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序盤から怪我人が続出し、一時は8位まで落ち込んだものの最終的に3位でフィニッシュしたリバプールの2020-21シーズン。
追い上げをみせたシーズン後半戦23試合を、トリコレッズ、イタツ、コーク、タクヤKOPが振り返る。
※本記事は、リバプール雑談ラジオ「#108-109 リバプールの20-21シーズン後半戦23試合を一気に振り返る(2021年5月29日配信)」を書き起こして編集したものです。
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リバプールの20-21シーズン後半戦23試合を振り返ります
タクヤ:長かったシーズンも終了しましたので、シーズン後半23試合を一気に振り返ります。今年1月末にシーズン前半30試合を一気に振り返ってますが、今回はその後半戦バージョンです。
【PL第20節】トッテナム・ホットスパーvsリバプール(1-3)
Embed from Getty Imagesタクヤ:まずはプレミアリーグ20節のトッテナム・ホットスパー戦です。この時はリーグ戦5試合勝ちなし、直近のリーグ戦であるバーンリー戦ではなんとアンフィールドで4年ぶりの負け、さらにその後のFAカップのマンチェスター・ユナイテッド戦にも負けているというものすごく悪い流れの中で迎えた試合がこのスパーズ戦でした。その中でもこの試合は、アウェーで1-3で勝っていますね。
イタツ:そうですね。
タクヤ:いきなりソン・フンミンに決められるけれど、VARでオフサイドになって取り消しになっていたり、リバプールの3得点としては、フィルミーノ、アレクサンダー=アーノルド、マネというところで、サラーのゴールがVARで取り消されているんですよね。なのでVARで両者1回ずつ取り消しがあったという試合でした。
コーク:リバプールの取り消しは残念でしたね。フィルミーノが手で触った感じでしたが、実際かなり後ろから押されていたのでそもそも相手のファウルなのではと思いつつ。サラーがゴールした後でマネのことを指さしたり、結構いいシーンだったのでそこは残念でしたね。
タクヤ:あと、この試合でマティプがシーズン終了しています。
コーク:前半終わってロッカールームに戻った後に、どうやらマティプは駄目らしいみたいな感じになって。
タクヤ:中継でハーフタイムでCMが流れて、画面が試合に戻ってきたらいきなりナットが映って、「あれ、てことは?」と、またか~とこの時はそんな感じでしたけど、結局その後出られないほどの怪我だったんですよね。
トリコレッズ:そんなに派手な感じではなかったのでシーズンアウトになるようなことを想像していなかったですけど、結果そうなってしまって。ファン・ダイクもジョー・ゴメスも怪我して、ただ最後の砦がマティプという時点ですでにあれなんですけど(笑)。マティプまでも怪我して本格的にやばいぞ、となった時でしたね。
タクヤ:そこまでもかなり大事に使ってはいましたからね。
コーク:その前のカップ戦のユナイテッド戦でマティプを休ませているんですよ。大事に休ませてもこの試合45分で壊れてしまったので、悲しい気持ちでしたね。
タクヤ:そんな試合でしたが、アウェーで1-3、スパーズ戦で久しぶりの勝利を飾っています。これはリーグ戦6試合ぶりの勝利ということだったので、いかにそれまで苦しいトンネルをくぐっていたかという感じでした。ちなみにあとでまた苦しいのがまた来ますけど(苦笑)。
【PL第21節】ウェストハム・ユナイテッドvsリバプール(1-3)
Embed from Getty Imagesタクヤ:次がまたロンドンで、アウェーのウェストハム・ユナイテッド戦。これも同じく得点としては1-3でリバプールの勝利。
トリコレッズ:この試合は3ゴール全部スーパーゴールでしたね。
タクヤ:サラー、サラー、ワイナルドゥムですね。確かにサラーのシュートもすごいですよね、1点目はエリア内で、そこに決めるか?みたいなすごい軌道のやつ。2点目がカウンターですよね。
トリコレッズ:相手のコーナーキックを長いボール、長いボールでシャキリから受けて、トラップして、シュートという感じでした。
タクヤ:ああいうカウンターも今シーズンは結構少なかったですからね。
トリコレッズ:それこそこのシーンぐらいしか印象的なのはあまり覚えていないですね。
タクヤ:3点目がジニということで、ワイナルドゥムはリバプールでのゴールはこれが最後ですか?
