スパイクから観るフットボール選手の世界〜スパイクがプレーを左右する!?〜

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マジスタ

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LFCラボ@lfc_lab https://lfclab.jp/ |分析|選手名鑑|コラム|レビュー|インタビュー|和訳 YNWA!

今までサッカーの試合に関する戦術記事をメインに書かせていただいてきましたが、今回は少し違った視点からの記事をお届けしていこうと思います。

今回のテーマはサッカー選手にとって欠かせない存在である「スパイク」です。

いまやスポーツメーカー市場において最大のウエイトを占めると言っても過言ではないスパイク。各メーカーも開発には莫大な資金と時間、人員を割いて取り組んでいます。その結果、昔とは比べ物にならないほどの、種類・デザイン・機能が開発されています。

またそのスパイクについて知ることは、サッカーの試合を見る上でも、1つの楽しみになると感じています。「自分の好きな選手はどんな機能・特徴を持ったスパイクを使用しているのか」や「このスパイクを使ってるということは〇〇なプレーをしたい選手なんだな」という発見があったり、また選手によっては刺繍をいれたり特別スパイクにこだわっている選手もいるでしょう。

学生時代はスパイク好きだったけど、最新のスパイクのことは…というOBOGの方はもちろん、サッカーは観戦専門でスパイクなんて…という紳士淑女の皆様にも、新たな発見に出逢えるよう、購入の際の参考になるよう、楽しんでもらえるような記事になればと思います。

高校時代 無類のスパイク好きで、部員間での貸借とメーカー様のご好意のおかげもあってあらゆるスパイクを履いてきました。某有名サッカーショップのスパイクコーナーには3時間強1人でいることも多々ありました。 そんな筆者のスパイク愛を読者の皆様に還元することが出来れば光栄です。

*スパイク市場は目紛しく新作カラーが登場し、添付画像のカラー等に関して毎回更新はできないので、各スパイクにはモデル関係なく〈LINEUP〉を貼りました。

ナイキ

公式サイトはこちら

現在サッカー界で最も使用されているナイキのスパイク。

ナイキでは4種のスパイクが展開されており、大手メーカーの中でも最も、新たな機能性と化学素材の開発に長けているメーカーと言えます。

特にナイキの上位モデル全てに搭載されるACC(all conditions control)と呼ばれるテクノロジーが典型例です。これは「あらゆる天候をもコントロールする」ということで、スパイク表面が水に濡れるとグリップ力がアップするという機能。今でこそ搭載されていて当たり前となった機能ですが、発売当時は衝撃的でした。(クレーグラウンドでの悪天候だとグリップ力とかの問題ではなくなるので、ACCの恩恵を受けるには芝グラウンド推奨)乾いた状態と濡れた状態で手で触れると、明らかに後者の方が摩擦係数が高くなっているのを感じることができると思います。

マーキュリアル


こちらはナイキ四銃士のスピードスター マーキュリアルです。

彼は、軽さと縦への推進力がウリで、縦方向への加速に関して他のスパイクと比較するとマーキュリアル履いた場合は明らかに違います。トップスピードはもちろん、「走りたい」と思った直後にはスピードに乗れているイメージ。

アッパー部分には薄型マイクロファイバーが採用されているため軽く、人工皮革としてはかなりの柔らかさも感じます。またこのマイクロファイバーには「スピードリブ」加工が施されており、適度にボールの感覚を感じられながら、トップスピード時のボールグリップ力をサポートします。

縦方向には圧倒的に走りやすかったのですが、横方向へのステップや足の裏でのボールタッチはやや行い辛かった印象。(マーキュリアルヴェイパーXI HG-V)まさに一瞬の駆け引きで相手を引きちぎるプレーヤー向きです。

もちろんこちらのモデルはスピードをウリにする選手向け。サイドバックやウイング等の選手が多く使っています。例としてはクリスティアーノロナウド(CR7)や長友などが典型的な選手です。

