも主将としてパレスのために働きました。3-0で勝った試合で、グエイはゴールを決めたのです。移籍期限日の行方が不明瞭だったにもかかわらず、です。

かくして、グエイはパレスに戻ってゆきました。

※リバプールは、1月の移籍ウィンドウもしくは、無理なら来年夏にグエイ獲得を実現するものと想定されています。

*本記事はご本人のご承諾をいただきkeiko hiranoさんのブログ記事を転載しております。

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