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昨日行われたCL準々決勝1stレグ、マンチェスター・シティ戦後のクロップ監督のコメントです。
「完璧な」パフォーマンスだったかどうかについて…
「すごくよかったよ。前半と後半では全く違う内容になったね。前半は全てのプレーが良かった。スペースをうまく使えていたし、スペースを埋めるのも速かった。自陣深くに引き過ぎることなく、的確な位置どりをすることで、相手を自由にさせない守備がうまくいった。ひとたびボールを奪えば、相手が空けたスペースを使うチャンスも生まれた。シティといえども、常にスペースを空けずに、すぐにコンパクトな陣形に戻るなんていうことはできないからね。そんなことは不可能なんだ。相手が空けてしまったスペースをこちらはうまく使うことができた。そして、ファンタスティックなゴールが生まれた」
「後半は、相手の枠内シュートをゼロに抑える守備をした。深い位置で、集中して守った。すごくよかったよ。だが、ボールを持ったらフットボールをしないとね。そこが少し不満だ。我々はそれができるチームなんだからね。だが、それができなかったということは、まだ改善の余地があるということだ。とはいえ、重要なのは結果だよ」
「完璧なパフォーマンスを求めていたわけじゃない。ただ、今日は『最高のチャレンジャー』であろうとした。実際、『最高のチャレンジャー』だった思う。3-0での勝利は、3-0での敗戦よりいい。当然だ。だが、まだ決着がついたわけじゃない。そんなことは皆わかっている。来週、我々はマンチェスターへ行く。そこでシティは反撃したいと思っているだろう。今日だってシティはひどいプレーをしたというわけじゃない。ただ、いつもほど多くのチャンスを作れなかっただけだ。我々が驚異的な守備をしたからね」
「トレントはファンタスティックなプレーをした。逆サイドではロボが輝いた。CBのふたりも完璧だった。中盤の3人は文句なく素晴らしかったし、前線の3人は常にいるべきスペースにいてくれた。マン・シティから1点でも取りたければ、こうじゃないとね。だが、我々はやってのけた。素晴らしいプレーができたからこそ、1-0ではなく3-0という結果になった。だが、今はまだハーフタイムだよ」
「試合は前半の『魔法の15分間』に決まってしまったのでしょうか?」という質問に対して…
「そうかもしれないね。シティ相手に90分間ずっと優位に立ち続けるなんてことはできないだろ? そんなことができたらビックリだね。シティは枠内シュートゼロだ。いったいどうやって我々はこんなことをやってのけたんだろう? 枠内シュートを撃たせないなんてこと、普通はその日の目標にすらしないよ。試合前に選手たちに『おまえら、今日は相手の枠内シュートをゼロに抑えればオレはハッピーだぞ!』なんて言ったりはしない。そんなのはクレイジーだ。だが、枠内シュートはゼロだった。珍しいことだよ。シティは本当にファンタスティックなチームだからね。シティのプレーが悪かったというわけじゃない。ただ、チャンスを作れなかっただけだ。こちらがスペースをちゃんと埋めていたからだ。とくに前半、我々はシティを困らせた。困らせるべきときにね。ビルドアップするときだ」
「前線の選手たちの貢献が素晴らしかった。サディオは相手を困らせる動きを繰り返していた。 オタメンディやコンパニのようなクールで自信もある選手たちが困ってバックパスを出していただろう? 彼らがバックパスを出さざるを得ないということは、こちらがうまくやっていたということだ。こういうプレーができたからこそ、シティに勝てたんだ。自分たちとシティを比べようとは思わない。シティより『いいチーム』になることにも興味がない。今日シティと戦って、来週また戦う。まだ決着はついていないが、何の問題もない。チャンピオンズリーグの準々決勝というのは、こういうものだ。準決勝に進むために我々は全力を尽くすが、それはシティも同じだろう。向こうにもまだチャンスはある。そんなことはわかっているし、とくに問題もない」
