ヘンリー
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お久しぶりです、ヘンリーです。期間が空いてしまい、申し訳ありません。
今回の記事では、FSGによるレッドソックスやリバプールのチーム運営はヘンリーの投資におけるスタンスである「トレンド・フォロー」と関連があるのではないかと思い、今まで書いてきた記事のまとめとなる、全面考察記事として書かせて頂きました。
記事の流れとしては、「過去」、「現在」、「未来」の3つの視点から行おうと思います。
最初にヘンリーの投資スタンスである「トレンド・フォロー」の大まかな紹介を行ない、次にレッドソックスのマネーボール戦略を書籍の「マネーボール」を基に「トレンド・フォロー」と関連させた考察とゲーゲン・プレスと「トレンド・フォロー」の考察を「過去」の括りで行ないます。
次に現在の「マネーボール戦略」の状況とゲーゲンプレス使用チームの広がりをトレンドの踊り場と題し、「現在」の括りで考察します。
最後に今現在、広がりつつあるサッカー界のテクノロジー化とMLBで今起きている現象を紹介しながら「未来」の括りでこれからのリバプールの進む可能性を考察していきたいと思います。
今回もかなり長めの記事となってしまい、所々強引な解釈や流れがあるかと思いますが、筆者の個人的な考察にすぎないとして「ふーん」くらいの軽めの気持ちでお読み頂くと幸いです。
では、始めます。
1トレンド・フォローの大まかな概要「トレンドの芽を察知する」
今回の記事では、今までのレッドソックスとリバプールのチーム運営がヘンリーの投資スタンスであるトレンド・フォローと関連しているのではないかという仮説の基、記事を展開していこうと思います。
まずこの章では、ヘンリーの投資スタンスであるトレンド・フォローの概要をかなり大まかですが説明していきます。
panrolling.comにおいて、「トレンド・フォロー入門」という本の著者であるマイケル・コべルが、ヘンリーを紹介しながらトレンド・フォローについて述べていますので、それを基にしながら記事を進めていきたいと思います。
コべルによれば、マーケットのおけるトレンドとは、マーケットの変動を指し、トレンド・フォローの狙いとして、マーケットのおける値段の上昇や下降のすべての現象を捉えることにあるとしています。
このトレンドを捉えることを、トレンド・フォローを行なう投資家は念頭に行ない、投資をするわけですが、コベルによればトレンド・フォロワー達は、トレンドを予想することはせず、待つことを行なっていると以下のように述べています。
「トレンドフォロアーはトレンドが起きるのを待ち、それに従う。彼らは決してマーケットを予測しようなどとは考えない。」
また、コベルによると、トレンド・フォロワー達は「状況は変化する」ことを前提に投資を行なうわけですが、あくまでも「現在」起きていることからトレンドを読み取るであって、「起きるかもしれない」という希望的観測から動くことはないと以下のように語っています。
「トレンドフォロアーは、ウォール街での成功に関する慣習、しきたり、俗話などとは無縁だ。彼らはマーケットで「起きた」ことに反応するのであり、何が「起きる」かについて予想することはない。彼らがトレーディング上の意思決定を下す際の基となる情報はたったひとつ――「価格」である。」
以上のことから、トレンド・フォローとは、現在起きている状況から、トレンドを読み取り、それを踏まえて行動を起こすものであるとかなりザックリとではありますが定義いたします。
筆者自身、あまり投資に関して詳しくないため、かなり大雑把な定義になってしまい、申し訳ありません。
この「現在起きている状況から、トレンドを読み取る」ということからFSGのチーム運営を見てみると、その時に起きている現象から「他チームにまだそこまで広がっていないこと」を見つけ、それをベースにチーム運営をしているのではないかと感じました。
この記事ではそれを「トレンドの芽」とし、使用していきたいと思います。
今回の記事も、すごく面白かったです。 ボクもMLBを見るのですが・・・
マー君の「ボールの回転数データ」表示をみて・・・「そんなトコまで可視化すん
の!?」って最近、驚いた次第であります。
「ゲーゲン・プレスの可視化」となると・・・やっぱり岡崎慎司だと思います。
彼のプレイはワールドクラス!!っていう事実がデータで証明されるでしょうね♪
背番号4さん、コメントありがとうございます。
「ゲーゲン・プレスの可視化」と岡崎は面白い視点ですね!
記事で書いているように、FSGは過小評価された選手の発掘を重点的に行なっていますが、まさに岡崎は既存の評価基準では評価しづらい選手だと思います。
テクノロジーの発展と共に、新たな評価基準で評価されることが増えていくと思いますが、まさにそれは岡崎のような選手なのかもしれませんね!