リバプール史上初NIKEユニフォーム:果たしてそのデザインは。リーク情報に踊れ!

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ITATSU

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リバプールFCにまつわるなんでも、ファンも選手も戦術もユニフォームも文化もお金も、気になってしまう浅く広い雑食系サポーターです。

テンプレート問題。担当者は…?

これにはここまで触れそうで触れてこなかったいわゆるNIKEのテンプレート問題に触れざるを得ない…。NIKEは各チームのデザインが、ただの色違いなのでは?と思ってしまうことがこれまでも多くあった。

17-18 FC Barcelona Third
17-18 Chelsea FC Third
17-18 Manchester City Third

いずれもNike.comより。各リリース時の説明には共通して「幾何学模様を取り込んでいる」とのことだった。

16-17 FC Barcelona Away
16-17 AS Roma Away
16-17 Inter Milan Away
16-17 Manchester City Away

いずれもNike.comより

それぞれのNIKEのプレスリリースを読むと、ASローマの「クラブ90周年を祝し町の起源である狼が帰還した神殿の大理石」をモチーフにしたオフホワイトや、「産業革命下急激に成長したマンチェスターの象徴である働き蜂」をモチーフにした黄色などそれぞれに重要なストーリーが込められていることは伝わってくる。しかし、 悪意はなく並べたのにこれらのチームのサポーターから批判の目にさらされないかと不安になってしまうくらい似ている。もともとシンプル路線なのだからそれはある程度仕方ないところもあるかなと思いつつ、肝心のサポーターの方々が思っているのか気になる。私はユニフォームをたくさん見るのが好きなので、純粋にとても楽しい。
こんな「ファンとして見ているだけ」でも気になる”テンプレート”問題。
それに終止符を打つのではないか、と期待されているのが次のツイートである。

この強そうなアイコンのHeidi Burgettさん。 プロフィールにはNIKE Senior Director, Global Communications. と記載が。つまり国際コミュニケーション部門の部長相当の方である。
このツイートのやり取りを説明すると、 Heidiさんが紹介したナイジェリア代表の2020年の新ユニフォームについて Liverpool Offsideというニュースサイトが 噛みついたことがきっかけだ。
「なんでナイジェリアのユニフォームだけが他のクソテンプレートユニの10億倍優れているかわからないが、とにかくリバプールの20-21のデザインにはここに関わっている人が担当になることを望むわ」
と引用リツイート。
これに対して返信をしたのだ。
我々はテンプレートを捨てる。2020年のユニフォームのために、ナイキのデザイナーはネックライン、袖、カフス、バッジの配置など、65種類の多様なオプションを用意している。手描きのプリントからカスタムフォントまで、各チームの見た目は独自のものになる。」
Twitter認証マークがついているナイキの部長クラスの社員からの発信。これは朗報か?!襟や袖、それぞれのパーツに65種類用意しているのか、65種類の場所について選択肢があるということなのか。はたまたパーツの組み合わせでユニフォームがくみ上げられるなら結局先ほどの襟かぶりのような現象は起こってもしょうがないという事なのか(このツイートよりも後に先ほどのリーク画像が登場した)。断定できない文面ではある。
結局すべては公式が出るまで何もわからない。でも今はこのツイートを希望にしておきたい。
しかし、この「国際コミュニケーション部門」がどの程度デザインに関わっているのかは未知数だ。というのも最近の新ユニフォームリリースに登場するNIKE社員は Pete Hoppins という人物なのだ。 例えば、PSGのこちらのニュースリリース。

Paris Saint-Germain Travels Back to ’89 for New Third Kit

「これまでのPSGのユニフォームの歴史はフットボールファンにとって宝庫だ。なので、その普遍的なデザインを蘇らせ、我々の足跡として残せることは間違いなくエキサイティングなチャンスだった。(略)」とPete Hoppinsは説明している。

彼の肩書は”NIKE Football Apparel Senior Design Director” つまりフットボールアパレル部門のデザイン部長相当ということである。直接ユニフォームデザインにかかわっている雰囲気がある。できれば彼の言質が取りたい。

しかし、ここで私は彼の全く別の側面を発見してしまった。

Pete Hoppinsエバトニアン説!

