【祝・パートナーシップ延長】講談社がリバプールFCとともに取り組んでいること

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Ryosuke Juda

Ryosuke Juda

リバプール大学・Football MBA(FIMBA)に通う社会人。 Footballにまつわるマーケティング、ブランディングにフォーカスします。
  • はじめに

初めまして、Ryoと申します。

初投稿の今回は、先日リバプールFC とのオフィシャル・グローバル・パートナーシップの延長を発表した講談社について紹介したいと思います。7/14(金)〜16(日)に行われた、講談社とLFC Foundationによる共同プロジェクト 『inspiRED』 というイベントに私自身2日間お邪魔させていただき、幸運にも講談社のLFC担当の方、LFCのアクティベーション担当の方とお話させて頂く機会を得ることができました。

今回のイベント、これまでの講談社とLFC Foundationの取り組みを踏まえて、私が感じたこと、日本のLFCファンの方に伝えたいことを簡潔にお伝えできればと思います。

  • inspiRED

– inspiREDとは

まずは、今回のイベントについて、経緯を踏まえて紹介していきましょう。

まもなくLFCとのパートナーシップが3シーズン目を迎える講談社が、これまで手がけてきたLFCアートワーク作品を披露する展示会イベントです。人気サッカー漫画であるDAYS、ジャイアントキリング、ブルーロックなどの作者たちがLFCのために描いたアートワーク、リバプールの街を表した巨大マップ、さらには近年アンフィールドのメインスタンド内にも飾られている、ローカルファンにはお馴染みのイラストも展示されており、ファンの心を擽るハートフルなイベントでした。会期中は展示にとどまらず、アートに溢れたクリエイティブな空間で、地元の子どもたちの感性、自己表現力を養うためのワークショップも行われ、地域貢献としても素晴らしい環境、機会を地元の方向けに提供していました。

– 経緯

講談社とLFCのパートナーシップは、これまでの2シーズンで今回のイベント名となった「InspiRED」というプロジェクトを通じ、日本のマンガ文化や、ユニークなコラボレーションを展開してきただけでなく、講談社、LFC Foundation、さらにリバプールジョンムーア大学の協力もあって取り組んでいる若者への就業支援活動「Creative Works」を通して、リバプールという街の教育と文化の振興に力を注いでいます。今回のイベント会場であったイギリスの国立アートギャラリーTate Liverpoolは、LFC Foundation、並びに講談社のこれまでの地域貢献を評価、共感しこのイベント実現をサポートしました。

  • KODANSHA×LFC Foundation

ここからは講談社とLFC Foundationの印象的な取り組みを紹介していきましょう。

– Workshop in inspiRED

前述でも少し紹介しましたが、今回のイベントが行われた前週に地元の小中高生を対象としたワークショップが同会場にて行われました。

13〜17歳の子どもたちの、個性、感性、自己表現力を育むために行われたこのワークショップで、子どもたちは2メートルの画用紙に自分自身の絵を描き、自身を表現できることの喜びを家族、友人たちと分かち合うことができました。LFCアートに囲まれた夢のような環境は、子どもたちの心を豊かにしたことでしょう。みんなのヒーローである“LFC”と、講談社の“アート”が融合した子どもたちの作品はアンフィールドでの展示を検討されているところです。

– World Book Day event

画像出典:講談社

講談社とLFC Foundationは、世界図書の日のイベントとしてアンフィールドに50人の地元小学生を招待し、世界図書の日をお祝いしました。

GKアドリアン、DFコスタス・ティミカス、FWロベルト・フィルミーノなどの現役選手に加え、リバプール出身のミュージシャンなども参加したこのイベントでは、歌、ダンスなどを通して子どもたちに本を読むことの楽しさを伝えていきました。(Twitterにて#Worldbookday2023 #LFCで検索するとイベントに参加し、本をゲットした子どもたちの笑顔が見ることができます。)今回が2度目の開催となったこのイベントは、Football Business awards 2023のマッチデイ以外のスタジアム利用部門にてファイナリストにノミネートされており、講談社の取り組みは世界的に高く評価されています。

  • イベントを通じて

今回のイベント、担当者の方々とのお話を通して私が感じたことは、講談社さんが、LFCの存在意義、行動指針、この街の置かれている状況をよく理解している、ということです。そしてクラブだけでなく、この街をよくしていきたいという思いを実行していく行動力が本当に、本当に凄まじいなと感銘を受けました。

私自身、「イスタンブールの奇跡」をきっかけにLFCを好きになり、縁があってここリバプールという街に身を置いていますが、この街は、歴史上行政からも距離を置かれていた時代があり、貧困、雇用体制、教育レベルなど、さまざまな問題を抱えています。そんな地元民にとって、LFCというフットボールクラブは単なるサッカーをしている団体では全くもってありません。マッチデイだけでなく、365日街を支えるヒーローであり、コミュニケーションハブであり、子どもたちの希望です。そんなクラブと共に手を取り合って、真摯に問題と向き合って、アートの力をもって言葉の壁を超えていく、「LFCのローカルファンをもっとたくさんの人に知ってほしい」という思いを、企業レベルで実現していく、これは、他の会社には真似できない、パッションを持つ講談社さんだからこそできることだと私は感じました。

このような活動を日本の会社が行なっているということを、より多くの方に知ってほしいですし、知る必要があるのではないかと思います。社会問題は世界各国が抱える共通課題です。日本とて例外ではありません。「フットボール×アート」が人々をより笑顔できるということを今、講談社さんが世界中に向けて証明しています。ここから学べることはたくさんあると私は感じました。

そして今現在、LFCや他のフットボールクラブを応援している方も、街の文化やクラブの生い立ち、クラブが行なっている地域貢献など、フットボール以外の側面を理解することで、より帰属意識を高めることができると思いますし、ピッチに立つ街の期待を一身に背負う選手が、より輝いて見えるのではないでしょうか。私は、そのようなファンが増えていくことを望んでいますし、そのようなファンを一人でも多く増やしていくことが、イングランドのフットボールクラブにおける本来の存在意義であると、講談社さんとの取り組みを経てより強く感じましたし、今後もこのパートナーシップを何らかの形でサポートしていきたいと思います。

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