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プレミアリーグチャンピオンとして迎えた2020-21シーズン、その前半戦30試合をグラッド、トリコレッズ、コーク、タクヤKOPが振り返る。
※本記事は、リバプール雑談ラジオ「#059-60 リバプールの20-21シーズン前半戦30試合を一気に振り返る(2021年1月27日配信)」を書き起こして編集したものです。
▼LFCラボのポッドキャスト番組『リバプール雑談ラジオ』配信中
リバプールの20-21シーズン前半戦30試合を振り返ります
タクヤ:今回は特別回です。20-21シーズンがちょうど折り返しということで、今シーズンの前半戦、全30試合を一気に振り返っていきたいと思います。もう30試合もやってたのか、という感じですが、グラッドさん、本当にあっという間でしたね。
グラッド:今シーズン、開幕が遅れて過密日程で、かつ30試合もということで、スピーディーなシーズンですね。
タクヤ:過密だから余計に早いというのもあるんですかね。
グラッド:そう感じます。あとはいろいろと変化が激しいので。
タクヤ:確かに。振り返っていくといろいろあったなというのを思い出すことがあるかと思うんですけど、その辺も楽しんでもらえればなという感じですね。
【コミュニティ・シールド】アーセナルvsリバプール(1:1 PK5:4)
タクヤ:じゃあ早速、1試合目のコミュニティ・シールドでアーセナルと対戦した試合からです。これが延長までいって、最後はPKで負けますが、南野が点を取ったり、見どころは結構あったかなというところですけど、この試合はどうですか。
トリコレッズ:やっぱり、南野のゴールで覚えている試合です。4-2-3-1という新しい形をシーズンを通して使うのかどうかも注目ポイントとしてありましたし、そこで南野が入って、いい形で得点に絡めて、今シーズンは結構、中心的な役割を果たせるかなと思った試合でした。
グラッド:コミュニティ・シールドという公式戦で勝ちたいというのはもちろんあるんですけど、この試合の後にもプレシーズンマッチもあるぐらいの時期だったので、いろいろ試すという文脈もあったのかなと思います。フィルミーノに代えて南野を入れて、そこで結果が出たというのは、チームにとっても彼にとってもすごくポジティブでしたよね。
タクヤ:そうですね。
グラッド:アーセナルも、この時期まではかなりうまくいっている様子で、いいボール回しからリバプールのハイプレッシャーをかいくぐって、ネコ・ウィリアムズのところからオーバメヤンが決めるという形も見せてくれたので、試合としても面白かったですね。リバプールとしても新しい形も少し垣間見れたということで、負けはしましたけれども見応えがあって、新シーズンへの期待を感じさせる一戦でした。
【PL第1節】リバプールvsリーズ・ユナイテッド(4-3)
タクヤ:その次が、プレミアリーグ開幕戦のリーズ・ユナイテッド戦です。4-3で勝ってるんですが、今思い返すと結構乱打戦だったんですね。
トリコレッズ:ビエルサが結構しっかり準備してきて、リーズもよく走るいいチームだなって。ちょっと衝撃的な試合というか、久しぶりにこういう乱打戦をリバプールで見たという感じでしたね。
タクヤ:前半折り返し時点で、もう3-2ですからね。この試合でサラーがハットトリックをしています。そのうちの2点はPKという感じですけど。
グラッド:リバプールはセットプレーで4点ですよね。ファン・ダイクが1点を決めて。そしてリーズがリバプールの痛いところを突き続けて、走り続けて、素晴らしい点の取り方をした一方で、リバプールはセットプレーから4点を取って、最終的にはいい試合でしたけど勝ち切り、これが王者の貫禄なのかなと思いながらこの開幕戦は見てました。リーズの監督がビエルサというのもあって注目されていて、このカードは開幕戦として、リバプールサポーター以外も楽しめたんじゃないですかね。
タクヤ:確かに。
グラッド:日向坂46の影山さんが『FOOT×BRAIN』で、「リーズ・ユナイテッド推しです。コーディーが推しです」という話をして結構Twitter上でもバズっていて、そこからリーズがこのサッカーをしてきたので、そういうのも含めて話題になった一戦でした。
タクヤ:この時はまだチアゴが加入前で、この試合の後に決まってるんですね。
トリコレッズ:そうでしたっけ?