トリコレッズ:そんな気がしますね。
タクヤ:ここで決めていたと。この試合、ちょっと話題になったシーンがあったのを誰か覚えていますか?
コーク:ミルナーの交代ですかね?
タクヤ:そう、ミルナーが交代する時に珍しくクロップに怒っていたんですけど、代わりに入ったカーティス・ジョーンズがサラーのゴールに絡んでいたので、めちゃくちゃそのあと笑顔でクロップとハグしているというシーンが面白かったですよね。これでリーグ2連勝。イタツさん、この辺はやっぱりロンドンだと勝てるみたいな当時のジンクスがありましたね(笑)。
イタツ:当時アウェーはロンドンでしか勝てないみたいな話がありましたね。
タクヤ:その説が健在だった頃ですね。
イタツ:前のスパーズ戦とか、特にこの流れで勝てる気がしなかったのに見事に勝ってしまったので、やっぱりロンドンだなという勢いが一層増しましたよね。どうでもいい話ですが(笑)。
【PL第22節】リバプールvsブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン(0-1)
Embed from Getty Imagesタクヤ:アウェイで2連勝するんですけど、その後がまた中2日で、アンフィールドでのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン戦。タイミング的にはこの試合の前にデッドラインデーがあって、カバクとベン・デイビスを獲って、南野がローンでサウサンプトンへ移籍しました。
イタツ:盛り上がりましたよね!
タクヤ:久々にデッドラインデーがあんなに盛り上がったという感じでしたね。
イタツ:突然10人ぐらい名前が上がり始め、ムスタフィをめちゃくちゃ応援していた瞬間がありましたね。
トリコレッズ:そうですね、ムスタフィ、シャルケ行けってみんなで思いましたね(笑)。
イタツ:しかも最初はムスタフィでいいから来てくれ、だったのにカバクの名前が上がった瞬間、早くシャルケへ行けみたいになって、ちょっと失礼でしたけど移籍市場とはそういうものですからね。
タクヤ:4カ月前のことですが懐かしいですね。そんな中で迎えたブライトン戦でしたけど、アリソンが風邪ということだったと思いますがメンバー外で、ケレハーがゴールキーパー。結果的には0-1で負けというかなり苦い試合というか、正直あまり記憶もないですけど。
イタツ:攻撃が全然かみ合わなくなり始めた時ですよね。
タクヤ:この頃は他の試合もそうですけど、前半にとにかく点が取れにくいということで、この試合も前半は枠内シュートゼロなんですよね。
イタツ:xGを見たら0.99、ブライトンが1.29なので普通にホームで良いシュートを打てていないということになりますよね。
タクヤ:バーンリー戦で久々にアンフィールドで負けたと思ったらまさかの連敗で、ララーナがせっかくアンフィールドに帰還したのに、それどころじゃないという感じになってしまったというところでしたね。
トリコレッズ:この試合は負けましたけど、ケレハーは今シーズンはそれなりに良い驚きだったかなと思いました。
タクヤ:確かに。
トリコレッズ:カップ戦の試合とか、こういう形でリーグ戦の試合に出ることもありましたけど、結構ビッグセーブも出していましたし、試合に落ち着いて入れて大器感を感じさせる選手だなと思いました。
タクヤ:ブレークしかけていましたよね。
トリコレッズ:これからも見ていきたい選手ですよね。
【PL第23節】リバプールvsマンチェスター・シティ(1-4)
Embed from Getty Imagesタクヤ:そのブライトン戦の後、ホームでのマンチェスター・シティ戦です。優勝争いに残るためには絶対落としてはいけない試合だったと思いますけど、試合的には息を飲む攻防で、シティがまたPKを外したり、先制されてもサラーのPKで追いてという流れでした。結局最後はアリソンのミス2発で敗戦という、これはとても悲しい試合でした。
トリコレッズ:アリソンは今シーズンかなり頑張って、その後も調子を落とさなかったのはすごいと思いますけど、それこそ意気込んでこの試合だったので、ミスという形で試合が決まったのは残念でしたよね。
イタツ:非常にいい展開だっただけに、シティも完全に崩せるところまではいっていなかったと思うので、かなりインテンシティの高い試合にリバプールもついていって、どうなるかという時に出てしまった感じが否めないですね。
