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基本プロフィール
- 選手名:ジョーダン・ヘンダーソン
- 生年月日:1990年6月17日
- 国籍:イングランド
- 身長:182cm
- ポジション:CMF, DMF
- 背番号:14
- チームキャリア:サンダーランド(ENG/08-09~), コヴェントリー(ENG/loan:08-09), リバプール(ENG/11-12~)
- 市場価格:€ 15.00Mill.
- 契約終了年:2025年6月30日
プレースタイル
ストロングポイント
スティーブン・ジェラードからアームバンドを受け取った頼れるスキッパー。
ロジャーズ前監督からは事実上の戦力外を通告されながらもチームに残ることを選び、逆境に屈することなく努力を重ねチームを引っ張るまでに成長した。
ヘンダーソンのストロングポイントは大きく3つ。
1つ目は正確な長短のパス。
独特の丁寧なフォームから鋭く正確なパスを繰り出し、中盤の位置から攻撃を組み立てる。DFラインとのビルドアップに加えて、素早いサイドチェンジや攻撃のスイッチを入れる楔のパス、ため息の出るようなロングパスと球種も多く、精度も高い。派手さはないが、正確なパスで適切な場所に的確にボールを運ぶ選手だ。
加えて2020-21シーズン終盤頃からは、最も右大外のレーンに流れていき、クロスを上げるような役割も担い始めている。元来リバプールの右大外レーンはアレクサンダー=アーノルドの主戦場でありそれは現在でも変わらないが、対戦相手のアーノルド対策が進んだことで、新たな選択肢を提示し始めたと考えられる。実際、右大外レーンから良いクロスを何度も見せており、彼の正確なパスはサイドでも重要なオプションになっている。
2つ目は強度の高い中盤での守備だ。
持ち前の豊富な運動量と高い危機察知能力を活かして、リバプールの中盤に強度をもたらす。チアゴ・アルカンタラは「彼は試合を通してずっと激しいんだ」「試合中にチームが必要とするインテンシティを与えてくれる」など、彼の激しい守備を絶賛する。
リバプールは基本的には積極的にボールを奪いにいくプレッシングを行うが、半端なプレスにはかわされた時のリスクが伴う。ヘンダーソンの守備は、豊富な運動量を基点に、必要なエリアで必要なタイミングで必ずタイトな守備をしてくれる点で、他のMFとは違いを見せる。プレッシングトリガーとしても、プレッシングの二次部隊としても、セカンドボールの回収役としてもチームに不可欠な選手だ。
3つ目は、類まれなキャプテンシーだ。
今や世界有数のタレントを揃えるリバプールだが、その中でも彼が果たす精神的支柱の役割は計り知れない。ピッチ内では強度の高いプレーと声かけで常にチームメイトを鼓舞し続け、ピッチ外では自らが模範となりチームを束ねる。その信頼はクロップはもちろん、チームメイトからも絶大な信頼を受けている。プレミアリーグで優勝した際には、クロップは以下の言葉で主将に賛辞を送った。「我々の物語は、まさにヘンドの物語だ。我々が優勝したとき、みんなが彼のためにどれだけ喜んだか。そしてみんながどれだけ彼にトロフィーを掲げて欲しいと思っていたかを知れば、それが分かるだろう」「ヘンドのように尊敬と愛情を受ける人物は、あまりいないはずだ」
チームメイトから愛され、トロフィーを掲げることを渇望される主将の存在はリバプールの原動力だ。
ウィークポイント
動きならボールを受けたり、ドリブルでボールを運ぶといったダイナミックなプレーはあまり得意としていない。ボールコントロールと判断力に優れてるので、致命的なボールの失い方をすることは少ないが、フィジカルで押されるようなハイプレスを掻い潜れるほどの敏捷性やボールスキルは備えていないので、ターゲットにされると厳しいものがある。
スピードなど純粋なフィジカル能力には長けいていない。読みが鋭く、ポジショニングも良いため先手を打つことで上手く対応しているが、オープンスペースで個の力での勝負に持ち込まれると苦しい展開になる。
また決定的な仕事や数字に残る活躍という点にはやや物足りないという声もある。近年はピッチ内での存在感も増し、名実ともに主将としての地位を確立しているが、定期的に再燃する不要論を黙らせるためにも、ピッチ内でのますますの存在感に期待したい。
エピソード・小ネタ
・今でこそチームキャプテンを任せられているが、ロジャース時代初期には「移籍先を探してもよい」と事実上の戦力外通告を受けフルハムのデンプシーとトレードされる寸前まで話が進んだ。
・リバプール移籍後にもサンダーランドのリーグ杯決勝を通常席で観戦するほどのサンダーランドのファンである。
・チアゴ・アルカンタラはヘンダーソンのことを「これまで一緒にプレーした中で最高の選手の一人」と絶賛。
・イスラム教徒の選手(サラー、コナテ、ケイタ)がラマダンで日中に食べ物を口にすることができない月には、クロップに練習を午前練にしてあげて欲しいと直訴しに行った。
・新型コロナウイルスの最初の蔓延により、医療従事者に大きな負担がかかった2020年4月には、プレミアリーグの各チームのキャプテンをジェームズ・ミルナーらと共に束ね、『#PlayersTogether』という基金を設立し大きな功績を残した。
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