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イアン・エアーが10年間在籍したリバプールFCを2月末に退任することが決定しました。
2016年3月にエアーは既にクラブを去ることを発表していましたが、その後もクラブ全体の安定性の確保や、夏に就任予定の新CEOの為に堅固な運営体制を構築する上で重要な役割を果たしてきました。
この10年間でエアーは、クラブを改革し近代化させて、財政面や商業面、運営体制の見直しをリードしてきました。また、2010年にはフェンウェイ・スポーツ・グループによるクラブ買収を実現させて、前オーナー陣からの脱却に成功し、クラブが必要としていた安定をもたらしました。
同年にはエアーはスタンダード・チャータード銀行とのスポンサー契約を成立させ、これによってチームの商業収入は大幅に改善されました。最近ではメインスタンドの改修だけでなく、アンフィールド周辺の再開発における重要な役割を担ってきました。
※写真はゲッティイメージズより埋め込み
今シーズンでは、ユルゲン・クロップとの契約を大幅に延長し、マイケル・エドワーズをスポーツ・ダイレクターに昇格させて、クラブの運営構造を大きく変化させました。またその一環で、アカデミー・ダイレクターのアレックス・イングルソープとの契約も延長しています。
クラブ運営陣の移行の一環として、FSGはビリー・ホーガンとアンディ・ヒューズを招聘し、彼らにピッチ外の職責を担わせました。CCOを務めていたホーガンは新たにマネージング・ダイレクターに就任し、クラブのマーケティング部門とデジタル・メディア部門の運営も任されることとなりました。CFOを務めていたヒューズはCOOに就任し、クラブ運営におけるあらゆる事案を主導し、財務運営に関する職責を引き続き担います。
FSG社長のマイク・ゴードンは以下のコメントを発表しました。
「職務の移管はこの1年を通じて行ってきましたが、今日は改めて残念な一日となりました。正式にイアンと別れを告げることとなったのです。」
「ジョン・ヘンリーとトム・ワーナーに代わって、この10年に渡ってイアンがリバプール・フットボールクラブで果たしてきた貢献をここに記したいと思います。LFCで彼が発揮してきたリーダーシップは、我々のオーナーシップの下でのクラブの進歩に大いに役立ったことは言うまでもありません。我々の緩やかで自然な移管を計画し実行できたのも、彼の個性とLFCに対する忠誠心のおかげです。プロとしても個人的にも彼が去ることは残念でなりません。」
「この1年間、何人かの役員を、それまでのクラブへの功労を評価し、昇進させることで、我々の経営体制にいくつかの変更を加えてきました。これらの変更のいくつかは既に発表されているものですが、本日はビリー・ホーガンがマネージング・ダイレクター及びCCOに就任し、アンディ・ヒューズがCOOに就任することを正式に発表しました。これは彼らの幹部役員としての一流の業績が反映されたものです。これらの変更はクラブ運営の改善を更に促し、新しい経営陣への移管にあたって経営の安定性を確保する上でも役立つものとなるでしょう。」
「最後の一歩は、イアンの後継者を特定し、採用するプロセスを完結させることです。後継者指名の進捗状況に我々は非常に満足していますし、2017年夏に新CEOを任命できることを期待しています。クラブとサポーターの皆さんの高い野望を実現する為にも、適切な組織構造とその中で運営する最高の人々を揃えられることを我々は確信しています。」
イアン・エアーは以下のコメントを発表しています。
※写真はゲッティイメージズより埋め込み
「2007年にクラブに加わった頃と比べて、クラブ全体を大きく改善し、健全化させることはできましたが、リバプール・フットボールクラブを離れるにあたって、プロとしての私の満足度はそれほど高いものではありません。」
「これは常に私にとって単なる仕事以上のものでした。この場所には感情的な繋がりがあるからです。ですから、私がここで下してきたすべての決断において、重要だった唯一の基準は、それがリバプール・フットボールクラブにとって最善か否かということでした。」
「10年間に及ぶ私の旅は、困難とチャンスが混ざり合ったものであり、優れた人々と共に働く栄誉を与えられたことによってのみ可能な旅でした。クラブが次に進むにあたって、2017年に退くべきだと感じたことは少し前に発表しました。クラブが新しい組織で動き始めるにあたって、CEOの役職と多くの友人たちに別れを告げるのはごく自然なことではありますが、私は自分の人生を通じて、この偉大なフットボールクラブを愛し、サポートし続けることでしょう。」
※本記事はLFC公式Facebook(日本語版)より許可を頂いて引用しています。
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