代表的な着用選手クリスティアーノ・ロナウド、ネイマール、コウチーニョ、アザール、イスコ、モドリッチ

リバプールで着用している主な選手:マネ、イングス、ウッドバーン

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ハイパーヴェノム

 

続いてはナイキ四銃士の点取り屋 ハイパーヴェノムです。

ナイキフットウェア担当副社長のマックス・ヴラウ氏も「全ての機能はゴールを奪うために備えられている」とコメントしています。

彼は驚くべきテクノロジーを備えています。それはシュートのインパクトゾーンが速度に応じて硬さが変化するというもの。ゆっくりした速度でインパクトした際はボールスピードを抑えたソフトタッチ仕様になる一方、高い速度で当たった際は硬くなり、強烈なシュートを放てるというまるで知性を持った生き物のような特性を持っています。この特性の秘密はインパクト部分に、何層にも重ねられたポロン®フォーム材の小片が組み込まれていることにあり、この素材の化学的性質がこの機能を可能にしています。

使った感想としては、自然とつま先寄りに重心がいき、狭い局面でも敏捷性と適度なタッチ感でドリブルがしやすかった記憶。前述のマーキュリアルよりも、スピードへの尖りを無くしてフィニッシュ、またそれに到るまでの過程に重点が置かれていると感じました。

(ネイマールはかつて、ハイパーヴェノムの広告塔として起用され、これを着用して試合を行ってきましたが、ハイパーヴェノムのアッパー素材が「ナイキスキン2」に変更されたことで自分のプレーと合わなくなり、マーキュリアルへの移行を行いました。移行期間は「見た目はハイパーヴェノムに見える、機能がマーキュリアル」という特注スパイクを使用していた時期があったことで有名です。)

代表的な着用選手レヴァンドフスキ、イグアイン、ケイン、カバーニ、オーバメヤン

リバプールで着用している主な選手:スターリッジ、オックスレイド・チェンバレン

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マジスタ

 

こちらはナイキ四銃士のファンタジスタのマジスタ。

彼はイマジネーションに溢れた攻撃のコンダクターです。ピッチの中央を主戦場とし、テクニックを活かしたドリブルやパスでチャンスメイクを行う選手向けに開発されました。

特徴としては「カンガライト2」というナイキが独自に開発した素材を使用していることが挙げられます。これはかなり優秀な素材で天然のカンガルー皮革のような足馴染みのフィッティングと天然皮革にありがちな過度の革の伸び過ぎの抑制を両立した夢のような人工皮革です。

プレーしている際の感想としては足裏の母子球からやや中央よりに体重が集まり、自然な姿勢でボールに足が出でくるイメージ。スパイクと足が一体化したようなボールタッチを味わえます。3D特殊加工によりボールの吸い付きもよく、まさにドリブルやパスなどタッチににこだわりたいプレーヤーにはオススメです。また革が伸び過ぎないので、激しい球際やアクセルを踏んだダッシュも難なくこなせます。

またマジスタというのはスペイン語で「mago(マジシャン)とregista(演出家)」という言葉を組み合わせて創られた言葉です。筆者がマジスタを履いている姿が見たいと願っていたコウチーニョの姿は既にアンフィールドにあらず…。アンフィールドに新たなマジシャンが現れる日を待ち望む毎日です。

*お気付きの方もいられるかもしれませんが、筆者のペンネーム「マジスタ#7」はこのスパイクに由来します。

*『マジスタ』は2018年ロシアワールドカップに向けてモデルチェンジがなされるようで、マジスタとしてのシリーズ展開は今後されないことが発表されました。どんなテクノロジーを持ったスパイクが新たに発表されるか楽しみな一方、CTR時代含めて最も思入れのあるマジスタシリーズのモデルチェンジには複雑な心境です。

