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昨日のストーク戦後のクロップ監督のコメントです。
「大きな、大きな勝利になった。ストークのホームでは、いつも難しい戦いを強いられる。いまの我々の状況では、ここで勝ち点を取るのはいつも以上に難しいだろうと思っていた。だが、不可能なことじゃないとも思っていたんだ。前半の出来は、予想以上によくなかった。前半と後半では、全く別のゲームになったね。今日はいつもと違うシステムでプレーせざるを得なかった。だが、このシステムで練習する時間はほとんどなかったんだよ。慣れないシステムでプレーさせるのはあまり好きじゃないんだが、今日はこうせざるを得なかった」
「このシステムでほとんど練習していなかったことは、誰の目にも明らかだったと思う。だが、守備はそんなに悪くなかっただろう? 実は、守備の方が苦戦するだろうと思っていたんだが、意外とそうでもなかった。いつものように、高い位置でプレスをかけるやり方じゃなく、深めに守ったんだが、ストークはそれほどチャンスを作れていなかっただろう? 失点はしたが、システムに問題があったせいじゃない。あの失点は、寄せにいったところを抜かれるということが2度続いたせいだ」
「ハーフタイムに、ロベルトとフィルを入れるという難しい決断をした。ふたりとも、45分間プレーできるかどうかわからなかったからね。ロベルトは、普段は疲労を訴えたりするような男じゃないんだが、ボーンマス戦のあと、珍しく『ちょっと疲労がキテます』と言ってきたんだ。ブラジル代表で2試合プレーした後、怪我明けにマン・シティ戦でプレーして、それからすぐにブラジルへ飛んでまた代表の試合でプレー。そのあとまたすぐに戻ってきて、今度はダービーでプレーした。そろそろ休ませないといけないのはわかっていた。今日90分間プレーさせるのは無理だったよ」
「フィルはこの3日間で3キロも痩せたんだ。痩せたいと思っている人にはうらやましい話かもしれないが、プロのフットボーラーにとっては大問題だ。今朝ホテルに来て、『もう大丈夫です』と言ってきたんだが、90分間プレーできる状態じゃないのはわかっていた。せいぜい30分間ぐらいだろうと判断したよ」
「シモン・ミニョレは2度のビッグ・セーブでチームを救ってくれたね。2本目のは、こんなすごいセーブ見たことない!というぐらいの素晴らしいセーブだった。セーブ・オブ・ザ・デーだね! いや、セーブ・オブ・ザ・マンス、セーブ・オブ・ザ・イヤーと言ってもいいぐらいだ。とにかく目を見を張る好セーブだったね。批判された時期もあったから、そんな批判を吹き飛ばす活躍をしてくれて嬉しいよ。批判は成長するために必要なこともあるが、いまの我々に必要なのは、シモンのようなゴールキーパーだ!」
「後半はいいフットボールをして、2つのファンタスティックなゴールを決めたが、前半はフットボールにすらなっていなかった。だが、それはトレントやベンのせいじゃない。前半はディヴォックめがけてロングボールばかり蹴っていたから、ふたりは思うようにボールに触れてさえいなかった」
「今日のシステムじゃ選手たちがやりにくいのはわかっていたが、後半もシステムを大きく変えることはしなかった。攻撃陣の配置を少しだけ変えたが、3バックのままで、クライニーとミリーのポジションを変えたぐらいだった。だが、それだで前半よりずっといいフットボールができるようになった。スペースを使えるようになって、その結果チャンスを作れるようになった。そして、ファンタスティックなゴールを決めることができた。ファンタスティックなゴールキーパーのおかげで、2度の大ピンチも防いだしね。前半の出来を考えると、勝てたのはラッキーだったと言うべきかもしれないが、後半は多くのチャンスを作れていたから、最終的には勝利に価するパフォーマンスだったと思うよ。勝てて嬉しいね!」
