ルーカス・レイヴァが過ごしたリバプールでの10年間

ルーカス・レイヴァが過ごしたリバプールでの10年間
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タクヤKOP
ビートルズからリバプールFCのサポーターになった珍しいKOPです。戦術的なことはあまり得意でないので、クラブやリバプールという街を色んな角度から掘り下げていきたいと思います。

リバプールFCで10年間を過ごしたルーカス・レイヴァの退団が正式に発表されました。移籍先はイタリア セリエAのラツィオです。

入団当時20歳だったルーカスももう30歳。リバプールでの公式戦出場は346試合。はじめは批判にさらされることも多かったですが、粘り強く努力を続け、やがてチームを支える守備的MFに成長します。チームにとって、ここぞという時の大事な役割を担ってきました。リーグ随一のタックルマスターです。

さらに、ベテラン選手として、新しく移籍してきたチームメイトの面倒もみていて、その辺りの貢献度も見逃せません。南米をはじめとしたラテン系の後輩たちの良き兄貴分でした。

この記事では、そんなルーカス・レイヴァのリバプールFCで過ごした10年間を、時系列に沿って振り返っていきます。

 

2007-08シーズン

夏の移籍期間で、ブラジルのグレミオから移籍。当時は攻撃的ミッドフィールダーと言われてましたよね。

リバプールでの最初のシーズンは、カップ戦を含む公式戦32試合に出場。2008年1月のFAカップ4回戦、ハヴァント・アンド・ウォータールーヴィルFC戦で初ゴールを記録。

 

入団同期はフェルナンド・トーレス。当時髪型が似ていたので、試合中によく見間違えていたのは良い思い出です・・苦笑。

 

2008-09シーズン

チームはプレミアリーグ2位の大躍進。ジェラードとトーレスの黄金コンビによってマンチェスター・ユナイテッドやレアル・マドリーといった強敵を圧倒していたのは、今でも強く印象に残っていますね。

 

意外にも(?)、ルーカスがプレミアリーグで決めたゴールは1つだけで、このシーズンの終盤、2009年5月のニューカッスル・ユナイテッド戦です。

 

2009-10シーズン

シャビ・アロンソの退団によって、ルーカスのリバプールでの立場は大きく変わります。このシーズン、リーグ戦は在籍期間中最多となる35試合、カップ戦も含めると50試合に出場。しかし、ルーカス自身のプレーは主にその消極性が批判され続け、アンフィールドでもブーイングが起きるほどでした。

チームはCLもグループステージ敗退、リーグも7位と不振が続き、シーズン最後にラファエル・ベニテス監督がチームを去りました。

 

2010-11シーズン

ベニテスの跡を継いだロイ・ホジソンもシーズン途中で解任、クラブのレジェンドであるケニー・ダルグリッシュが暫定監督に就任。秋にはオーナーもフェンウェイ・スポーツ・グループに代わるなど、体制面で変化の大きなシーズンでした。

チーム状況でいうと、夏のマスチェラーノ退団もあって中盤の負荷がルーカスに集中。しかし、ルーカスはこのシーズンあたりから頭角を現し、チームにとって欠かせない守備的MFへと大きく成長していきました。

 

そしてこのシーズンは、年間最優秀選手に選ばれました。入団4年目にして大逆転ですね。

 

2011-12シーズン

チームの中心選手として臨んだこのシーズンでしたが、11月29日に行われたカーリングカップ準々決勝のチェルシー戦で左ひざ前十字じん帯を痛めてシーズン絶望となってしまいます。。後から振り返ると彼にとってここが大きなターニングポイントで、一時期は「次期ブラジル代表のキャプテン候補」とまで言われていた事を考えると、ついつい「この怪我が無ければ・・・」と思わずにはいられません。

このシーズン、クラブはそのカーリングカップを優勝。ルーカスにとっても最初で最後のリバプールでのタイトル獲得となりました。

 

2012-13シーズン

オフシーズン中にブレンダン・ロジャース新監督が就任。夏前に復帰したルーカスでしたが、8月のマンチェスター・シティ戦で再び負傷・・。再度の離脱となり、およそ丸一年間を怪我で棒に振ることになりました。復帰後も正直それまでのベストパフォーマンスには及ばず、という印象でしたね。。それでもその後も度重なる怪我と戦いながら努力を続ける彼の姿は、増え始めた南米系の後輩たちにとってプロとしての手本になったことでしょう。