なんということでしょう。NIKEのユニフォームデザインの責任者はあろうことか我々のライバルクラブのサポーターだという。ソースはかのLiverpool Echoである。
ここに書いてある内容をまとめると:
・Pete Hoppinsはエバトニアンの可能性がある。
・2016年オレゴン(ナイキの本社所在地)に家族みんなで楽しめる英国式パブをオープンした(ソース:The Olegon
・パブの名前はThe Toffee Club.
・奥さんがインタビューに答えている。彼が好きなチームの愛称だと。
・ただし、もちろんリバプールサポーターは心配する必要はない、プロとして様々な個別のチームがついて設計を進める。として文章を締めくくっている。
もう可能性なんてものではなく確定ですよねこれ。
ただ、当然プロですから。仕事ぶりを期待したい。
衝撃的なニュースであるが期待はずれな時は「エバトニアンが作ったからな~」と我々リバプールファンは新しい遊び方を手に入れたと思っておこう。
エバトニアンには「お前らのユニフォームエバトニアン製~」なんてチャントを作ってほしいくらいだ。

※Peteさんエバトニアンの記事はNIKEとの契約が取りざたされた昨年10月の時点でニュースになっていました。今更気づいて すみませんでした。

レトロ回帰。そして殻を破りたいNIKE

次に取り扱いたいリークデザインはこちら。

アウェイもしくはサード用のデザインと思われるこちらもシンプル路線。今季の丸首と縁取りを継承したスタイル。
ここで1点お伝えしたいのが、NIKEのロゴである。ここまで紹介してきたNIKEのロゴはいずれもあの有名なSWOOSH(スウッシュ)マークのみのものであるが、こちらはNIKEの文字がついている。実はこれは最近のNIKEのユニフォームの傾向を反映したものだ。まずはナイキのロゴについて解説する。

SWOOSH-デザイン事典より

NIKEのロゴと言えばシンプルでありながら印象の強さ、そしていつの時代にも適用する普遍性も持ち合わせておりデザイン的に高い評価を得ているこのスウッシュである。勝利の女神ニケ(NIKE)からとられたブランド名であるが、その翼や人が走るときの躍動感をとってこのスウッシュが生まれた。ロゴ誕生には意外なエピソードがあり興味深いが長くなるのでここでは割愛するが、初めからこのスウッシュのみだったわけではない。

designhill.comより

当初靴を梱包する箱を装飾するために誕生した初代ロゴだったが、靴に印刷するためのデザインとして1978年に字体をFuturaに変更し、あのロゴが誕生する。1985年にはNIKE人気に火をつけたマイケル・ジョーダンとのコラボの際に背景がついたり文字間隔を微調整するなどのマイナーチェンジが施される。
そして1995年ごろからブランド浸透は果たしたとの判断からスウッシュのみのロゴに切り替わり始めた、と言われている。これがユニフォームとどう関係しているのか、というと最新のNIKEユニフォームをご覧いただこう。

19-20 PSG Third
19-20 FC Barcelona Third
19-20 Inter Milan Third
19-20 AS Roma Third

ここまで紹介してきたNIKEのユニフォームとは一線を画すイメージで驚きがあるかもしれない。いずれも様々なチームの今季(19-20)シーズンサードユニフォームであるが共通しているのが、「過去の90年代シーズンのデザインをモチーフに懐かしさやストリートスタイルを取り込んでいる」点(リリース時の説明より)。パーツや色遣いが大きく派手な90年代のスタイルはSNS映えの流れもありファッションの分野で再流行しているとも聞く。その流れをフットボールでも汲んでいるものだろう。そこでNIKEがこの時代に合うように採用したのがまさしくストリートファッション文化の礎になっていたともいえる自らの旧ロゴを復活し作成されたデザインなのだと私はとらえている。

話を戻すと、リバプールの新ユニフォームの中にこのFuturaフォントのNIKEロゴを冠したユニフォームが登場するか、というのは注目ポイントだと思う。いままでのシンプル路線から外れた上記のようなイメージをNIKEが一斉に送り出したことは変革の兆しだと見たい。さらに大胆に言えば、今季のサードで様子を見てホームユニフォームもこういったデザインにする、という思い切ったことをしてくる可能性もあるのではないか。
そういった観点でこのリークデザインは私が非常に期待を寄せているものだ。