【PL第2節】チェルシーvsリバプール(0-2)
タクヤ:その次の試合がアウェーのチェルシー戦で、早速ここでベンチ入りして、後半の頭から出てるんですね。
トリコレッズ:前半で退場者が出て、後半にチアゴが入ってきて、アンカーに入ったんでしたっけ?
タクヤ:前半終了間際に、クリステンセンが一発レッドで退場しています。後半でマネが2点決めて0-2で勝ってるんですけど、チアゴは後半の頭から登場して、45分出場した選手の中ではプレミアリーグ記録となるパス成功数を記録していますね。Twitterとかでも「チアゴすごい!」「期待以上!」みたいないろんな反応があったと思いますけど、改めてすごいなと思った試合でした。
トリコレッズ:この試合の後、みんなチアゴのユニホームを買ってましたね。
タクヤ:そうそう(笑)。そんな感じでしたね。
トリコレッズ:本当にフィーバーが起きてましたね。
コーク:前の試合でサラーがハットトリックをして、この試合でもマネが最初にクリステンセンを退場させて、その後にしっかり2点取って今シーズンも健在だな、みたいな感じですごくわくわくしてました。さらにそこにチアゴが入ったので、この時はすごい期待感がありましたね。
タクヤ:アリソンもこの試合でPKをストップしていますね。
コーク:チアゴが倒しちゃったんですが、そこはまだ慣れてない感じもありましたね。
【カラバオカップ3回戦】リンカーン・シティvsリバプール(2-7)
タクヤ:2連勝で、この後にリーグカップのリンカーン・シティ戦が入って、アウェーで2-7で勝っていますね。
トリコレッズ:これが今シーズンの7点との因縁の始まりだったんですね(笑)。
タクヤ:そうそう(笑)。得点者でいくと、シャキリ、南野、カーティス、カーティス、南野、グルイッチ、オリギで7点です。グルイッチいたんだ、みたいな感じですけど。
トリコレッズ:出てたんですね。
タクヤ:この試合はセカンドユニホームを着ていて。ここが9月ですけど、結局2020年で12月まで含めてセカンドユニを着たのはこの1試合だけだったんですね。
トリコレッズ:確かに。最近、2試合目を着てたんですもんね。
タクヤ:セインツ戦で着て、FAカップのマンチェスター・ユナイテッド戦でも着てた感じですかね。1月に入って2回着てますけど、2020年の間はこの試合だけでした。
【PL第3節】リバプールvsアーセナル(3-1)
タクヤ:次がプレミアリーグに戻って、アンフィールドでのアーセナル戦です。これも3-1で勝っています。この試合でジョタが初出場していますね。
グラッド:この試合は先制されたんですよね。ロバートソンのミスから、ラカゼットの得点で先制されて。でも、そこからすぐにマネが取り返して、ロバートソン自身が決めて。最後に、膠着状況で危ういシーンもありつつも、ジョタが沈めて勝利という展開でしたね。ジョタは加入して間もなくて、突然出場して、結構立て続けにチャンスが来て、最後決めちゃうというところが、この試合からしてもキーマンになってましたよね。
タクヤ:グラッドさんが言ったとおり、1点目はロボのミスで失点して、その後取り返してるのがいいですよね。ジョタはしばらくここから決めますけど、ここが初ゴールで、初出場・初ゴールという。
グラッド:この試合だったか忘れましたけど、ジョタがリバプールの試合に出て、チャンスが来過ぎることに驚いてたというエピソードがありましたね。
コーク:ありましたね(笑)。
グラッド:「このチーム、めっちゃチャンス来るやん」って感動してたみたいです。
タクヤ:たぶんこの試合だったと思いますけど、ちょっと最初は遠慮してるなというようなシーンもあった気がします。チャンス慣れしてなかったんですかね(笑)。
グラッド:ただ、それだけいいところでボールが来るというのは、本当にハマったんでしょうね。
【カラバオカップ4回戦】リバプールvsアーセナル(0-0 PK4-5)
タクヤ:次の試合はリーグカップです。ここでまた、2試合連続でアーセナルとやっています。この試合については、PKで最後負けてますね。
トリコレッズ:なんでリバプールは、毎回カップ戦の早い段階で強いチームと当たるんでしょうね。
タクヤ:なんでですかね(苦笑)。
トリコレッズ:毎年こうですよね。カップ戦はそれで選手繰りも厳しくて負けちゃうというのが多くなっていますけど、ほかのチームは3部とかとやってるのに、リバプールは毎年それが多いなというのは、すごく思いますよね。
タクヤ:確かに。ちなみにこの試合でPKを外しているのが、オリギとハリー・ウィルソンです。ハリー・ウィルソンもこの試合にスタメンで出てたんですね。
