アンドリュー・ロバートソン|選手名鑑

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マジスタ#7
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画像出典:LFC公式Twitter

  • 選手名:アンドリュー・ロバートソン
  • 生年月日:1994年3月11日
  • 国籍:スコットランド
  • 身長:178cm
  • ポジション:LSB
  • 背番号:26
  • チームキャリア:クイーンズパーク(スコットランド4部アマチュア)→ダンディー・ユナイテッド→ハルシティ→リバプール
  • 市場価格:60.00 Mill.€
  • 契約終了年:2021年

プレースタイル

画像出典:ScottishFA公式Twitter

ストロングポイント

スコットランド4部でプレーしスーパーでレジ打ちをしながら生計をたてていた2013年から、わずか5年で欧州最高峰の舞台チャンピオンズリーグでファイナリストに上り詰めるというシンデレラストーリーを実現した愛すべき好青年。そんな経歴も手伝って、24歳にして既にプレミアリーグ出場は100試合越えという経験値をも持ち合わせている。

最大の長所は左足から繰り出される高精度のクロス。プレースキッカーを任された経験もあるそのキック精度はスピード・コース共に申し分なく、相手DFの嫌なエリアにエグりこんでくる。ニア・ファーの両サイドの使い分けも的確かつ効果的な左サイドのスペシャリストだ。瞬間的に優位な局面を作り出す、リバプールの攻撃陣との相性もよく、サイドチェンジからロボ(彼の愛称)の高速クロスという形で幾度となくゴールが演出された。

彼が攻撃にもたらす強みはキックだけではない。状況に応じて、左サイドからダイアゴナルに中央エリアまで侵入しては、相手DFが喰いついてきたタイミングでボールを離し数的優位を産み出すプレーも大きな魅力だ。レフティーならではの独特なリズムをもち、左足インサイドでボールを舐めながら思い切りよく侵入するドリブルは彼ならではの持ち味である。サイドバックにありがちな縦のコースを切られると選択肢がなくなるといったことがなく、縦を切られても中央にスペースがあるとみれば躊躇なくドリブルで侵入し、独力で相手の守備ブロックに亀裂を生じさせ、局面を打開できる貴重な現代型のサイドバックだ。

身長が足りないとの理由で放出された名門セルティックのユースチームで磨かれた技術は確かで、ビルドアップを担うサイドバックとしては十分なボールコントロールを備え、自陣でのビルドアップ時に相手のプレッシングを受けても、フォローに入った味方MFとの的確なパス交換でプレッシングを回避する。簡単なキックフェイントであるが何度も効果的に相手をかわせている様子を見ると、緩急のつけ方の上手さと、常に「パス」「ドリブルで運ぶこと」の両者を選択肢にいれることができており、その判断の良さがうかがえる。

画像出典:LFC公式Twitter

また、フリーランの質の高さも見逃せない。ファイナルサードで味方の自由を作るフリーランに加えて、危険を事前に察知するポジショニングまで、オフザボール時の貢献でもチームを助けるインテリジェンスに優れた選手である。的確なタイミングでオーバーラップをしかけ、前線でマネやケイタに自由を与える。
90分間左サイドを駆け回り、時に苦しい表情を浮かべながらも、懸命にチームのために献身的に走る様子は数試合で多くのサポーターの心を掴んだ。

守備時には的確な間合いと粘り強さを武器に相手アタッカーを抑え込む。1対1の場面ではわざと相手を縦に仕掛けさせておき、自分の誘った位置で相手の懐に体を潜り込ませて奪うというプレーが非常に上手く、体の小ささを間合いとチャレンジのタイミングで上手く補う。決して飛び込まない粘り強い対応と、最後は体を投げ出して止める気持ちの籠ったスライディングでゴールを死守する姿は見るものの心を震わせる。優れたポジショニングにより相手のクリアボールの回収を彼が行うことでチームが連続して攻撃を続けられている場面も数多く見受けられ、チームの良いトランジションへの貢献も大きい。