NIKEが変わろうとしている、という点の根拠を説明すると2018年のワールドカップに味を占めている説を私は提唱したい。その正体がこちら。

Nigeria National Team Collection 2018

2018年ロシアワールドカップに向けて発表したナイジェリア代表のユニフォーム。この「ナイジャ(ナイジェリアの文化を表す言葉)の精神が吹き込まれた」という1枚は記録的に売れた。発表後の予約の段階で300万枚を突破したのだ。これは2016年に世界で一番売れたマンチェスターユナイテッドのユニフォームの売り上げ285万枚を上回るものだ。(CNBCより) 先の Liverpool Offside のツイートからうかがえるナイジェリアユニフォーム好評はこの時から来ている。このヒットがあってからNIKEはこれまでのテンプレから少しずつではあるが離れてきているように思えるのが今季19-20のラインナップだ。上記ストリートファッションデザインもそうだし、インテルのアウェイユニフォームは絶対定番の「白」以外の色に今季は試みている。

19-20 Inter Milan Away Nike.comより

これは12-13シーズンにアウェイユニフォームの色を真っ赤にしたところライバルチームのACミランの色でもあることから物議をかもして以来初めてのことだ。それ以降は反省するかのようにアウェイは「白」しかなかった。
さらに今期のASローマのユニフォームはすべてが斬新である。

19-20 AS Roma Home Nike.comより
19-20 AS Roma Away Nike.comより
19-20 AS Roma Third Nike.comより

「ローマの空を守護するといわれる木星(Jupiter)にインスピレーションを受けた」という「稲妻」に彩られたホームユニフォーム。そしてそれを大胆に中央に配したアウェイユニフォーム。勇気がありすぎる!お子さんに好評そう。子供に好かれるユニフォームが悪いわけがない。色のコントラストと歴代クレストの透かし模様のサードはおしゃれすぎるのでもう一度ご紹介。

このようにNIKEも変わり始めている。テンプレート廃止の真偽が定かではないが個人的にこの観点からNIKEの新作には期待を寄せたい。

けなげすぎるNB

この記事を執筆中に速報が!
なんとニューバランスがすでに作ってしまった20-21モデルという幻のユニフォームのリーク情報が入ったので紹介する。

https://twitter.com/empireofthekop/status/1251402790045351937?s=19

裁判負けると思わなかったんだんな。かわいそうに‥。
クレストを盾で囲う90年代のレトロな雰囲気が良い!(やはりレトロ回帰はここにも!?)袖の裏や、クレストの裏?と思われる部分にメッセージが書かれているのもいい演出だ。
これは流出してしまったのではなく、流出させたんじゃないだろうか…。あえて流出させることでNIKEのハードルを上げているような気がする…。

余談

私が確度の高いリーク画像と信じているのは、在庫や陳列棚で撮られたものが流出しているようなイメージだ。下記ツイート左のようなもの。

仕入れを担当した人がこっそり撮ってしまって流出させた、という背景がうかがえると説得力がある。ただし次のような外れパターンもあるので見極めは難儀だ…。

14-15シーズンのリークとして紹介されているがこちらのホームのようなユニフォームはなかった。


確定!と言い切れるとっておきのシーンはこれだ。
以下のLFC TVにうっかり映ってしまったコウチーニョの装い。
これが公式リリース前に出てしまううっかりは今のリバプール経営陣は侵さないがここまでのものが出てきたらようやく私も信じることができる。

まとめ

すっかり長くなってしまったが、来季ユニフォームは
・テンプレートから脱しているかどうか
・色合いのチョイス
・90年代モチーフのユニフォームが出るかどうか
に注目して発表を待ちたいと思う。

これまでのニューバランスのユニフォームを振り返りたい人はこちらからどうぞ!

リークを信じるも信じないもあなた次第。
NIKEのこれまでのユニフォームを知っておくと新しい物もより楽しくなる。
発表が待ちきれない!

LFC公式オンラインストア

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