トリコレッズ:ウィルソンっていたんですね。申し訳ないですが忘れてました。
コーク:コミュニティ・シールドの時も含めると、カーティスはどっちの試合でもPK蹴っていて、ちゃんと決めてるんです。コミュニティ・シールドの時に外しちゃったのがブリュースターですね。この試合、プレッシャーを感じてなのか、オリギやウィルソンといった若手が外してる中でカーティスが決めてるというのは、やっぱりメンタリティーがしっかりしてるというか、強いものを持ってるんだろうなというのがここから伺えます。
【PL第4節】アストン・ヴィラvsリバプール(7-2)
タクヤ:次がアウェーのアストン・ヴィラ戦です。
トリコレッズ:あれですね。
タクヤ:これが7対2という、ちょっと衝撃的な負けでした。
グラッド:ここから何かがおかしくなりましたね。
タクヤ:7点って(苦笑)みたいな感じでしたけど、正直この試合は、失点がどういう感じだったかとか僕はあんまり覚えてないです。
トリコレッズ:めちゃくちゃディフレクションして入る試合でしたよね。
タクヤ:打たれれば入っちゃうみたいな。
トリコレッズ:この頃ってアドリアンでしたっけ?
コーク:この試合はアドリアンです。開始4分、ゴメスとパスがずれちゃっていきなり失点してから、そこからちょっと流れが悪くなりましたね。
グラッド:7点は取られ過ぎですけど、ゴール期待値で見ると3.08対1.66なので、いずれにしても完敗な試合内容ではありましたよね。昨シーズンとは違って、その前のリーズ・ユナイテッド戦、チェルシー戦、アーセナル戦も勝ってはいますけど、3試合で4失点してきてるわけなので。
リバプールの守り方とか、ファン・ダイク、ゴメスで結構リスクを取って守って、その2人が前に出た後ろを突くということを徹底的にやられたのがリーズ戦で、そこからほかの試合でもその辺りを突かれてきたので、アストン・ヴィラ戦でその悪いところが出て、不運も重なって7点取られてしまったという感じですよね。あんまり状況は良くなかったでしょうね。
トリコレッズ:この時期は結構DFラインが高くて、そのコントロールとかに苦労してた感じはありました。昔セインツでファン・ダイクとコンビを組んでた吉田麻也選手が、あるインタビューの中で、「ファン・ダイクは速いからそこにいても大丈夫だけど、俺は間に合わないからちょっとラインをずらさなきゃいけなくて、そういうところにずれが起きる」みたいなことを言っていて、逆にファン・ダイクの能力が高過ぎることで起きるちょっとしたずれみたいなのも、隣にいると感じてたみたいです。
タクヤ:なるほど。隣にいた人が言うんだから、説得力がありますね。
グラッド:ゴメスも実は相当スピードがあるので、あの二人だからこそ成り立っているというのはあるかもしれないです。
タクヤ:ちょっと衝撃的な試合でしたね。ちなみに、有名な話なのかちょっと分からないんですけど、YouTubeのリバプールの公式チャンネルには、基本的に全公式戦のハイライトが配信されているんですけど、この試合のハイライトがないんですよね。なかったことになってるという、ちょっと面白い現象が(笑)。
トリコレッズ:視聴回数も恐らく稼げないでしょうからね(笑)。
グラッド:デジタルタトゥーが残っちゃいますからね。
コーク:逆に他サポが興味本位で見に来るかもしれないですよ。
【PL第5節】エバートンvsリバプール(2-2)
タクヤ:次がマージーサイド・ダービーです。この試合は1位、2位という、こんなに上位で当たるのは相当久々だよねと、結構試合前から盛り上がっていたと思うんですけど、今思い返してもイライラする感じですね。
グラッド:これは思い出したくないですね、本当に。消化し切れないポイントが幾つもあったと思うんですけど、アンチェロッティ、そこまでやるか、という。
タクヤ:リバプールに絶対許さないマン、ここまで追い掛けてきたという。
グラッド:ここまで追い掛けてきて首位になって、1位、2位でリバプールと戦って、ただ勝ち点を奪うだけじゃなくて、後半のシーズンにかなり影響を与えるようなポイントの落とさせ方をするという。やり過ぎですね、アンチェロッティ。ファン・ダイクが怪我したのは結構早い時間帯でしたよね。
コーク:まだ10分ぐらいしかプレーしてなかったです。
グラッド:あのタックル自体がかなり許し難いですが、ファウルにもならずPKももらえずというのは、結構きつかったですね。
タクヤ:チアゴもこの試合で負傷して、そこから結局、ずっと出れなかったですからね。