自分の持ち場を離れでも猛然とボールホルダーを追い回す、70年代のアヤックスを彷彿とさせるような「1人ゲーゲンプレス」は、彼の代名詞的なプレーとなり、戦うことを求めるリバプールファンの強い信頼を勝ち取った。17/18シーズンにマンチェスターシティ戦で見せた合計5人の相手選手を一人で追いかけたプレッシングは大きな話題となり、度々リバプール公式Twitterが動画を拡散する名プレーとなった。

またチーム加入当初は見受けられなかったが、守備時は勇猛果敢なプレーでチームを鼓舞し、得点後は味方に飛びつき喜ぶなど、インテンシティの高いチーム雰囲気にも大きく寄与している。ドレッシングルームでもサラーや英国人選手と悪ふざけをして遊ぶなど控えめなスコットランドの青年はチーム内でも人気者になっている。チームメイトからも愛されれた彼は、自分の持ち味を存分に活かし、型にはまらないダイナミックなプレーで更なる進化を遂げる。

ウィークポイント

致命的な弱点とはなっていないものの空中戦での脆さは否めない。チームが慢性的に抱えるセットプレーという弱点は新加入のアリソンとファンダイクが解決しつつあり、世界最高のクロアチア人CBも保有するチームということでこの問題に対する指摘は減りつつあるが、パワープレーを多くのチームが行うプレミアリーグにおいて、サイドバックの位置に集中してロングボールを狙われると苦しいものがある。

また上手く間合いが取れている間は良いが、調子の悪い試合ではスピードのある選手に度々引きちぎられたり、脚が覚束なくなったり、足を滑らせたりとまだまだ対人には波がある。スピード等フィジカルに優れた選手ではないので、強烈な個の力をもった選手と対峙する際にはCBのカバーリングも必要だ。

そして利き足である左足には高精度のキックとボール運搬能力を備えているが、逆足頻度とその精度には不安も否めない。自ら中央に持ち運ぶタイプの左サイドバックである上で、ボールの置き位置とサイドチェンジの両観点から右足の技術も求めたいところである。

思い切りよく攻撃参加しすぎた結果、カウンターを受けた際に単純に守備の枚数が足りなくなることがある。彼の持ち味でもある連続したプレッシングも、自分の裏のスペースを空けてしまう可能性が高く、他の選手のカバーや状況判断が欠かせない。

エピソード・小ネタ

画像出典:アンドリュー・ロバートソン公式Twitter

・愛称は“ロボ”

・加入一年目にはチーム加入当初は出場機会に恵まれず、辛い時期を過ごしていたことも告白している。
「彼(ミルナー)はプロとしてお手本となる選手だし、彼の本に挟まれた栞を見ることで学ぶことが出来るんだ。僕はビッククラブで挑戦するのは初めての経験だけど、彼は多くの経験がある。『自分自身を見失わず、辛抱強くハードワークするんだ』と言ってくれたよ。僕は長くここにいるうちのまだ3,4ヶ月しかここにいないんだ。完成された選手になるにはまだ時間がある。」とコメント。

・クロップはなぜ彼がシンデレラストーリーを歩んでこれたかについて「彼はフットボールをすることを熱烈に愛しているんだ。心底フットボールが好きだからだよ。」と好印象を持っていることを述べた。

・お小遣いを費やして地元のフードバンクに食べ物を寄付した7歳の少年にチームメイトのフィルミーノのサイン入りユニフォームをサプライズで送った。なぜ自分のユニフォームを送らなかったのかという問いに対して「誰も左サイドバックのユニフォームなんて欲しがらないでしょ?だから彼にお願いしてサインしてもらったんだ」とコメント。

・アマチュア時代の2012年には自身のTwitterで「今の生活はゴミだ。仕事が欲しい」との発言を残しており、5年後にCLファイナリストへと成長を遂げた彼の当時のリアルな生活状況が大きな話題となった。

・右サイドバックのアーノルドとはアシスト数を個人的に競っている。
1819シーズンのロバートソン11アシスト、アーノルドの12アシストはともにプレミアリーグのDF年間アシスト記録となった。(ロバートソンは同値)

参考サイト


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