タクヤ:実質、これで優勝は難しいなと思った人が多かったと思います。リーグ3連敗ということになり、さらに負の流れというか嫌なニュースがいろいろ入ってくる感じで、シティ戦後にクロップのお母さんが亡くなったことが報じられました。
【PL第24節】レスター・シティvsリバプール(3-1)
Embed from Getty Imagesタクヤ:次が、チーム全体が重い雰囲気に包まれている中のアウェーのレスター戦でしたが、カバクがスタメンでデビューし、この辺はヘンダーソン、カバクというCBコンビでやっています。
イタツ:カバクも今考えると大変ですよね。来たと思ったら本職じゃない人と組んで、結果この試合の失点シーンはカバクとアリソンの連携ミスみたいな部分もありますけど。どうなのですかね、相方がヘンドだからみたいな見方もできるけど、結局買取行使しなかったのは出だしも良くないまま目立った結果が出なかったからかなとちょっと思ったりもしますね。
トリコレッズ:やっぱりこの試合のカバクはあからさまにフィットしてないですよね。
イタツ:でもこの試合の先制はリバプールで、すごく素晴らしいサラーのゴールでしたよね。
タクヤ:アシストがフィルミーノです。
イタツ:フィルミーノのアシストがすごくおしゃれで…。
タクヤ:おしゃれで、ヒールで、これはもうボビーらしいプレーでしたね。
トリコレッズ:これはアシストもすごいですし、サラーも1ステップであのコースを打ちきったのはなかなかすごいシュートだと思いましたね。
コーク:1ステップで打ち抜くのは結構サラーはうまいですよね。あの技術は本当に真似できないような。あの左足の振り抜きだけで本当に何回助けられてきたか分からないぐらい助けられてきた。
トリコレッズ:本当にそうですね。ゴールの位置をちゃんと意識しているし、1ステップでシュートを打てるというのはボディーバランスとかもすごく大事だと思うので、その辺もすごいですよね。
タクヤ:すごいです。後半67分のこのサラーの点で先制しているわけですけど、そこから3点取られているんですよね。VARもあったりしていましたが、なかなか苦しい試合が続くなというところですね。
コーク:本当に気持ちで片付けるのはそんなに好きではないですけど、フリーキックで変な形で追いつかれて、今日も勝てないのかなみたいなことをサポーター目線で思っていました。実際ピッチの上の選手たちも今日も勝てないのかもしれないみたいな雰囲気になって、結局直後にポンポンと2点追加されて、というふうに見えましたね。
タクヤ:そのポンポンと取られている頃、確か日本で大きな地震がありましたっけ?「地震だ」って言っていたら、「こっち(試合)でもすごいことになっている」みたいなことがあった気がします。
イタツ:ありましたね。
【CLラウンド16 1stレグ】ライプツィヒvsリバプール(0-2)
Embed from Getty Imagesタクヤ:これでリーグ4連敗ということで、順位的にもかなり落ちてきたなというところでしたけど、ここで次がチャンピオンズリーグのラウンド16のライプツィヒ戦になるわけですね。気を取り直してチャンピオンズリーグ、違うコンペティションで何とかという気持ちでしたけど、これがコロナの影響とかでハンガリーで試合がされ、アウェー扱いで0-2で勝利。サラーとマネが点を決めています。
トリコレッズ:この試合は結構ライプツィヒが攻めたフォーメーションで来たというか、3-5-2かなんかで、リバプールの3トップに3バック当てて、かつ2トップのどちらもフォワード本職の選手がいないみたいな、結構がっつり前からプレッシングでというのを狙ってきていましたね。面白い狙いだったし、それなりに機能もしていたと思いますけど。相手のミスでリバプールが2点取ったのを見るに、リバプールの選手の質と、例えば3バック対3トップが1試合続くのはちょっと厳しかったのかなという感じがしましたね。プレッシャーがかかり続けていた感じがしました。
タクヤ:リーグがそんなことになっていたので、残るはチャンピオンズリーグという中で、アウェーで2点取れたのはかなり希望というか、セカンドレグに向けてというところもそうですけど、ちょっと気が楽になった部分はありましたよね。
トリコレッズ:この頃はハンガリーのプスカシュ・アレーナがリバプールのホームだと言われていた時期ですね。
タクヤ:そうですね(笑)。