代表的な着用選手イニエスタ、デ・ブライネ、ゲッツェ、ブスケツ

リバプールで着用している主な選手:ヘンダーソン、ミルナー、ミニョレ、クライン、ロバートソン

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ティエンポ

 

この方はナイキ四銃士の生きる伝説 ティエンポです。

彼は古くから名選手の足元を支え続けて20年以上。現在もカンガルーレザーとシンプルなデザインのアイデンティティを失わない伝統あるスパイクです。ロナウジーニョが履くスパイクとして一躍有名にもなりました。

彼の特徴は何と言っても上質なカンガルーレザーでしょう。使い込むほど自分の足の形になる足馴染みの良さと、そこからもたらされる素足のようなボールタッチは四銃士内で他の追随を許しません。使い込んだあとの独特の風合いと愛着は天然皮革ならではです。

ただ昔からアイデンティティを失っていないにも関わらず、影にはナイキのテクノロジーがしっかりと搭載され進化を遂げています。その一例として、シューズ内部にミッドフットケージを内臓。これは内部でシューズと足がズレるのを防ぐことで抜群の固定感を担っています。またアッパー表面にはサポートケージ加工と撥水加工が施されており、天然皮革のウィークポイントであった、革の伸び過ぎと水との相性の悪さを克服しました。

現在はマイクロファイバー等の技術により天然皮革並みの柔らかさを実現したスパイクも登場していますが、やはり天然の革は違いますし、この渋さから根強い人気を誇ります。

このスパイクは特定のポジション向けに作られたわけではないので、幅広い選手が着用していますが、皆ボールタッチにこだわっていたり、履き心地にこだわるハイセンスなプレーヤーが多い印象です。

代表的な着用選手セルヒオ・ラモス、ピケ、ピルロ、ボアテング、オブラク

リバプールで着用している主な選手:ファン・ダイク、ロブレン

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アディダス

スパイクの市場に関してナイキに勢力を奪われかけていたアディダスですが、大幅なモデルチェンジと大々的なプロモーションにより、また勢力を取り戻しつつあります。

アディダスといえば「F50」という最軽量スパイクを開発したことが有名でしょうか。異次元の軽さを誇り、一世を風靡しました。この世代ではアディダス人気の方が高かったですかね。

公式サイトはこちら

PREDATOR(プレデター)

こちらはアディダスが優れたボールコントロールを追求し、開発したモデル。主に攻撃を操るタイプの選手が着用します。

特徴として、下地のニット素材を成型し熱を加えて、段差をつけてるという技術を採用しています。それによって得られた段差(凹凸)によってプレデターならではのフィン構造を現代風に進化させることに成功しました。フィン構造により、ボールは蹴りやすく、足での捉えやすさも高いのにも拘わらず、ニットの伸縮性は残すことを実現しています。

実際に使用してみた感じとしても、この独特で僅かな凹凸がボールに吸い付くといった感じ、とてもタッチ感の良いスパイクでした。

プレデターと言えば以前履いていた方も多いのではないでしょうか。当時印象的だった、インパクト部分へのキック用加工が進化して帰って来たという印象です。

またシューズの口の部分は「シームレスプライムニットソックス」という設計を採用。シューズの口の部分とボールに触れる部分が一体となり、靴下のようなシューズとなりました。アンクル部分のホールド性により、より優れたフィッティングとなっています。

着用選手の例としては職人タイプの選手が比較的多く挙げられます。

代表的な着用選手:シャビ・アロンソ、エジル、ラーム、ノイアー、ポグバ、テア・シュテーゲン、

リバプールで着用している主な選手:マティプ、カリウス

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X(エックス)

プレデターに比べて、ストライカー向けに開発された「X」シリーズ。爆発的なスピード、ゲームを決める選手にフォーカスされた一足です。

シューズ口は「テックフィットソックス」を採用。アッパー部分と一体化したシューズ口により爆発的なスピードに乗った際でも足首周りの快適性と安定感を保証します。

またアウトソール(スパイクの裏)とヒールカウンターが一体となった、「スプリントフレームソール」が搭載されています。これにより、かかとの安定感とゴール前の激しい混戦でのボールキープ・フィニッシュをサポートします。

