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ローマ総括
確かに、飛び抜けた個は存在しません。リバプールもレアルやバイエルン、バルセロナと比較するとそう言われていますが、恐らくタレントではリバプールよりも下でしょう。
しかし、就任1年目にしてポスト・トッティ時代を強烈に牽引する策士ディ・フランチェスコのもと、リバプールもリストに挙げていると言われている守護神アリソンと、マノラス、ファシオらの強靱なCBを中心とした堅個な守備、汗かき役を厭わない中盤センター、攻撃的SBとウィングの絡むサイドアタック、そして最後を決めきるエース・ジェコらの活躍により、極めて良い「チーム」となっている印象です。
また、彼らも熱狂的なサポーターを持つチーム。我らKOPが劣っているとは微塵も思いませんが、メンタルな戦いになったとき、特に2nd legのスタディオ・オリンピコでのゲームでそのような状況になることは避けたいものです。
勝負のポイント・キープレーヤー
1.ローマのディフェンス陣を崩せるか
バルセロナは緻密なビルドアップを得意とするチームであったため、ローマはハイプレスによってそのビルドアップを破壊することにより試合のペースを握ろうとしました。しかし、リバプールはスピード、パワー、テクニックを兼ね備えた強力3トップを軸とした高速カウンターを得意とするチーム。ローマがハイプレスで来ることはないと予想します。むしろ、ローマは引いて守り、奪ったボールをジェコに当てるロングボール戦術をとってくるのではないでしょうか。
つまり、引いたローマを崩すことが出来るかということが重要になります。
キープレーヤー:モハメド・サラー
カウンターと崩しの両局面でチームを牽引する、正真正銘のエース。
先日のWBA戦ではリーグ戦31ゴール目を記録し、アラン・シアラー、クリスティアーノ・ロナウド、そしてルイス・スアレスに並ぶ、プレミア38節制になってからの最多ゴール記録タイに到達しました。
CL準決勝という大舞台で古巣ローマと対戦することになるのは宿命めいたものさえ感じますが、いくら関係が良い古巣であっても敵は敵。旧交を温めるのは試合が終了してからにしてもらいましょう。
実際面をみると、サラーとマッチアップするのは恐らくコラロフ。「悪魔の左足」とも呼ばれる正確な左足を武器とする攻撃的SBであり、サラーのスピード、敏捷性で振り切れない相手ではありません。
2.ジェコとのマッチアップを制することができるか
リバプールの守備の面を考えてみると、ハイプレスをかけてもローマは割り切ってロングボールを蹴ってくるでしょう。そのときに重要になるのがジェコvsCB陣の空中戦です。ジェコはシティ時代よりも成長したCFとなった印象で、ロングボールを収める能力、そこから味方へ展開するor自分で強引に切り込むというパターンにおいても高い能力を見せるようになっています。
さらに、リバプールをスカウティングするとすれば、マンチェスター・U戦においてルカクに対するロングボールでやられ続けたシーンは当然ローマのスカウティング陣の目にとまっていることでしょう。あの試合を繰り返さないよう、まずはジェコに負けない、そしてそのこぼれ球を確実に回収する必要があります。
キープレーヤー:デヤン・ロヴレン
ユナイテッド戦の雪辱を晴らすといえば彼かTAAですが、ルカクとのマッチアップに関して苦しい結果になってしまったロヴレンをジェコは狙ってくるでしょう。ダイクの可能性もあるにはありますが、ダイクは空中戦ほぼ無敵なのであまり心配することはありません。ロヴレンもおしくらまんじゅう状態になると高い能力を持つと思うのですが、それ以前に競り合いにおける良いポジションを奪い合う段においてルカクには敗れていたイメージがあります。そこが改善されているかどうか、この試合で明らかになることでしょう。
決勝の一発勝負とは違い、最後のH&A総力戦となる準決勝は名勝負になることが多い印象です。
ローマのオリンピコも敵に回すと恐ろしいスタジアムですが、恐らく、欧州でアウェイチームにとって最も恐ろしいスタジアムが我らがアンフィールドではないでしょうか?
1st legを最高の雰囲気で乗り切ることが出来れば、決勝も見えてくるはずです。
6度目の欧州制覇に向け、我々も信じて応援し続けましょう!
それではこの辺で。
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