「ハーフタイムにドレッシングルームに戻ったとき、当然ながら、ハッピーな選手はいなかった。トレントとベンも、『人生最高の日』を過ごしているようには見えなかった。試合が始まる前はワクワクしていただろうが、そのワクワクは45分もたなかった。だが、人生、そういうこともあるさ。思ったような活躍ができなくてがっかりしているかもしれないが、彼らとの信頼関係が揺らぐことはないし、我々はこれからも彼らのような若手の成長を助けていく。それに、本当に彼らが悪かったから下げたというわけじゃないんだ」
「周りがふたりをうまく使えていなかったから、ふたりともゲームに入れていなかったね。だが、2、3度いい場面もあった。ベンが倒された場面は、PKになって当然だと思ったんだがね。だが、もしあれでPKをとれていたとしたら、ベンはやるべき仕事をしたことになる。ボックス内で相手がファールを犯さなければならないような状況を作ったんだからね。彼らがやるべき仕事はそういうことであって、別に『ピッチで最高の選手』になることなんかじゃない。ふたりとも素晴らしい才能を持ったファンタスティックな若者たちだ。さらにいい選手へと成長していってくれるだろう。彼らを今日のような形で毎週使っていくというわけじゃないが、必要に応じて彼らのような若手を使うのが私の仕事だよ」
「ミニョレのあの2つのビッグ・セーブは本当にすごかった! 守備というのは組織でやるものだ。失点した場面は、寄せにいったところを抜かれてしまい、裏を取られてクロスを入れられてしまった。ホームのストーク戦で失点した場面に似ていた。あのときはニアポストにヘディングで決められた。今日の最大のピンチは、アルナウトヴィッチにボールを運ばれて、ゴール前に走り込んだベラヒーノにパスが出て、彼がそれをスライディングしながら決めようとした場面だった。そこにシモンのあの反応だよ! こういう試合をものにするために必要なのもの。それはこういう仕事をしてくれるシモンのようなゴールキーパーだ。毎週できることじゃないだろうが、こういうビッグ・セーブは、ゴールを決めることと同等のプレーだよ」
「フィルかロベルトを先発させられなかったのかって? もしふたりを先発させていたら、前半30分でふたりとも下げなければならなかったよ。我々はスポーツ科学に基づいたさまざまなデータを持っている。そのデータから、ふたりは30分ぐらいしかもたないとわかっていた。3.1キロも痩せたら、そりゃそうだろう。後半を見てわかっただろう? ふたりは後半のスタートから実に見事なプレーをしたが、30分ぐらいしたらへばっていた。先発させていたら、前半30分で下げなければならなかったよ。だが、いま使える攻撃陣を考えると、それは最善策ではなかった」
「ダニエルについては、彼をどのタイミングで使うかが難しいところだ。今日のようにインテンシティの高い試合だととくにね。今日のやり方で勝てたのはラッキーだったのかもしれないが、今日の選手起用とシステムについてはじっくり考えたんだよ。考え抜いた末に、これでいこう!と決めたんだ。信じない人もいるかもしれないが、私が考えて私が決断したメンバーとシステムなんだよ。とはいえ、前半は期待通りの展開にはならなかったがね。フィルとロベルトは、もちろん使うつもりだった。たとえ30分間だけでも、もしスコアが0-0なら、あいつらにはゲームを決めてしまえる力があるからね」
「試合が終わったあとのドレッシングルームのムードは最高だったよ! 今日の勝利は本当に特別な勝利になった。選手たちもみな、大きな勝利だと感じていたようだ。もちろん、来週も再来週も、その次の週も、同じような勝利を勝ち取っていかないといけないが、いまは本当に素晴らしくいい気分だ! ストークの選手たちは全く逆の気分だろうがね。3ポイントか1ポイントか、勝ち点を取れる可能性もあったからね。だが、ハードワークした末に3ポイントを取ったのは我々のほうだった。今日はみなハッピーだよ!」
※本記事はLFC公式Facebook(日本語版)より許可を頂いて引用しています。
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