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基本プロフィール
- 選手名:イブラヒマ・コナテ
- 生年月日:1999年5月25日
- 国籍:フランス
- 身長:194cm
- ポジション:CB
- 背番号:5
- クラブキャリア:ソショー(FRA/16-17), RBライプツィヒ(GER/17-18~), リバプール(ENG/21-22~)
- 市場価格:€ 40.00Mill.
- 契約終了年:2026年6月30日
プレースタイル
ストロングポイント
194cmという巨躯でありながら、抜群のスピードを持つCB。フィジカル的な能力は総じて高く、対人戦では空陸問わず無類の強さを発揮する。
モダン・フットボールにおいては、フィジカル的なクオリティが十分でなくてもチームの戦術や周囲の選手との嚙み合わせによってそれを隠し、強み(例えば傑出したフィードの能力)だけを引き出すことによってトップレベルの評価を受けるCBも増えてきた。
しかし、個人単体としてさらに一握りのトップ・オブ・トップに登りつめるためには極めて優れたアスリート能力は必要不可欠であり、フィルジル・ファン・ダイクはその最もたる例であるといえるだろう。
その点、コナテの身体的なプロフィールはファン・ダイクに似ている。190cmを優に超える身長に激しいフィジカル・コンタクトに耐えうるための95kgという体重、そこから繰り出される後手に回った際に力ずくで挽回できるだけの優れたパワー、この体格としては十分すぎるトップスピードとアジリティ。
リバプールは通常、最終ラインを高く設定しているため、CBの背後には広大なスペースが広がっていることが多い。そういったハイリスクな状況下では常にカウンターを喰らう可能性があるため、CBには被カウンター時に相手選手に追いつき、独力で解決できるだけのスピードを始めとするフィジカル的なクオリティが求められるが、コナテはその条件を十分に満たしているといえる。
被カウンターのリスク・マネジメントをCBに丸投げしている感はあるものの、そもそもハイライン自体がそういった状況に陥っても解決できるだけの選手を揃えている(ついでに言えば、GKのアリソンもそれに対応できる選手である)からそこ選択できるものであるため、それを可能にするであろうコナテには否が応でも期待してしまう。
ボールの扱いが悪くない点も素晴らしい。守備の選手にはパスやドリブルといった攻撃的な側面のボール扱いだけでなく、自ゴールを襲ってくるボールに対して弾く選択をする際に「どこに弾くか」を正しく判断できる能力が必要になる。
身体的な能力の高さを生かし、素早く反応してボールを足や頭で弾くことができても、そのボールの行先に相手選手がいては意味がない。コナテはボールに対して正確にインパクトできるキックの技術はもちろん、「どこに弾けばいいか」を正しく判断できるように見える。これはピッチ上で起きている状況を正しく読み解くことができるインテリジェンスをも兼ねている証拠だろう。
技術的な観点でいえば、とりわけ傑出したものがあるわけではないものの、少なくともビルドアップの際に穴にはならない程度のパス能力は長短共に備えている。最初のうちはプレースピードへの適応不足や認識のズレから歯車が嚙み合わないシーンもあるかと思うが、プレーしていくうちに自ずとそこは改善されていくはず。
また、言語の面の不安に関しては、過去のインタビューで英語で喋っているものがあった。環境面でのフィットはより良いパフォーマンスを発揮するために必須であるため、 最低限の英語であれば理解できそうな点も評価できるポイントだ。
ウィークポイント
サポーターの全員が全員不安視しているのがあまりにも眩しい怪我歴。獲得前から怪我への耐性は非常に心配されており、特にCB陣はスペランカーが多いということもあって怖さに拍車を掛けている。
リバプールのCB陣はクオリティだけは申し分のないメンツを揃えているため、彼らをどれだけ上手くローテーションしてプレータイムを管理できるかが鍵になるだろう。ここら辺は本当に上手くやってもらうしかない。
また、ボールをそれなりに持てるがゆえにそれ絡みのミスはありそうか。とはいえ、この点に関しては実際にプレーしてみて学ぶところが多いので、多少は目を瞑る必要がありそうだ。
「怪我さえなければ」の文句が付いて回り、そのまま終わってしまうにはあまりにももったいないタレント。ここまで絶賛してきたが、彼の実績はまだ華やかではないし、見せてきたものもまだまだ多くない。ただポテンシャルは間違いなく、持っているものをリバプールで十分に発揮することができれば世界最高峰のCBに到達できるだろう。
そのためには第一にプレーすることが重要であり、怪我をしないことも才能である。ファンとしては期待をしてしまうが、過度な期待は禁物。もちろんミスをすることだってあるだろう。まだ22歳であり、CBというポジションの特性を加味すれば長い目で見守るべきだ。何はともあれ、これからが楽しみな選手である。
エピソード・小ネタ
◆フランス・パリ出身。アフリカのマリにルーツをもつ。ちなみにパリのアカデミーに所属していたが、パリ・サンジェルマンの方ではなく、パリFCの方である。
◆ニックネームは“Ibou”らしい。日本語で呼ぶときは“イブ”や“イボ”あたりになるか。
◆これまでのプロ生活において、最も共にプレーした選手は元リバプールで現RBライプツィヒのGKペテル・グラーチである。
◆本人が明かすところによれば、リバプール移籍の噂がまことしやかに囁かれていたとき、のべつ幕無しかかって来る「移籍するの?」という電話にウンザリしていたという。リバプール移籍が決まったことで、今度は祝いのメッセージが沢山届いているだろうが、それにウンザリするということはないと思いたい。
◆日本のアニメが好きらしく、自身のSNSのメディア欄は基本的に「自分か、ドラゴンボールか、進撃の巨人か」といった趣であり、リバプール加入が決まった際もYNWAと共に進撃の巨人のGIFをポストしていた。ちなみに、握手しているシーンであるため「よろしくね」というメッセージに使用できることはできるのだが、原作のそのシーン自体は全然和やかな雰囲気ではない。これ以上話すとネタバレ(と言っても3年以上前の話だから今さら感はある)になりかねないのでここら辺にしておく。とりあえず彼にはリバプールのゴールマウスを襲う相手選手を一匹残らず駆逐するような活躍を期待したい。流石にそれは荷が重いって?いやいや、これはお前が始めた物語だろ。
#YNWA pic.twitter.com/1VHxQVbmU0
— Ibrahima Konate (@IbrahimaKonate_) May 28, 2021
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