UCL世界が注目する攻撃的な一戦〜アタランティーニと予習するリバプールvsアタランタ〜

The following two tabs change content below.
マジスタ#7
LFCラボ@lfc_lab https://lfclab.jp/ |分析|選手名鑑|コラム|レビュー|インタビュー|和訳 YNWA!

開幕2連勝を決め、UCLグループステージ突破へ順調なスタートを切ったリバプール。

グループ3チーム目の対戦相手はジャン・ピエロ・ガスペリーニ率いるベルガモの雄アタランタBCです。

”自分たちを貫く”攻撃的なスタイルを武器に、凄まじい勢いで躍進を続けるアタランタ(昨季はリーグ戦98ゴール!リバプールは85ゴール)。欧州屈指の攻撃力を誇り、尖った戦術を持つ両チームの対戦とあって、初対戦となるベルガモでの夜に世界中から注目が集まります。

今回リバプールFCラボでは、そのベルガモでの夜をさらに楽しむべく、アタランタサポーターの方にインタビュー企画を実施。

対戦相手について予習することで、違った視点で試合を楽しむきっかけになればと思います。

画像出典:Atalanta BC 公式Twitter

快くインタビューを承諾してくださったのは「Atalanta B.C. Japan」さん。

年間を通してアタランタを追うアタランティーニの方に、アタランタの各選手の役割や攻守のメカニズム、キーマンまで分かりやすく語っていただきました。

Atalanta B.C. Japanインタビュー(以下インタビュー編集)

今季のアタランタの評価

ここまでの成績は良くも悪くもという感じで良い試合と悪い試合の差が激しくなっています。
勝てるときは複数得点で良い内容の勝利。負けるときは複数失点でゴールも奪えずただ時間だけが過ぎていき、アタランタらしさを出せないまま敗北。

主力メンバーで組むことができれば今季も強いアタランタだと思います。攻撃に全パラメータを振っているように思われがちですが案外守備もハマる時は上手くハマってくれます。ハマった時は1失点で抑えます笑

画像出典:Atalanta BC 公式Twitter

UCLの2試合の結果(1勝1分)
vs.ミッティラン 4-0◯ vs.アヤックス 2-2△

セリエAの結果(4勝2敗)
vs.トリノ 4-2◯ vs.ラツィオ 4-1◯ 
vs.カリアリ 5-2◯ vs.ナポリ 1-4×
vs. サンプドリア 1-3× vs.クロトーネ 2-1◯

基本布陣と各ポジションの役割

アタランタの基本的な布陣は3-4-2-1。
3CBに両サイドWBを配置し中盤に2枚。その上に2シャドー、そして1トップ(後半2トップのトップ下1枚)。これが基本的な形になります。

GK スポルティエッロ(ゴッリーニ)
ゴッリーニの負傷によりアタランタのゴールマウスを守るのはスポルティエッロ。基本的にゴールキーパーからのロングボールをドゥバンサパタが競り合いセカンドボールを中盤の選手や2シャドウが拾う。アタランタの攻撃のスタートは彼からなのかもしれません。

CB ジムシティ、トロイ、パロミーノ(ロメロ)
カルダーラの負傷により基本的に4枚でローテーション。
アタランタのCBは攻撃時は高いポジションを取り相手のペナルティエリア付近まで上がりチャンスを演出。

画像出典:Atalanta BC 公式Twitter

中でもトロイやロメロは非常に攻撃的でありCBながらもどんどん前へ飛び出します。トロイが前へ出ると何かが起きるってことはアタランティーニなら知っています。
しかしその後のカウンターをサディオマネに突かれそうです。

守備時は徹底的なマンマーク。マンツーマンでは負けないような練習をしていて、ファールをしてでも止めることも多いです。

WB ゴセンス、ハテブル(モヒカ、デパオリ)
アタランタの代名詞であるWB。ここのポジションに求められのはとにかくスタミナ。攻守の両方にわたって欠かせないポジジョンです。

そしてゴセンスとハテブルはアタランタの戦術がしっかりと体に染み付いているためガスペリーニ監督からの評価は高いです。

このポジションで昨季ゴセンスは2桁、ハテブルはバレンシア戦でドッピエッタ(1試合2得点)を達成。
さらに今季はこの2人で得点をとってしまうこともあリました。

CMF デローン、フロイラー(パシャリッチ、ペッシーナ)
アタランタの心臓。ここが上手く機能しないとアタランタが死んでしまいます。

特に守備面においては彼らにすごく助けられています。とにかく走り回る中盤のこの2人は無尽蔵すぎるスタミナをもち、ボールを刈り取り2シャドーへボールを繋ぎます。

画像出典:Atalanta BC 公式Twitter

OMF パプゴメス、イリチッチ(マリノフスキ、ミランチュク)
この2人が自由自在に動き回ることによりアタランタの爆発的な攻撃力が生み出されます。

特にパプゴメスはアタランタの中心選手であり攻守で活躍。32歳という年齢ながらよく走ります。しかし年齢に嘘はつけず基本的に後半の中盤あたりで交代。

交代して入ってくるマリノフスキやミランチュクといった選手たちもそれぞれ独特なプレースタイルをしていますが、パプがピッチを後にすると攻撃がうまく回らないことが多いです。