エックスに採用されているテックフィットアッパー従来ではあって当然であったアッパーの縫い目も、シームレスになったことにより均一なボールコントロールのサポートと足のブレの軽減が促されます。またアッパー全体にはNSG(ノンストップグリップ加工)がなされており、ボールとの僅かな設置面を増加させる凹凸がついていることで、トップスピードでもボールコントロールが損なわれないよう工夫がされています。

トップモデルの場合は写真を見ればお分かりになるように、完全レースレス仕様となっており、ボールとのインパクト部分がフラットとなり、どんな状況でも確実に思い通りのボールミートを行えるようになっています。

トップモデル以外のシューレスの通し口は一般的なホール型ではなく、「エックスレースフック」というフック型を採用。足全体がシューズによって包み込まれる感覚を味わうことができます。

安定感とアウトソールのおかげで、しっかりと踏ん張ることができ、瞬時に鋭いシュートが打てるといった印象。速攻時にも鋭いポイントで確かなスピードが保証されます。

英雄サラーの大活躍の影にはエックスの進化あり。

代表的な着用選手:スアレス、フェルナンド・トーレス、ディバラ、ベイル、ミュラー、マルセロ、

リバプールで着用している主な選手:サラー、オリギ、モレノ、ソランケ

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NΣMΣZ I Z(ネメシス)

 

アディダスによる最新のスパイクがこちらのモデル。今作のコンセプトは『アジリティを武器にする』という事で、よりキレのあるフットワークと高い俊敏性を実現する高速アジリティスパイクとなっています。このネメシスとは「驚異的」という意です。

このスパイクはテーピングなどで使用されるバンテージからインスパイアを受け開発されており、バンテージを巻くことによる選手の、主にアジリティ能力を向上させることにフォーカスしています。テーピング理論とは、対象となる筋肉に沿ってテーピングを施すことで、筋活動の促進と抑制を可能にするもので、読者の皆さんの中にも、怪我をした際に適切にテーピングを巻くことで動きが楽になったという経験がある方も多いのではないのでしょうか。また足首や手首にテーピングを巻いているプレーヤーを見たことがある方も多いでしょう。このように一本のテープでも適切な位置に適切な向きで貼ってやることで人間の体には大きな効果があるようです。

ネメシスはこのようなテーピング理論からヒントを得ており、かなり大袈裟なイメージとしてはバンテージを巻くことで作られた靴下のようなものに、アウトソールを取り付けたという感じです。トップモデルに至っては靴紐すらない仕様なので、まさにバンテージを履いているようといった感覚でしょうか。前述した通り、テーピング理論より得たヒントからスパイクがしっかりと足を包み込み、クイックネスで安定したプレーをサポートします。テーピングというだけあってかなりピッタリと包まれるタイトなフィット感のようで、激しく素早い動きを求めるプレーヤーにはありがたい仕様だと思います。

また足首から踵にかけては『デュアルロックシステム』により後足部を頑丈に固定し、足首にテーピングを巻くかのように安定した動きをサポートします。

高伸縮の『360°トルションテープ』が足全体に巻きつくように設計されており、スパイク自体がバンテージの役割のようなものを果たすので、履くだけでホールド感やフィット感が得られ、運動能力が向上するようです。

アッパーのバンテージの素材には、高伸縮で、かつ「柔らかさ、軽量性、安定性」に優れた特製の『アジリティースキン2.0』というニット素材を使用。ドリブラー達には肝心のボールタッチ感覚にも抜かりはないようです。さらに『360°アジリティバンテージ』により激しい動きの中でもスパイクがピッタリとホールドし、シューズ内で足がズレることも抑えられ、ボールインパクトゾーンも均一なためキック精度の向上にも貢献します。