【PL第25節】リバプールvsエバートン(0-2)
Embed from Getty Imagesタクヤ:そんなチャンピオンズリーグを挟んで、次がアンフィールドでのエバートン戦ですけど、今シーズンのこれまでの流れを考えると絶対に勝ちたかった試合でしたね。
イタツ:負けてはいけない相手でしたね。
タクヤ:本当に。アンフィールドというのも当たり前だけどそうだし、アウェーでのグディソン・パークでのエバートン戦で何が起きたかということを考えると、ここは絶対にボコボコにしたいという気持ちでした。だけど、なかなかうまくいかないというのが今シーズンで、3分に先制を許し、しかもヘンダーソンが前半のうちに負傷交代となり結局シーズン残り出られずと。後半最後83分にPKを決められて0-2で試合終了と、ちょっとこれは悔しすぎましたね。
イタツ:何より3分の失点が良くなかったですね。これもカバクが裏を取られていたような気がしますけど、リシャルリソンの持ち味がカバクと相性がかなり悪かったように見えました。ヘンダーソンは30分に下がったんですね、またナットと。前に締めのナットみたいな話をしましたけど、この辺はだいぶ早々のナットが続いていたんですね。
コーク:本当に正直何一つ希望のないような。最初に決められた相手も相手だったし。唯一の見どころという言い方も変ですけど、これはオリギが最後に出た試合なんですよね。その後出てないので。何を期待したのか、最後3分ぐらいだけちょろっと出ていて、もしオリギがこの夏にリバプールを去ってしまうようなことがあれば、実はこの試合がオリギの見納めだったという。
イタツ:それはちょっと寂しいですね。
トリコレッズ:寂しいですよね。
コーク:相手がエバートンというのもあるし、負け試合というのもあるし、なかなかきついですけど、実はこんなことが起きていたんだなと、オリギの出場履歴を見て今思いました。
イタツ:エバートンは21世紀に入って始めてアンフィールドで勝ったんですよね。
タクヤ:そんな感じでしたね。
イタツ:リバプールには「95年から勝ってない」というチャントがあるんですが、それが歌えなくなってしまいますが僕はまた歌ってほしいです。なぜかというと観客がいない試合なので、俺たちは見てないし的な矜持で歌ってほしいです。
タクヤ:確かにそうですね。本当に、ファンがいるいないだとアンフィールドというものが全く別物になるというのは、もう今シーズンで証明されていると思うので。
イタツ:それはこの試合で決定付けられましたね。
タクヤ:そんな苦しい試合がずっと続いている中ですけど、この試合の後、アリソンのお父さんが亡くなったという本当に悲しいニュースがありました。
イタツ:チームもかなり成績が落ちているし、サッカーどころじゃないという雰囲気が漂っていましたね。
タクヤ:クロップもだいぶつらそうでしたね。
イタツ:クロップもアリソンもお葬式にも行けないわけで、本当につらい時期でしたね。
【PL第26節】シェフィールド・ユナイテッドvsリバプール(0-2)
Embed from Getty Imagesタクヤ:次の試合がアウェーのシェフィールド・ユナイテッド戦です。ここではアリソンがそういうことがあったので、アドリアンがゴールキーパーとして出ていますね。この試合は0-2で勝つんですけど、前半は0-0で終わっていて、ハイライトを見ると「なんでそれ止めんの」という感じで全部相手キーパーが止めていたという。
コーク:前半部分、まじで相手のゴールキーパーのスーパーセービング集でしたね。ひたすらラムスデールが止めまくっているのを見せさせられるという。
イタツ:スーパーセーブ集(笑)。しかもどれも結構すごいセーブで、「なんで片手でそんな止めてんの」みたいな。
トリコレッズ:一時期ありましたよね、リバプールの相手ゴールキーパーがめちゃめちゃ毎試合調子が良いという。
イタツ:そう、リバプール戦で覚醒するやつです。
トリコレッズ:それなのにだいたい次の試合は0-2で負けてたりするのが毎回納得がいかなかったですけど。
タクヤ:これはもう前半そんな感じて、後半でカーティスが点を取っていますね。
トリコレッズ:今後もカーティスはまた話に上がるかもしれないですけど、さっき今シーズン活躍した選手としてケレハーの名前を挙げましたけど、もう1人挙げるとすればやっぱりカーティスですよね。
タクヤ:この辺は、本当にカーティスがかなり頑張っていたなという印象ですね。
