僕たちが”Jリーガー”フェルナンド・トーレスを愛すべき理由

僕たちが"Jリーガー"フェルナンド・トーレスを愛すべき理由
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タクヤKOP
ビートルズからリバプールFCのサポーターになった珍しいKOPです。戦術的なことはあまり得意でないので、クラブやリバプールという街を色んな角度から掘り下げていきたいと思います。

2018年7月、フェルナンド・トーレスのJリーグ-サガン鳥栖への移籍が発表されました。一時は破断の報道もありましたが、「誤報じゃないよ!」と自らネタにしつつJリーガーへの仲間入りを果たしました(笑。


この記事ではそんなフェルナンド・トーレスについて、リバプールサポーターとして率直に思ったことを書いていきます。

 

揺れ動いたリバプールサポーターの気持ち

僕にとって、リバプールFCへハマり始めたタイミングで加入してきたのがこのフェルナンド・トーレス。元々それほどサッカーに詳しくない自分にとっては、もうそれはそれは文字通りアイドルのような存在でした。

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あのタイミングでトーレスがリバプールへ移籍してなくて、ジェラードと一緒に素敵なプレーを見せていなかったら、ここまで自分がリバプールというクラブにのめり込んでいたかどうか分からないくらいです。

そして、2010年2月にはアンフィールドで念願のトーレスのゴールを観ることができました!

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しかしその後、経営状況も関連してクラブとトーレスの関係は悪化。2011年1月にはチェルシーへ移籍してしまいました。これは本当に大きなショックで、後にも先にもこの時ほど移籍話を追いかけていたことはありません。。

後にトーレスはこの移籍に関して、既に27歳だった自分にクラブの強化を待てる時間は無かったと語っています。タイトル(主にチャンピオンズリーグ)を狙えるクラブへの移籍を望んだ形です。個人的にはこういったプロ選手の移籍に関しての判断は、選手それぞれに優先する価値観がありますので、それを尊重すべきだと思ってます。しかし、僕はリバプールのサポーターであり、その立場からするとやはり裏切られた形になりますよね・・。

 

“He who betrays will always walk alone.”
「裏切り者はいつも一人ぼっち」

移籍直後のチェルシー対リバプールの試合で掲げられたこのバナーが全てのKOPの気持ちを表していると思いました。

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初めて味わうアイドルの移籍で僕の心にとても大きな穴が空きました。(その穴はスアレスがすぐに埋めてくれましたが苦笑)

そして月日は流れ、2015年4月。既に31歳になっていたフェルナンド・トーレスは、スティーブン・ジェラードが主催するチャリティマッチに出場するため、アンフィールドへ帰還します。

そこで待っていたのは温かい歓迎でした。

リバプールを去ってから4年。念願だったチャンピオンズリーグのタイトルは既に獲得しつつも、プレー面では明らかに苦しみ半ば戦力外のような形でクラブを渡り歩いていました。KOPはそんな様子を横目で見つつ古巣のアトレティコ・マドリードへ戻ったこともあって、彼のことをようやく許せたのかなと思います。

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キャリアとともに変わる選手の価値観

当たり前ですが、どのクラブでプレーをするかは選手のキャリアそのものを大きく左右します。

一つのクラブに忠誠を誓い続ける選手がいる一方で、良い条件のオファーがあればそれに応えていくのがプロだと思っている選手もいます。ファンにとって好みはあれどそれを選択するのは選手自身。先にも述べましたが、個人的には選手が持つ価値観・決断を尊重すべきだと思っています。

トーレスに関しては、2011年にリバプールが危機的な状況にあったものの、個人のタイトル獲得を優先して移籍していきました。自分のキャリアのピークを感じながら形に残る実績を求め、そしてそれを掴み取りました。(どこまで本人が満足しているかは不明ですが・・)

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そして、彼にとって心のクラブであろうアトレティコ・マドリードへの復帰、明らかに能力はピーク時より落ちているもののヨーロッパでの有終の美を飾り、彼も34歳。選手としてのキャリアの締めくくりに向かいます。

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そんな彼が次に選んだ新天地が、日本のサガン鳥栖。恐らく巨額を積まれていた中国やアメリカのクラブのオファーを蹴って選んだリーグで17位の降格圏に沈む日本の地方クラブ。厳しいチーム状況を理解し、その中で自分が出来ることを貢献したいと語る彼を見て、キャリアとともに選手の価値観もまた変わっていくのだと改めて実感しましたね。

自分が人々に希望を与えられる選手だとしたら、難しい状況に直面している人やクラブに手を貸すことができる。時間がかかるかもしれないけど、それこそ野心的な目標だと感じたんだ。

【独占】F・トーレスはなぜ日本を選んだのか? 「重視したのは3つ」/インタビューVol.1」より

 

フェルナンド・トーレスを応援しよう

今回のフェルナンド・トーレスの移籍は、サガン鳥栖だけでなくJリーグや日本サッカー界全体へも大きな影響を与えます。

トーレス自身も来日後の会見で日本サッカー界について語ってくれていました。

欧州から重要な選手をJリーグにつれてくることでレベルを世界に知らせることが出来ます。

欧州では知っている選手が出ているリーグは必ず見るからです。

日本のサッカーはこれだというのを世界に伝えていくことが大事です。

そうすれば将来的には有名選手たちが来るようになり重要なリーグになると思います。


こういった役割を分かって買って出るのはなかなか出来ることではありませんし、僕はこのトーレスの覚悟にとても感動しました。

また、日本の子どもたちの育成にも意欲を感じているようで、こんなに嬉しいことはないですね。


サガン鳥栖でフェルナンド・トーレスが活躍し、今回の移籍が成功だと言われるようになると、トーレス自身が言うように今後ますます有名選手たちが来る流れが作れるようになるのではないでしょうか。

KOPのアイドルだったトーレスのため、日本のサッカー界・子どもたちのため、”Jリーガー”フェルナンド・トーレスを応援していきたいですね。

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