また我々KOPには、フィルミーノがイメージモデルとして使われているのも嬉しいポイントですよ。ブラジル人らしいテクニカルなボールタッチと相手を嘲笑うかのようなステップで翻弄する彼にはピッタリのイメージなのではないでしょうか。新商品のイメージモデルに起用されるまでの成長を遂げるとは彼は現在のリバプールには欠かせない本当に頼もしい男になってくれました。ボールタッチやフリーランに加えて、FWとは思えないようなプレッシングの上手さと守備範囲の広さでもチームに貢献する彼にはこのスパイクでさらにリバプールを牽引する選手に育って欲しいものですね。

またメッシも着用しているということでも人気のモデルになっています。(メッシとフィルミーノが並んで宣伝役なのがたまらなく嬉しい)アジリティスパイクということで今後どのような選手が着用していくのでしょうか。今から想像するだけでも楽しみです。

代表的な着用選手:メッシ、ドラクスラー、ルーカス・バスケス、レナト・サンチェス

リバプールで着用している主な選手:フィルミーノ、ワイナルドゥム

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COPA

こちらはアディダスのタッチ追求モデル。ナイキで言えば上述した『ティエンポ』に近いモデルとなっています。

天然皮革の王様「プレミアムカンガルーレザー」を採用することにより、天然皮革ならではの美しい風合いと抜群の柔らかさを実現しています。ナイキの『ティエンポ』のようにACC(上述した防水加工)がないので、雨天時はコンディション調整に苦労しますが、ACCがない分柔らかさや天然皮革感は断然こちらの方が高いです。

スパイクを磨き・手入れし「育てる」といった体験したい方にはおすすめの一足です。革ならではの美しいシワ、プレーするたびに自分だけの型になっていく相棒感は格別です。

実際にボール触ってみても、タッチが軽い感覚を覚えました。俗にいう「素足感覚」です。トラップからロングキックまで個人的にはやはり天然皮革がやりやすいですね。

ヒールカウンターは内側と外側の2層構造を採用しているので、十分なホールド感と安定感があります。天然皮革特有の革の伸びによる、足のブレも起こりにくくなっています。

丸型スタッド(やや窪みの入ったオリジナルスタッド)を採用している点も、特に全方位への移動が大切な中盤・守備プレーヤーにはありがたいポイント。一般的にブレード型のスタッドはスピードが出しやすい。丸型スタッドは移動しやすく、疲れにくい。という特徴があります。

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ニューバランス

サッカースパイク界に彗星の如く現れた、言わずと知れたシューズの王様。やはりリバプールを語る上でニューバランスのスパイクに触れないわけには行きません。

主にスニーカーやランニングシューズのブランドとして浸透していたニューバランスですが、近年スポーツ界への進出に力を入れており、多くのプロクラブのユニサプライヤーになっていることからも徐々にその勢力を拡大していることがうかがえます。

スパイクに関しては後発の企業であることから「大手メーカーとはノウハウが違うんじゃないの?」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ニューバランスはスパイク界でも成功を収めるための資質を十分に備えています。その例として、

  1. もともとインソールのメーカーだったこと
  2. ランニングシューズ開発による、疲労軽減のノウハウを持つこと
  3. 何よりブランドとしてのおしゃれなイメージが浸透していること

が挙げられます。そして展開されている2種類のスパイクからもそのストロングポイントをしっかり活かしていることがうかがえます。

またニューバランスは同じサイズのスパイクにも「D」と「2E」という二種類の幅を用意。人によって足の形は必ず違うので、今までしっくり来ないことが多かった方にはありがたい選択肢です。

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VISARO(ビザロ)

こちらは『CREATE~あやつれ~』をコンセプトに開発されたチャンスメーカー向けのスパイク。ネーミングは「VISION(ゲームへの道筋)」と「ROTATIONAL(360度旋回)」を由来とします。

