サッカーにおけるキャプテンの資質とスティーブン・ジェラード

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タクヤKOP
ビートルズからリバプールFCのサポーターになった珍しいKOPです。戦術的なことはあまり得意でないので、クラブやリバプールという街を色んな角度から掘り下げていきたいと思います。

はじめまして。タクヤKOPと申します。僕はサッカーのプレー経験も無ければ戦術論に詳しいわけでもありません。しかしサッカーの世界はプレーだけではなく色々な側面で成り立っています。自分はその中でも主にクラブ運営やその哲学、さらにチームの中でもマネジメントの役割を担う監督やキャプテンについて深掘りしていきたいと思っています。

まずはキャプテンについてです。

リバプールFCでキャプテンというとやはりこの人、スティーブン・ジェラード。

 

説明不要のリバプールのレジェンドです。そして、僕はこのジェラードこそ、サッカー界における「ザ・キャプテン」だと思っています。今回はサッカーにおけるキャプテンの資質・役割をジェラードを元に解説していきます。

 

キャプテンに必要な資質

キャプテンは文字通りチームを引っ張っていく存在であり、ピッチ上の監督ともいえます。複雑になる現代サッカーにおいてキャプテンの存在はますます重要になってきていますね。

 

プレーの質

サッカーは実力主義です。いくら以下に挙げるキャプテンシーが備わっていても、チームメイトやファンに対して質の高いプレーで認められなければ当然キャプテンは務まらない。プレイヤーとしてチームの中心的存在であることは前提条件のようなものです。背中で示す存在でなければなりません。

この点、ジェラードについては説明不要ですね。世界最高峰のミッドフィールダーとして活躍し、代名詞ともなっている弾丸ミドルシュート。そして何といってもチャンピオンズリーグやFAカップを含む4つのカップ戦決勝でゴールを挙げる勝負強さ。まさにプレーの面でもチームの先頭に立つ存在でした。

 

戦う姿勢

チームはよくスカッド(squad)という単語で表されますが、まさしく戦う集団です。そしてその先頭に立つのがキャプテン。文字通り試合前の入場やサポーターへの挨拶等、先頭に立って行動します。
キャプテンの大きな役割として、味方を鼓舞して士気を高めるということがあります。これはタイプにもよって方法論は変わってきますが、かなり重要なキャプテンの資質です。

ジェラードはよく「闘将」と呼ばれます。チームの中で誰よりも熱いハートを持ち、激しいタックルやいがみ合いなど、戦う姿勢を全面に出します。

 

そして、忘れられない2014年4月のアンフィールド、マンチェスター・シティを破り悲願の優勝に近づいたゲーム。ヒルズボロの悲劇の25周年というメモリアルも重なり感極まりながら円陣を組みチームを鼓舞するジェラード。これこそまさしくキャプテンシーの真髄だと思います。

 

人望

「尊敬される存在」かどうか。チームメイトがそのキャプテンについていくにはその人間性が問われます。これはサッカーに限った話ではありませんが、上に立つ者には人望が不可欠で、いくら実力があったとしても尊敬できない人の言葉は響いてきませんね。

ジェラードはチームメイトはもちろん、対戦相手を含む世界中のフットボーラーから尊敬されています。彼がリバプールの退団を表明した時、あらゆるワールドクラスの選手たちからメッセージが送られたのはその証です。

また、個人的に強く印象に残っているのは、ルイス・スアレスとのエピソードです。2013年夏にアーセナルから受けたオファーを迷っていたスアレスに道を示したのがジェラードです。

「僕は練習後にスティーブンと話をした。彼は僕にもう1年リバプールに留まって、それからバルセロナに移籍するように言った。今振り返ってみれば、人生で最も重要な会話だったと思う。スティービー(ジェラードの愛称)は常に選手にアドバイスをくれるキャプテンなんだ」

スアレス、リバプール時代にアーセナルのオファーを拒絶…その理由を明かす

このエピソードはスアレスの自伝にも詳しく書かれています。

 

愛するクラブを想いながら、チームメイトの意志も尊重する。まさしく誰からも尊敬されるキャプテンの象徴ではないでしょうか。

 

クラブに対する忠誠心

キャプテンはクラブの顔です。試合中はもちろん、ピッチ外でもクラブを代表する存在であり続けます。その行動や発言は常にサポーターからも注目されます。クラブのために全てを賭ける忠誠心は、愛されるキャプテンの資質として欠かせません。

 

リバプール出身のジェラードは、もはや説明不要のクラブ愛の持ち主です。一度チェルシーへの移籍へ心が動いたこともありましたが、リバプールという街・クラブと一つの存在です。2015年のLAギャラクシーへの移籍についても「リバプールと対戦したくない」というのがアメリカ行きの理由の一つになっているほどです。

常にリバプールのために戦い続けてきたからこそ、全てのサポーターに愛されたキャプテンでいたわけですね。

Steven Gerrard is our captain,
Steven Gerrard is a red,
Steven Gerrard plays for Liverpool,
A Scouser born and bred.
Steven Gerrard Is Our Captain」より

 

☆おまけ

こういった形で先頭に立つ姿もまたキャプテン。



君はひとりじゃない スティーヴン・ジェラード自伝

次回はそんなジェラードからキャプテンマークを引き継いだジョーダン・ヘンダーソンを取り上げたいと思います。

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