トリコレッズ:カーティスを交代するとあまり良くないみたいな話もありましたね。やっぱりボールも持てるし、プレッシングもうまいし、その辺りで試合にかなり関与できていた選手なので、非常に実効性がある感じのいい選手でしたね。
タクヤ:記録上は2点目がオウンゴールになっていますけど、ボビーのナイスゴールという感じでしたね。そんな2ゴールでこの試合は勝利というところで、どちらかというとアウェーのほうが勝ちそうだな、みたいな空気があるという。
イタツ:これでロンドンの呪縛も解けましたしね。
タクヤ:この試合にアドリアンが相手をおちょくるようなシーンが2回あるんですけど(笑)、そのシーン自体は結構面白いプレーなので見れる機会があれば注目してほしいなと思います。面白いのは面白いんですが結構真面目な話として、なかなか出場機会がない中で、たまに出た時にああいうことができるというのは、相当メンタルが強いのだろうなと。
コーク:絶対強いですよ、アドリアン。
タクヤ:なのですごく尊敬できるなと、真面目な話として思いました。
コーク:そういうところがゴールキーパーの、特にセカンド以降の選手に求められる資質でもあるのかなと思うので、そういう彼のキャラクターに、自分たちには見えないですけど助けられた部分もあったのではないかと思います。
タクヤ:本当にそうだと思います。彼が来シーズンはどうなるか分からないですけど、本当にここまでの数シーズンの貢献度が大きかったのだろうなというのは、そういうところからも垣間見えたなというプレーでした。表面上はめちゃくちゃ面白い感じですけど(笑)。
【PL第29節】リバプールvsチェルシー(0-1)
Embed from Getty Imagesタクヤ:次がアンフィールドのチェルシー戦です。この頃になると目標は4位という感じになっていたと思いますけど、その4位争いの中では相当大事な試合になるだろうという中での試合でした。ここでジョタが復帰しています。
コーク:ジョタの復帰ぐらいしかこの試合の希望みたいなものはなかったかなと、スコア以上に何もできなかった感じはあったと思います。
タクヤ:点も取れずに0-1で負けている試合ですね。
イタツ:とにかくマウントがすごかったです。この夏のユーロはマウントをイングランドの代表として応援したいと思います。
タクヤ:トリコさん、この辺はセンターバックとしては、ファビーニョとカバクというコンビでしたね。
トリコレッズ:この時期は結構それが固定というか、それなりに続いていた時期でしたよね。その2人もコンビとしてはわりと安定感はあったと思いますけど、2人とも比較的前に出て行くほうなので、そこであっさりスコンとやられるようなシーンがあって、それが失点につながったということがあったかなと思います。
タクヤ:さっきコークも言っていたとおり、普通に力負けという感じの試合でしたし、日程も日本ではかなり見にくい時間帯が続いていたというのもあってファンはファンでつらいなあと。選手が一番つらかったと思いますけどね。
トリコレッズ:今シーズンは日本のファンも、朝4時とか5時に起きて下位チームに負けて、そこから仕事に行くのを続けさせられていたので、それはかなり厳しかったですね。
タクヤ:ここ数年良かっただけに、余計にきますね。ここで負けて順位的には7位まで落ちています。
【PL第27節】リバプールvsフラム(0-1)
Embed from Getty Imagesタクヤ:またすぐアンフィールドでのフラム戦があります。なんとかアンフィールドの連敗を止めたいというところですが、この後にまたチャンピオンズリーグのセカンドレグがあるということで、チェルシー戦からこの試合は7人を入れ替えているんですよね。
トリコレッズ:ネコ・ウィリアムズとかも出ていましたね。
タクヤ:この試合はセンターバックがナット&リースですけど、この試合も結局0-1で負けているわけです。
トリコレッズ:久しぶりにハイライトを見直しましたけど、かなり雰囲気が悪いですね。ボールを持ってもフィニッシュまで行けなくて、中途半端な奪われ方をして、プレスもうまくかからずみんな頑張ってプレスバックしているというシーンがハイライトでもいくつかあるんですけど、ちょっと悲壮感も漂うような感じがして、この辺はかなり厳しかったですね。
タクヤ:ちなみにトリコさんはどこでハイライトを見ていますか?
トリコレッズ:さっきはリバプールの公式を見ました。
タクヤ:僕もリバプールの公式YouTubeで見ていたんですけど、結構ハイライトが淡泊じゃないですか?わりとさっと終わりますよね(苦笑)。
トリコレッズ:たぶんこの辺りは特に映すこともないんだと思うんです。
タクヤ:得点もしていないし。
トリコレッズ:あっさり失点して、あ~って言ってそのまま終わるんですよね。
タクヤ:ハイライト自体もすぐ終わるという。
トリコレッズ:ですね。その辺のハイライトについているタイトルが『Reds beaten at Anfield』とかそのぐらいしかないんですよ。このフラム戦はもうちょっと書かれてますけど、他の試合は「Redsがアンフィールドで負けました」とか、「どこどこで負けました」とかそういうのばかりで、公式も疲れているなと思いました。
タクヤ:担当者の心理がうかがえる感じが…。
イタツ:この試合、ジョタがすごく惜しいボレーシュート打ってましたよね。
トリコレッズ:左足のボレーで。
イタツ:あれが決まっていればとも思ったし、この辺の振り返りのラジオでどうやったら雰囲気が変わるかみたいな話をした時に、僕はスーパーゴールが決まればという話をした気がします。実際、生まれたんじゃないかなと思うので、結果どれが変わり目のスーパーゴールだったか、おいおい話していこうかなと思います。
タクヤ:そう考えると面白いですね。確かにこの辺の振り返りラジオはなかなかつらかったですけど、そういう話では僕はファビーニョの中盤起用というのはよく出ていたのを覚えています。いっそもう結構違ったことをやって、不安でもナット&リースを試したほうがいいんじゃないか、みたいな話とかをしていましたよね。
イタツ:そうですね。
タクヤ:これでアンフィールドは6連敗で、順位は8位まで落ちています。今シーズン、たぶん8位が一番下の順位だったと思いますけど、ここが一番順位的には落ちていたところです。ただこれが結局リーグでは最後の敗戦になっているわけです。
イタツ:すごい。
タクヤ:なので、ここまですごく暗い話をしてきましたけど、ここが最後の負けですよというところです(笑)。
【CLラウンド16 2ndレグ】リバプールvsライプツィヒ(2-0)
Embed from Getty Imagesタクヤ:その後、チャンピオンズリーグのラウンド16のセカンドレグ、ホーム扱いですけど、ここがまたブタペストでのライプツィヒ戦です。
イタツ:アンフィールドで勝てないので「ありがとう」という感じでしたね。
タクヤ:さっきの話ではないですけど、ここでまたナット&カバクで、ファビーニョが中盤起用されているという。ここは2-0で勝ちまして、得点としてはサラー、マネ、ちなみマネの点をアシストしたのかオリギ。
イタツ:謎に美しいクロスを上げていましたね。
タクヤ:交代出場した直後だったと思います。このベスト8進出というのは、本当にこの頃の唯一の希望という感じでしたよね。
トリコレッズ:それこそリーグ戦8位だったので、この時期はCL優勝するしかないと思っていました。
【PL第28節】ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズvsリバプール(0-1)
Embed from Getty Imagesタクヤ:その後が28節、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ戦です。ここはこの試合が終われば半月ぐらい間が空くという試合でしたね。
トリコレッズ:一番調子が悪い時期、連戦で次々とポイントを落とすという状態だったのでとにかく少し休みが欲しかったし、それに向けていい雰囲気で終わらせておきたいというのはすごく感じた試合でした。
タクヤ:ここはジョタが久々にゴールを決めていますね。
コーク:この試合でファビーニョをアンカーに戻したんですよね。
タクヤ:この試合、センターバック的にはナットとカバクですね。ファビーニョが中盤でジョタもいるよ、というところで久々にゴールも決め、1点ですけどアウェーで勝っている。試合終了間際にパトリシオが頭を打ったシーンもあり、これもいろいろひやひやした感じでした。
コーク:アディショナルタイム100分超えはリバプールでは初めてですか?
イタツ:100分超えは1回ありましたね。2012年ぐらいのアーセナル戦、エミレーツ・スタジアムでありました。カイトが100分にPKを決めた試合があった気がします。
タクヤ:そんなアクシデントもありつつ、この試合については久々に勝利と。
イタツ:分からないですけど、今思うとナットも自信がつき始めたころですかね。
タクヤ:ここでプレミア連敗ストップして、この後のリーグ戦9試合は7勝2分ですからね。
イタツ:そう考えるとすごいな。
タクヤ:ターニングポイント感がありますよね。その辺で言うと、ファビーニョがアンカーというのは、だいぶ大きいなという感じはします。
コーク:引き分けた二つの試合も、ファビーニョがセンターバックでしたからね。
タクヤ:この試合の後は代表ウィークなどで半月ぐらい間が空いているので、スケジュール的にもちょっと一息という感じでしたね。
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