アッパーにはグリップ力に優れた素材が使われておりドリブル時の吸い付きはかなり好感触。ランニングシューズ開発のノウハウを活かしたシューズ型の開発により生みだされる、包まれるようなフィット感と足ブレの無さはさすがの一言でした。ぴったりとフィットしつつも窮屈さを感じさせません。

またアッパーのクッション性によりハイボールのトラップとロングボールを蹴る際に今までのスパイクにはない圧倒的な使いやすさを感じました。(ショート系よりもロング系がよかった。)

生体工学に基づいて配置された丸みを帯びた三角形と六角形のスタッドもストップ・ターン共に優れ安定感のあるプレーをサポートしてくれます。文字通り360旋回可能なスムーズなプレーをもたらしてくれます。この手のスタッドには珍しく、直線のダッシュへの走り出しも、鋭く硬いスタッドのおかげで無理なく行えました。

インソールには「究極のクッション性」を備え軽量性にもこだわったものを使用。後術しますが、もう一つのモデルのインソールは軽量性を追求した仕様になっているようです。さすがインソールメーカー発!モデルコンセプトによってインソールのコンセプトも変えているようです。

代表的な着用選手:ラムジー、フェライニ、ナスリ

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FURON(フューロン)

こちらは『REACT~突き抜けろ~』をコンセプトに開発されたストライカーやスピードスター向けのモデル。ビザロの際もそうでしたがCREATEと書いてあやつれと読み、REACTと書いて突き抜けろと読むセンスが好きですね。笑

名前の由来は『FURIOUS(狂暴さ)』と『NEUTRONS(中性子)』から連想される爆発的な攻撃力だそう。

こちらは加速性に特化したモデルとなっていて、アッパーには軽量のメッシュ素材が使われています。それでいてしっかりした履き心地のフィット感があるあたりはさすがはニューバランス。

最も印象的だったのが、かなり鋭利なポイント。こちらも生体工学に基づいて配置されていて、とにかく鋭い三角形のポイントが地面に突き刺さり一瞬の加速と、シュートの際の踏ん張りをサポートします。シュートの打ちやすさはもちろんですが、こちらもビザロと同じように長距離のパスはかなり蹴りやすかった印象があります。

履き口は陸上スパイクからインスパイアされたデザインを採用しており、足首周りの軽さと可動域を確保。試合を決める重要な場面でのクオリティを高めます。

またインソールは軽量性を追求し、それにクッション性も高めたものを開発。ビザロとはクッション性と軽量性のどちらに重きを置いているかが違うようです。

着用選手には、ヘスス・ナバスやネグレドといった選手がいます。ニューバランスはまだまだ発展途上のスパイクメーカーなのでこれからもどんどん契約選手を増やしていって欲しいものです。

代表的な着用選手:ヘスス・ナバス、ネグレド

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まとめ

今回は、ナイキ、アディダス、ニューバランスと海外で需要の高い3つのメーカーのスパイクをご紹介しました。ほとんどの選手が大手2社のスパイクを着用しているので、今回の記事で、試合中見かけるスパイクのある程度は網羅できたはずです。

お楽しみ頂けましたでしょうか?データベース的なので少し退屈だったかもしれません、、笑

自分の好きな選手の着用しているスパイクについて知り、試合を観るのもまた面白いと思うので是非ご参考に!

またスパイクを購入したい際に、より詳しい情報や履いた感覚を知りたい方は是非、コメントかDMまでお越しください!

*今後、他メーカーのスパイクに関する記事も書こうと検討しています。他メーカーにも素晴らしいスパイクがたくさん存在するので、是非その良さをお伝えさせていただければと思います!

マジスタ#7

 

 

 

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1 個のコメント

  • コウチーニョ選手ですが、
    「足に合っている」スパイクを履いてるからだと思いますよ。
    ストレス無く履けるスパイクが選手のポテンシャルを高く引き出す事が出来るのですから。

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