グラッド:何だかんだ、チアゴはシーズン前半戦はほとんど出れなかったですもんね、ここでひどいタックルを食らって。
タクヤ:試合的にも、最後に劇的なヘンダーソンのゴールで勝ち越したと思いきや、VARでオフサイドと判定され、ゴール取り消しとなってしまって。
グラッド:ちょっと暗い気持ちになっちゃいましたね。
タクヤ: LFCラボでは、いつも試合の振り返りラジオを配信していますけど、この日は試合後に居ても立ってもいられなくて、確かそのまま録りましたよね。
トリコレッズ:そうでしたね。試合直後に録りましたね。
タクヤ:それくらい何か話さないと消化し切れない試合でした。
トリコレッズ:この時、エバートンも順位が非常に高くて首位対決みたいになって、新加入のハメス・ロドリゲスとかもよく輝いていて面白いチームだったので、もっと試合的に注目される試合になってほしかったなと思います。これに関してはすごく残念です。
タクヤ:結局ファン・ダイクがシーズンアウトになり、その後にかなり影響を与える試合になってしまいましたね。
【CL GS第1節】アヤックスvsリバプール(0-1)
タクヤ:次からCLグループステージが始まりまして、まず1試合目はアウェーでアヤックス戦です。この試合、オウンゴールで1点を取って0-1で勝利しています。
コーク:だいたいアウェーで成績が悪かった中で、最初に戦うのがなかなか強豪のアヤックスということで、流れも悪かったですし、どうなのかなという中で、結果勝ち切ってるので、ここでちゃんと勝てたというのは良かったです。
グラッド:ファン・ダイクが怪我をしたことで、ファビーニョか若手がセンターバックに入らざるを得なくなって、ハイラインを基本的には少し下げて、どちらかというと重心をやや後ろに置いて守るようになったと思うんですけど、そこから少し、リバプールの守備が安定しちゃったんです。ファン・ダイクがいなくなったほうが点を取られないみたいな状況が少し続いて、思ったよりダメージが少ないなというふうに感じてました。CLもいつもであれば苦戦してますけど、このアウェー戦もクリーンシートで勝っていて、ポジティブでしたよね。
トリコレッズ:確かに、CLのグループステージのアウェーで勝ったのってすごく久しぶりに見たような印象がありますね。ダイクのけがで全体的にラインも下がったし、サイドバックの高さも結構低くなったというデータをどこかで見た気がしましたけど、やっぱり全体としてその辺を調整して、結果的には安定したというところはあったかもしれないです。
【PL第6節】リバプールvsシェフィールド・ユナイテッド(2-1)
タクヤ:次がプレミアリーグのシェフィールド・ユナイテッド戦です。この試合でアリソンが戻ってきていますね。
トリコレッズ:昨シーズンはアドリアンがアリソンの怪我の時に出て、すごくいいセーブも見せてくれて非常に評価を上げたと思うんですけど、今シーズンはなかなか足元の技術が伴わないところがちょっと出ちゃった感じがしました。
タクヤ:この試合、ジョタも先発メンバーで使って、フォーメーション的にも4-2-3-1という形でした。前半でフィルミーノがゴールを決めて、1-1の同点に追い付いて、この試合もVAR関連がいろいろあった試合でした。まず前半で、ファビーニョのファールがVARでPK判定になって、そのPKを決められて先制されているんですが、ここもそもそもファールかというのと、エリアの中なのか外なのかみたいな点で。
トリコレッズ:かなりエリアぎりぎりのところで足に触れたか、触れないかみたいな判定でしたね。
タクヤ:後半には、サラーのゴールがVARでオフサイドになって、決勝点はジョタがマネのクロスを頭で合わせてゴールしましたね。
トリコレッズ:あの辺りのジョタはすごかったですね。
タクヤ:ジョタでだいぶこの辺は勝ち点を拾ってるのかなと思います。
グラッド:この後も続きますもんね。シェフィールド・ユナイテッドは今20位(収録当時)で、勝ち点5しか取れてないですね。この試合は頑張ってたというか、手ごわい相手だった気がします。ブリュースターだけいまいちだったという感じでしたね。ブリュースターはアンフィールドで、スタメンで出てましたけど。
【CL GS第2節】リバプールvsミッティラン(2-0)
タクヤ:次がまたCLで、ホームのミッティラン戦です。ここも2-0で勝っています。得点者はジョタとサラーで、サラーはPKです。
グラッド:ジョタ、マジですごいですね。
タクヤ:この辺はすごいですね。ミッティラン戦は他に何かありますか?
トリコレッズ:ミッティラン戦単体というわけではないんですが、CLは結構調子良くて、例年はもうちょっと必ず最終節までもつれ込むと思うんですが、順調に勝ち点を稼いでいたので、ここは調子いいんだなというのは思いました。
グラッド:この試合でファビーニョが怪我したんですよね。
タクヤ:ああ、そうだ。
グラッド:それでリース・ウィリアムズが出たと思うんですけど、マティプは基本いないということで、ジョー・ゴメス1枚プラス若手みたいな絶望的な状況になりましたね。ゴメス、絶対怪我しちゃ駄目だぞ、という話になってた気がします。
コーク:ゴメスと若手ってことですが、ゴメスとナサニエル・フィリップスって同い年なんです。そう考えると、やっぱりゴメスってすごいんだなと思います。
グラッド:ゴメスは若手だ(笑)。
【PL第7節】リバプールvsウェストハム・ユナイテッド(2-1)
タクヤ:次がプレミアリーグのウェストハム戦です。ここも2-1で勝利しています。センターバックがいない状況なので、この試合についてはナット・フィリップスがスタメンで出ています。
グラッド:結構安定してましたよね。
タクヤ:この辺は結構頑張ってましたね。相手もウェストハムだからというのもあると思いますが。
グラッド:ヘンダーソンがカバーリングとかボールを蹴るという形で、そこまでナットが攻撃面ではプレーしてなかったですけど、ただ全体的には安定していて良いプレーしてましたね。
トリコレッズ:この時のナットは結構良かった印象があります。守備的には、しっかりハイボールを跳ね返すとかそういうプレーはできてたし、攻撃面はさっきグラッドさんが言ったようにヘンダーソンが下がってきて、パスはヘンダーソンが出すという感じになってましたが、その辺もバランスが取れて守備に集中できたらいい感じのプレーができるのかな、という印象はありました。
タクヤ:この試合はいきなり10分に失点して、その後サラーがPKを獲得して決めて、同点に追い付いています。後半にジョタが一回決めるんですけど、VARでマネがファールを取られて、そのゴール自体は取り消しになります。その後、85分にまたジョタが決めて、2対1でリバプール勝利という流れですね。またVARがいろいろあったというところと、ジョタが結局決めて、勝点3を取るという試合です。
コーク:ジョタの何がすごいって、加入して間もないのに、何年もいたかのように阿吽の呼吸で、狭いスペースでもしっかり攻略して点を決めてくれるというのはすごいですよね。一緒に投入されたシャキリのいい縦パスからゴール決めてますけど、これはすごい魅力です。
グラッド:今もそうですけど、マネからのところの両サイドをガチガチに固められて、中央に入れさせないという守備で相手が来ますので、フィルミーノも下がってこざるを得ないという展開の中で、ジョタがそのスペースを使えるというのは今までになかったオプションで、相手も対応できなかったんでしょうね。
【CL GS第3節】アタランタvsリバプール(0-5)
タクヤ:ウェストハムに勝って、その後CLのアトランタ戦は、アウェーで0-5の大勝でした。ここで、またジョタがハットトリックをしていると。めちゃくちゃノリノリな感じですね。
グラッド:すごいですよね。
トリコレッズ:この時期は、本当に出れば取るという形でしたね。
グラッド:出れば取るという感じですね。何がすごいって、ジョタは得点を取るだけじゃなくて、プレッシングモンスターと呼ばれてるという話もあります。攻撃的な選手ですけど、相手がボールを持ってる時のプレッシングも本当にものすごくて。回数と精度がすごいので、それも効いてたんじゃないかなと思います。
トリコレッズ:最近、なかなかプレスもハマらないなというのは印象としてあるんですけど、ジョタがいたらもうちょっと良かったかもしれないというのは、やっぱりあるかもしれないですね。
コーク:どの場所で使っても、一定以上のパフォーマンスを見せてくれますよね。中央でも、右でも、左でも。最初から出ても、途中から出しても。すごいですよね。
【PL第8節】マンチェスター・シティvsリバプール(1-1)
タクヤ:次がシティ戦、大一番ですね。試合結果は1-1のドローでしたが、スタメンで言うと、ジョタも含めたフロント4みたいな同時起用でしたね。
この試合は、マネがPKを獲得して、それをサラーが決めてリバプールが先制しますが、その後、失点してしまいました。あと、シティのほうにもPKがあったんですけど、それをデ・ブライネが失敗するというシーンもありましたね。
グラッド:ゴロでPKを外すという珍しいシーンだったんです。以前の試合でも、シティのマフレズがPKを枠外に外してくれて引き分けたんですけど、その試合以降、プレミアリーグでPKを外した選手はいないという話があった気がしますが、またシティが枠外にPKを外すという。こういう緊張感があって、プレッシャーも疲労もすごい試合だからこそなのかもしれないですけど、幸運でしたね。
コーク:デ・ブライネにPKスポットに立たれた時は正直覚悟しましたけど、幸運でした。
グラッド:外すイメージないもんね。試合自体は、後半20分ぐらいまではかなり引き締まっていて、もちろん世界最高峰の戦いだと思いますけど、お互いに怪我人もいたりとか過密日程だったので、終盤のほうはバテてきて、この対戦カードにしては珍しく、割と蹴り合いになってましたね。
タクヤ:後半でアレクサンダー=アーノルドが負傷して交代していますね。
グラッド:それに対して、試合後にグアルディオラが言ったんですよね?
コーク:「イングランド代表の選手が、自国の選手がいなくなったけど、それでもまだ3人交代制なの?」みたいな感じのことを言ってました。なかなか最終ラインがそろわないですね。ここでマティプとゴメスで組めてるのに、アーノルドがまたいなくなっちゃって。
【PL第9節】リバプールvsレスター・シティ(3-0)
タクヤ:次がアンフィールドでのレスター戦です。この試合の前に代表ウィークが挟んであって、この代表ウィークでゴメスが怪我をしたと…。
トリコレッズ:絶望的な知らせでしたね。最初に「ゴメスが怪我をしたらしい」みたいなのをTwitterで見た時に、本当か嘘か分かんないみたいな情報だったので、嘘だと信じていたんですが…という状態でしたね。
タクヤ:しかも長期離脱という。
コーク:ゴメスってそういうイメージがありますよね。大きい怪我を一気にする感じ。小さい怪我を繰り返すというよりは、大きい怪我をして数カ月、あるいはシーズン中いなくなるみたいな。
トリコレッズ:確かに小さい怪我はあんまりしないですね。
コーク:でも、ぎりぎりファビーニョが戻って来れましたね。
タクヤ:入れ替わりで。
グラッド:最終ラインがお手玉状態ですね。この辺でロブレンが恋しくなってきましたね(笑)。
タクヤ:確かに(笑)。この時レスターは上位で、上位対決という形となりました。オウンゴールで先制して、その後ジョタが2点目を取って、前半は2-0で折り返しました。それで3点目がフィルミーノです。フィルミーノが結構それまで外してたりとか、あんまり点が取れてなくていろいろ言われてたけど、ようやくここで取れたという感じの3点目でしたね。
グラッド:ジョタが来て、点を決め続けるので、そことの対比で割と批判されてましたよね。
【CL GS第4節】リバプールvsアタランタ(0-2)
タクヤ:レスターに3-0で勝って、次がまたチャンピオンズリーグですが、ホームでのアトランタ戦で、0-2で負けるという試合でした。結構若手が出てましたよね。
グラッド:ネコ・ウィリアムズ、オリギ、ツィミカス、リース・ウィリアムズとかが出てます。
トリコレッズ:全然、攻撃がうまくいかなかった覚えがあります。
コーク:この試合、本当にするっと負けましたよね。普通に負けた、みたいな。
トリコレッズ:大きな抵抗ができたわけでもなく、ただ普通に2失点して、大した反発もせずそのまま負けたという感じがしましたね。
タクヤ:全然記憶にないですね…。
【PL第10節】ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンvsリバプール(1-1)
タクヤ:CLのアトランタ戦を挟んで、次がプレミアでのアウェーのブライトン戦。1-1で終わった試合ですが、これもなかなか…、いろいろとあった試合ですね。
コーク:フラストレーションがたまる試合でした。
グラッド:これもVARとジョタですよね。
タクヤ:この試合、南野がスタメンで出てました。
グラッド:スタメンで出て期待しましたけど、結構狙われちゃってましたね。途中で変わったんでしたっけ?
コーク:いや、フル出場です。
グラッド:フルで出たんだ。
コーク:ただ、インサイドハーフというのは驚きというか、「そこか!」というのはありました。
グラッド:前半、ちょっと南野のボールロストが多くて、変えられるかなと思ったけどフル出場して、後半はそれなりに持ち直して、チャンスにも絡んでいたような記憶があるんですが、得点はジョタが60分に決めて先制してますよね。しかし終了間際に、VAR判定でPKを取られてしまいます。
コーク:ロバートソンがウェルベックの足を蹴ったという判定でした。蹴ったには蹴ったんですけど、それが本当にPKを取るほどのものなのかという疑問はありましたね。
タクヤ:失点につながるVARもあったし、得点のほうでは前半にVARでオフサイドで1点取り消しされて、後半にマネが決めたゴールもオフサイドで取り消しになっていますよね。
トリコレッズ:マイナス3点だったんですね。
タクヤ:それで1-1で試合終了と。
グラッド:この試合も、チャンス自体は結構作られちゃってたんですよね。ゴール期待値で見ると、ブライトンはPKを入れて2.31だった一方、リバプールはVARで取り消されてはいるものの、0.28なので、ブライトンのほうが多くチャンスは作っていて。それをアリソン含めて守っていたけれども、最後は勝ち切れずという形なので、内容は伴わないけど勝ち切れるというのが昨シーズンまででしたけど、そうはいかずという感じです。
コーク:本当に「うれしい」「悲しい」みたいな感情が交差する試合でした。相手がPK失敗してうれしかったけど、VARでゴール取り消されたし、ジョタは決めて、ララーナが出てきてうれしいけど、すぐララーナは下がって…。
トリコレッズ:すぐ帰っちゃいましたよね。
コーク:最後はPKを取られてのドローなので。
タクヤ:あとミルナーが負傷交代してますね。
コーク:ミルナーは確か途中から右サイドバックになってるんですよね。それでミルナーがいなくなったので、「やばい、やばい」みたいな感じになって。
タクヤ:たぶんカーティスが最後は右サイドバックをやってたんじゃないかな。そんなこんなあって、試合後にBT Sportのインタビュアーとクロップも、結構やり合うシーンもありましたね。いろいろ言いたくなる気持ちは分かる試合ですよね。今話していても、いろいろあったなと思い出します。
【CL GS第5節】リバプールvsアヤックス(1-0)
タクヤ:次がCL、アンフィールドでのアヤックス戦で、1-0で勝利しています。この試合は、ケレハーとカーティス・ジョーンズとネコ・ウィリアムズが大活躍した試合でしたね。この試合に勝ったことで、リバプールはグループステージDを1位通過することが決定しました。
グラッド:こんなに早くというか、最終節を残して通過が決定するチャンピオンズリーグは久々に見ましたね。
【PL第11節】リバプールvsウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ(4-0)
タクヤ:その次がプレミアリーグ11節のウルブス戦です。この試合は何と言っても、アンフィールドに2000人のファンが戻ってきたというところですかね。
コーク:2000人とは思えない声援がありましたね。
トリコレッズ:ものすごい声量でしたね。
タクヤ:この試合は4-0で勝っています。
コーク:本当にストレスがたまる試合が続いていた中でサポーターが戻ってきて、それで4-0の圧勝だったので、やっぱり違うなとなりましたね。
タクヤ:ファンがいると、やっぱり後押しが大きいなという感じがしましたよね。
グラッド:ジニとマティプが決めるという、なかなか珍しい終わり方でしたね(笑)。
タクヤ:(笑)。ファン・ダイクもこの日スタンドに来ていて、ジニがゴールを決めた後、スタンドとピッチで合図をし合っていて、それもいいシーンでしたよね。
【CL GS第6節】ミッティランvsリバプール(1-1)
タクヤ:次がCLグループステージの最終節で、アウェーのミッティラン戦ですね。
トリコレッズ:ちょっとこの試合は、なんでそうなったんだ?という納得のいかなさはありますよね。
タクヤ:そうなんですよね。この試合は本当にいろいろありましたね。まずツィミカスがこの試合で怪我をしています。あと、ジョタも結局この試合で失うことになったと。
トリコレッズ:ツィミカスが怪我をしたことで、ロバートソンも休みが取れなくなったし、ジョタも怪我してしまって、前半戦にあれだけ点を決めまくってくれたジョタがいなくなってしまったということで、さらに選手繰りが厳しくなりましたね。1位突破を決めた上での試合としては、もうちょっとやりようがあった気もします。
コーク:この試合でアレクサンダー=アーノルドが復帰するんですけど、アーノルドにキャプテンマークを託して、それに対してちょっとサラーが思うところがあったみたいな記事が出ていて、ピッチの中でも外でもいいことがないという。南野もフル出場はしていますけど、良くはなかったです。
タクヤ:さっきまでジョタの名前はよく出てましたけど、その選手をここで失ったのは、シーズンを通しても大きなポイントになっちゃいましたよね。
グラッド:改めて振り返ると、ジョタの名前が出てこない試合のほうが珍しいぐらいですもんね。彼が勝点を拾うキーマンになり続けていたと思うので。この試合はしかも引き分けてますし。引き分けても負けても突破はもう決まってるので、結果論になっちゃいますがこういう緊急事態だからということで、ちょっとポリシーに反するかもしれないんですけど、ほぼ控え組、若手だけでという人選にすべきだったと思います。
タクヤ:そうなんですよね。
グラッド:もちろん、ツィミカスはこういった場面で出場すべき選手なので、怪我というのはやむを得ないとは思うんですけど、ジョタやファビーニョの怪我のリスクを背負ってまでも、このメンバーでいく必要があったのかというのは疑問です。
タクヤ:完全な消化試合ですからね…。
【PL第12節】フラムvsリバプール(1-1)
タクヤ:次がプレミアリーグ12節のフラム戦です。この試合は1-1で引き分けていますね。
グラッド:この試合は、結構フラムが強かったですよね。
コーク:本当に出だしからガンガン来てましたね。
グラッド:ロケットみたいなシュートを決められて、そこからも結構飛ばしてきてましたけど、割と終盤まで走り切られて、いい試合をして1-1という形でしたよね。
タクヤ:フリーキックで相手の壁がハンドでPKになって、それをサラーが決めて1-1に持っていきましたね。
グラッド:どちらかというと、勝ち点を拾った形ですかね。PKがなければゴール期待値では負けてますね。
タクヤ:なるほど。
トリコレッズ:この辺りの時期は、下位チームなのに、リバプール戦でめちゃくちゃ頑張って、次の試合で負けるみたいなチームがすごく多かった感じがします(笑)。
タクヤ:(笑)。
コーク:フラムは最初から飛ばして前半はそういう感じでやられたので、後半の立ち回りは、フラムがずっとそのプレスだったり激しさを続けられるとは思えないし、実際に後半途中ぐらいからガス欠してたので、たぶんそこを狙ってたとは思うんです。耐え忍んで最後は逆転するみたいな。その逆転する力みたいなものがこれまではあったんですけど、今シーズンのこのフラム戦とかはちょっと見られなかったですね、追い付くのが精一杯で。カーティスが最後に、すごくいい自陣からのドリブル突破でシュートを放ったんですよ。
タクヤ:ああ、あったね。
コーク:ここで決めてたらめちゃくちゃヒーローみたいな。
グラッド:この辺から結構カーティス・ジョーンズが輝き始めたというか、怪我人も多い中で抜てきされて、注目も浴び始めましたよね。
タクヤ:そうでしたね。
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