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CL出場に向けて突き進むリバプール。強いと言われるチームには素晴らしいNo.9がいるものです。過去を遡れば、キングケニー、ケビン・キーガン、ゴッドファウラー、ワンダーボーイ。最近で言えば、フェルナンド・トーレス、ルイス・スアレス。他のチームも例外ではありません。マドリーにはベンゼマ、ユーベにはイグアイン、バイエルンにはレバンドフスキ。今のリバプールで言えばフィルミーノになるのでしょう(フォルス9と言われるタイプですが)。
そこで今回はあえてオリギに関する記事です。現在、彼の立ち位置はNo.9でフィルミーノの控えとなっているでしょう。しかし、決定力、スピード、テクニック、上背に恵まれているのはKOPならよくご存知でしょう。彼の成長によっては、リバプールに層の厚をもたらすだけでなく、オプションも増えるといっても過言ではありません。そんな彼を私なりの目線で見ていきたいと思います。
オリギの『実は…』
オリギのポジションはセンターフォワードで起用されることが多いです。
ここでリール時代のプレー集を見ていただきたく思います。
裏を取る動き、左サイドに流れてカットインが得意なことがお分かりでしょうか。そうなんです。実はウィングにとても適正があり、よくリール時代にはウィング起用もよくあったようです。
意外と左サイドに流れてからのチャンスメイクもあります(16-17シーズンのホーム、バーンリー戦の1点目など)。気になった方は過去の試合を1試合通して見てください。きっとそういったサイドに流れがちなプレーが目につきますよ。
オリギの『ゴールは…』
前述したとおりに考えてみるとウィングで使えばいいんじゃないのとなってしまいますね。
それではここで、オリギのゴールシーンについて見てみましょう。
公式戦20ゴールの内訳になります。
ゴールの形 | 得点数 | 割合 |
裏抜けから | 5 | 25% |
クロスから | 8 | 40% |
ドリブルから | 4 | 20% |
その他 | 3 | 15% |
様々な得点パターンが見られます。特に目立ったのはクロスに合わせたゴールでした。プレミアリーグになると押し込む展開が多くなるリバプールにとってはクロスに合わせての得点パターンは重要になるでしょう。オリギのポジショニングが非常に良く、相手ディフェンダーの中間に入って合わせる形がよく見られます。上背もあることから打点の高いヘディングも可能なことからこの数字になっているといえるでしょう。
やはり、次に多いのは相手の裏に抜けてからのゴール。一瞬で相手の裏を取れるのが彼の最大の特徴と言っても過言ではないくらい、素晴らしい抜け出しをします。しかし、引いてきた相手に対してはあまり有効な手段とは言えず、本領を発揮できない試合が見られることもしばしば…。
これだけ、クロスシーンのポジショニングセンスを持っているし、一瞬で相手ディフェンダーの裏を取る力があればもちろんセンターフォワードで使いたいですよね。
オリギの『課題は…。』
勝負の世界に年齢は関係ありません。しかし、オリギは21歳と考えると多くの方はこれからの選手と思うのが普通ではないでしょうか。彼にはストライカーとして素晴らしいポテンシャルと持っていると思います。そんなオリギの課題を勝手に分析してみちゃいました。
プレッシング
まず、クロップのスタイルで試合に出て、活躍するには、必須のポイントがあります。皆さんご存知のプレッシングです。前線からの連動したプレスによって相手の自由を奪うスタイルを採用しているため、ストライカーのファーストアタックは重要になります。フィルミーノとオリギの最大の差はここにあります(フィルミーノがスタミナお化けってのもありますが…)。前からプレッシングがずれてゴールまで持っていかれた試合がありました(またまたホーム、バーンリー戦)。だからオリギにはどうなってほしいなんてここには書きません。クロップ、ブパチがトレーニングでしっかり鍛えてくれれば、改善できると考えているからです←
ポストプレー
実はもう1つポイントがあります。ポストプレーに関してです。上背はありますが、センターバックからのロングボールの競り合いは苦手なように見えます(プレミアのゴリゴリセンターバックならしかたない気もしますが…)。しかし、その競り合いは改善できればいいですが、そこはあまり重要ではありません。もっと重要なのは足元に来た際のポストプレーです。最近では加入当初より足元に来た縦パスの処理が良くなったと感じています。なぜこの足元のポストプレーをポイントとして挙げたかと言いますと、ゲーゲンプレスに関わってくるからです。
そもそもゲーゲンプレスというものは相手にボールを奪われた瞬間からプレスを開始して即座に奪い返し、ショートカウンターを仕掛けるもの(と私は解釈しています)です。つまり、自分たちでボールをある程度保持して、一度奪われないとゲーゲンプレスは発動しないと言い換えられるでしょう。クロップがドルトムント時代のよく見られたシーンを例に挙げます。(すみません、動画を探したのですが短いものがなかったので、気になる方はCL準決勝のマドリ―戦や決勝のバイエルン戦を見てください)
まず、中盤の選手がストライカーに強めの楔パスをあてます。この楔パスは50%の確率でストライカーに収まればいい感じのものです。そのパスに合わせて2列目の選手が突っ込んでいきます。もし、ストライカーに収まったらそのままサポートに回り、相手ディフェンダーにわたってしまったらプレスを開始します。2列目の選手は勢いがあるため奪えればそのままショートカウンターに移れます。
ここでオリギの役割というのは楔パスが収まった時です。2列目の勢いを持って上がってくる選手を活かす必要があります。今のオリギでは、収まった後の判断が遅く、最終的に後ろに下げるというシーンがよく見られます。そのため、クロップ政権の下で生き抜くにはそのポストプレーの質を上げると押し込んだ際の崩し方の1つになると思います。
おわりに
オリギの今後の成長がリバプールの選手層や戦術に厚みをもたらしてくれると考えています。ヨーロッパのコンペティションが入ってきて、ターンオーバーが必須になったならなおさらです。オリギならまだまだ成長できると信じています。オリギに期待です!
※記事のタイトルが意味わからんと思いますが、筆者もなぜこうなったのかはわかってないのでつっこまないでください。
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