しかしイリチッチの復帰によりイリチッチサイドからも攻撃を作れるようにもなりました。

FW サパタ(ムリエル)
アタランタの1トップはドゥバン・サパタ。強靭な肉体の持ち主であり、カピターノのパプゴメスはこう語っています。「彼の体に当たるときは電車にぶつかったような気分だ」。それほどえぐい肉体を兼ね備え、さらにスピード、強烈なシュート、ヘディング、全てを持ち合わせています。

主に相手を背負って2枚のシャドーやWBの選手たちと協力し相手DFを剥がします。特にゴセンスとのコンビネーションは完璧です。

もう1人のFWムリエルはスピード、シュートテクニック、ドリブル能力に優れ、アグレッシブネスが高い選手で、サパタと2トップを組むことも多いです。そのときはサパタが背負い、ムリエルが裏へ飛び出す。この戦術も相手からすると嫌だと思います。

画像出典:Atalanta BC 公式Twitter

攻撃の基本メカニズム

ガスペリーニ体制になってから5年。アタランタは3バックを採用しています。
簡単に言うとアタランタは誰でもどんなポジションの選手でも得点ができちゃうようなチームです。
”ボールを持ったら盾へ”という意識が全員に染み込んでいるため、CBもよくオーバーラップし、攻撃時WBは必ず前線に顔を出します。

さらに組み立て時は3CBのうちの2人が組み立てに加わり、攻撃の枚数を増やします。

2シャドーのパプゴメスとイリチッチが自由自在に動き回るために、相手のDFはマークを捕まえづらいのもアタランタの攻撃が刺さるポイントの一つ。
そして何より今季はサイド攻撃が強いです。WBの2人から中で待つサパタ目掛けて精度の高いクロスが入ります。また相手の守備陣がサパタに気を取られている隙に、その後方にいる逆サイドのWBが得点というパターンも増えました。

今季は中央、サイドどこからでも攻撃ができるのがアタランタの強みです。

画像出典:Atalanta BC 公式Twitter

守備のメカニズム

アタランタの守備は”1対1は絶対に勝て”という戦術。

基本的にはオールコードマンツーマン。いつなんどきも守備の時は1人の選手に1人の選手がマークをずっーーーと付いている状態です。
マンツーマンの意識があることによって誰が誰をマークするかが大体決まってくるので、インターセプトが狙いやすくなり、より多くのカウンターに繋げることができます。

この戦術はリスクも高く仮に1対1負けてしまうようなことがあれば、当然一気にピンチを招きます。ですので相手の選手がいい状態になる前に潰してしまおう。これがアタランタの守備のメカニズムです。
それでもこれだけのリスクを背負っているのだから失点してしまうのは当たり前。「失点したら倍返し」これがアタランタの考えなのです。

ストロングポイント

アタランタの強みといえばやはり最後の最後まで走り続けることができるスタミナと最後までゴールを狙うところだと思います。

コロナ中断明け、数々の選手が体力不足に苦しみ怪我人が続出。そんな中アタランタの選手は1人の怪我もなく試合中も足を吊ったりするような選手は見ませんでした。
普段からトレーニングで走り込みのメニューを行うアタランタは、走ることに関して言えば世界トップクラスのチームと言えるでしょう。

またスタミナがあるため最後の最後までゴールを狙います。それは仮にアタランタが複数得点でリードしていたとしても。このストロングポイントを駆使してリバプール相手にどれだけやれるのかを楽しみにしています。

画像出典:Atalanta BC 公式Twitter

ウィークポイント

アタランタの弱み。それは攻撃に枚数をかけ過ぎてしまいカウンターを与えてしまうことです。
アタランタは相手に気持ちいいほどのカウンターを与えてしまう事がよくあります。
さらに相手はリバプール。マネやサラーなど足の速い選手が揃っているチームにどのような戦術を取るのか僕も楽しみにしています。

リバプール戦キーマンとなりうる選手は?

これは間違いなく10番のアルゼンチン代表パプゴメス(32)です。
攻守に渡り素晴らしい技術を誇るアタランタのキャプテンには注目して頂きたいです。特に今シーズンはミドルシュートの精度が格段に上昇。
165センチという小柄ながら強烈で正確なシュート。これには相手GKもお手上げ状態です。身長が小柄なので小回りの効いたドリブルも魅力の一つです。

画像出典:Atalanta BC 公式Twitter

アタランタ側からみたリバプールの要注意人物は?