まだ決着はついていないと思うのはなぜかについて…
「もう長くこの仕事をしているからね。数年前、ドルトムント時代の話だが、レアル・マドリードに3-0で負けたんだ。多くの人が『もう終わったな』と言ってきたんだが、それを聞いて腹立たしく思ったよ。ホームでは2-0で勝ったんだ。6、7人、メンバーを入れ替えて戦ったんだがね。その試合を観た誰もが『5-0で勝っていてもおかしくない試合だった!』と言っていたよ。こういう経験もあるからわかるんだ」
「第1戦を3-0で落としたあとだ。シティは攻撃してくるだろう。まあ、我々にとってそれはチャンスになるかもしれないが、どうだろうね。とにかく、まだ決着はついていないということだ。3-0での勝利は、1-0での勝利よりいいし、3-1よりもいいだろう。当然ながら、3-2よりはずっといい。とはいえ、まだ何も決まっちゃいない。今はまだハーフタイムだ。試合後、ドレッシングルームで歌ったり踊ったりして祝っている選手はいなかったよ。この勝負は190分で決まるんだから」
シティがアウェーゴールを決めなかったことの重要性について…
「我々がエティハドで点を取ることもあるかもしれないよ? もちろん、難しい仕事だがね。我々はあそこですでに5点も献上してしまっているしね。でも、だからといって、不可能だとは言えないだろう? 試合の前にも言った通り、まずは最後まで11人で戦えるようにしないとね。『すでに決着はついている』という気持ちで臨んだほうが楽だろうと思うかもしれないが、私はそうは思わない。実際、そんな気持ちじゃないしね。第2戦もハードワークしなければならないだろう。問題ないよ。お祝いはパーティーが始まってからにしないと。パーティーの4週間前に祝うもんじゃない」
「第2戦の前にリーグ戦がある。さらには、起こって欲しくなかったことが2つも起こってしまった。ヘンダーソンの出場停止とサラーの怪我だ。今日の結果を我々以上に喜んでいるのは、グディソンの人たちだろうね。エバートンのファンたちは、『インテンシティの高い試合をしてよかったなあ! さあ、ここにやって来い!』と思っていることだろう。まずはそんなグディソンでファイトしなければならない。そして来週またシティと戦わなければならない。これが我々の仕事だが、決して楽じゃない」
「今日のリバプールのパフォーマンスはどれぐらいの位置にランクづけできますか?」という質問に対して…
「そんな比較はしなくていいだろう? ランクづけとか、そういうことに興味はないよ。パフォーマンスはよかった。すごくよかったよ。世界最高のチームに勝ったんだから、すごくいいパフォーマンスだったということだ。ただ、ランクづけとか、そういうことは考えない。前にも言ったと思うが、私はこれまで世界最高のチームを指揮したことはない。だが、世界最高のチームじゃなくても、世界最高のチームに勝つことはできると信じている。とはいえ、簡単なことじゃない。シティは本当にすごくいいチームだからね」
「いますごくポジティブなことを言ったら、シティを怒らせることになってしまうよ。いまの質問に対して、皆さんが期待するようなことを私が話し始めたら、ペップはドレッシングルームで新聞を叩きつけて、『クロップはこんなことを言ったのか! だったら、やり返してやろうじゃないか!』と言うだろう。そんなことになったら、我々は死ぬほどハードワークしなくちゃならないよ!」
「今日のパフォーマンスは本当によかった。だが、大事なのは、シティ相手にいいパフォーマンスをしたことじゃない。次のラウンドに進むことだ。まだ次のラウンドに進んでいないんだから、お祝いできるわけがないだろう? そういう話をするのは第2戦が終わってからにしてくれよ。まあ、第2戦の後も皆さんが同じ質問をするのかどうかはわからないがね。」
クロップ監督のコメントの全文はこちら(英文)。
http://www.liverpoolfc.com/…/296482-liverpool-fc-manchester…
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