 

クラブとしてはこのシーズン特に特筆することないリーグ7位という成績で終わります。

 

2013-14シーズン

記憶に新しい(といってももう4年前・・)リーグ優勝まであと一歩だったシーズン。スアレスとスタリッジのSASコンビがリーグを席巻し2人だけで52得点を稼ぎ、ジェラードはアンカーポジションで新境地を開拓していました。ルーカスも怪我での離脱を繰り返しながらも、大事な場面で相手の攻撃を潰す重要な役割でチームに貢献します。

 

シーズン終盤まで優勝争いを続けるも、最後は一歩及ばず悔しい2位。でもこのシーズンは観てて本当に楽しかったですね。

 

2014-15シーズン

ルイス・スアレスが移籍し続々と代わりの新戦力を補強するも、抜けた穴は大きくなかなかチームの調子は上がりませんでした。久々に出場したチャンピオンズリーグもグループステージ敗退、そしてそして年明け早々にはスティーブン・ジェラードの退団が発表されます。リバプールにとっては一つの大きな時代の終わり、世代交代となる節目の年となりました。

 

ルーカスに関しては、この頃からは怪我や新加入選手も入ったことでファーストチョイスではなく、交代出場、カップ戦要員としての使われ方が増えてきます。そして移籍期間になると、毎回のように移籍の噂が立っていました。

 

2015-16シーズン

ジェラードがいないことに違和感を覚えながら始まったシーズン、10月には成績不振でロジャース監督が解任され、ユルゲン・クロップが新監督としてリバプールにやってきました。リーグ戦は8位で終わりましたが、リーグカップとヨーロッパリーグでは決勝まで進出。どちらも敗れはしましたが、劇的なリバプールらしさが戻ってきたことも感じられたシーズンでした。

ルーカスは、この頃からセンターバックもやるようになっていました。1月には300試合出場を達成。2月にはリーグカップ決勝で念願のウェンブリーのピッチに立ちました。優勝とはなりませんでしたが、彼にとってはこれまでにあったいくつかの機会を怪我で出場できなかったので、その分の想いがあったことでしょう。

 

2016-17シーズン

クロップ体制2年目、シーズン開始から快進撃を続けるものの、年明けから失速。。カップ戦は早々に敗退したものの、大目標であったチャンピオンズリーグ出場権獲得の4位でフィニッシュ。

 

ジョーダン・ヘンダーソンがアンカーをやるようになり、エムレ・ジャンもいて、という状況で出場機会はますます減ってきてしまいました。1月のFAカップ3回戦では、6シーズンぶりとなるゴールも記録。そして、シーズン最終節では勝利ムードの中、交代出場しアンフィールドを沸かせました。ボールを持つたびに「SHOOT!」の掛け声がかかり、彼のKOPからの愛されっぷりが伝わってきましたね。

また、試合終了後には彼の10周年を記念してちょっとしたセレモニーが行われていましたが、もう何だか退団ムードがありました・・。本人も既に来シーズンは自分の居場所がないと分かっていたような・・。

 

最後に

ルーカスに関しては、僕自身かなり特別な感情があります。

自分がリバプールを好きになってからの10年とほぼ重なりますし、それはつまり一番長い期間応援しているリバプールの選手ということです。そして、彼の精神力の強さ、人間性をとても尊敬しています。一時期はアンフィールドでKOPからブーイングを受けた男が、そこから努力を重ね最後には「SHOOT!」とイジられるまでになったのです(笑。

また、チームメイトにとっての兄貴分、いや、お母さん的な立場といった方がしっくりきますが、そういった仲間をフォローする姿勢も本当に素晴らしいですよね。きっとイタリアでもうまくやっていけるでしょう。

そんなルーカスもまだ30歳、プレイヤーとしてここ数年の出場機会では物足りないでしょうし、もっとやれるとも思っていたはずです。とてもとても寂しいですが、彼のこの10年間のリバプールへの貢献に最大限の感謝を示して送り出したいと思います。

 

ルーカス、本当に今までありがとう!ラツィオでも頑張るんだぞ!!

YNWA!!
#ThanksLucas

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