間違いなくトリデンテ(マネ、フィルミーノ、サラー)です。
完璧なコンビネーションでありながら個の力を持ち合わせる3人。先程も言ったようにカウンターが怖すぎて夜も眠れません。

また、やはり日本人としてミナミーノの出場にも期待しています。

アタランタジャパン的注目ポイントは?

1.サイドバック勝負
今,世界最高のサイドバックと言って名前が挙げられるのはやはりリバプールのアーノルドとロバートソンでしょう。対して今,世界で最も注目を浴びているサイドバックというとアタランタのサイドバック(WB)でしょう(だと信じたい)。この4人の対決が楽しみで仕方がないです。得点に絡むことが多いこの4人。誰がどのような活躍をするのか、ワールドクラスの勝負を期待しています。

画像出典:Liverpool FC 公式Twitter

2.サラーvsイリチッチ
なぜこの2人の名前を挙げたかと言うと、去年のUCLで、「サラーよりもイリチッチの方が止めるのが難しい」とマンチェスターCサポーターから言われました。プレースタイルは似ても似つかない2人ですがどちらが活躍をすることができるのか注目です。

画像出典:Atalanta BC 公式Twitter

3.世界最高峰のクラブにどこまで今のアタランタが通用するか。
これは僕だけに限らず全世界の人たちが注目する一戦です。世界屈指の強豪クラブにイタリアの小さなプロビンチャ(イタリア語でビッククラブの対義語)が対等に戦うことができるのか。打ち合いになるのか。塩試合になるのか。僕は打ち合いの展開を期待したいです。

画像出典:Atalanta BC 公式Twitter

アタランティーニから見たリバプール

アタランティーニが集まるグループLINEで質問を投げかけ、リバプールについて聞いてみました!

(1)注目選手(2)印象

1.ジョタ
2.最高にして最強のクラブ
間違いなく1番対戦したくなかったクラブです。ただ勝てば大きな弾みになると思いますので、是非勝って欲しいです!

1.チアゴ
2.(リバプール は)CLは延長戦までもつれ込んでる印象。
今季加入ですがキーマンはチアゴだと思ってます!

1.マネ
2.最恐
アタランタの守備陣があのプレスに耐えられるか、不安要素のあるレッズの守備陣相手にどう崩すかが見物ですね。

1.マネ
2.プレスの速さと連動性
両サイドの攻防が楽しみです。

1.ヘンダーソン
2.アンフィールド
リバプールは内容悪くても勝つ力があるので、少し怖いですが勝って欲しいです!!

1.ワイナルドゥム
2.とってもつよい。
選手層や選手の経歴など多くの点で上回るリバプールですが、堂々と戦って欲しいです。勝ち負けより、アタランタの闘志が見たいです。ワイナルドゥムは、重要なゲームで投下されると爆発(4-0のバルサ等)するので、ホンマにやめて欲しいです。シュートはポストまででお願いします!w

1.アレクサンダー・アーノルド
2.巧い、速い、強い3拍子揃ったチーム
裏を狙う攻撃が多いのと、それを一発で仕留められる選手がいる非常に良いチームだと思います。
アタランタも世界トップクラスのアタッカー達がいるので、打ち合いを期待したいです!

1.フィルミーノ
2.アンフィールドの奇跡
ファンダイクらCBが怪我で戦列を離れているのはチャンスなので、ぜひ勝って欲しいです!!

1.アドリアン
2.個とチームの融合 
アドリアン最近批判されているけどセービングめちゃくちゃうまい。去年のCLのメルテンスのシュート止めたセーブがまじですごい。

1.南野拓実
2.今季は怪我人が多い
試合ごとシュートの数ではフィルミーノと同じくらいですし、途中から入ると流れが変わっていくイメージです!
しかし、ファンダイクのケガはリヴァプールには大打撃だと思う。

画像出典:Liverpool FC 公式Twitter

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました。運命の一戦が日に日に近づいてきています。
去年のUCLからリヴァプールと対戦してみたいと思っていた私ですから、今回の対戦を一層楽しみにしています。
取り敢えずUEFAtvでの放送があるといいですね。
当日はお互いにバチバチな試合を期待しましょう!!

このような素晴らしいサイトへの寄稿をさせていただき有難う御座いました!また機会があれば宜しくお願いします!

アタランタジャパン

編集後記

セリエAを席巻するアタランタをアタランティーニの目線から知ることで、2度によって行われる両チームの対戦がより楽しみになりました。

普段重なることのない国外のクラブとCL抽選という偶合で重なり、フットボールをまた違った視点から楽しむ機会をくださったAtalanta B.C. Japanさん、アタランティーニの皆さんありがとうございました!

この記事がフットボールを楽しむ人にとってベルガモ、マージーサイドでの一戦をより楽しむことができる一端となれれば幸いです。

素晴らしい夜が僕たちを待っています!
眠い目をこすりながら、、なんてことはなく眠気も吹き飛ぶスリリングな試合を楽しみましょう!

YNWA!
マジスタ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA