【リバプールのフォーメーション考察vol.1】リバプールの中盤の構成を考える。

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コーク

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ライター名は大好きなコカ・コーラから。戦術・選手分析といった普通の記事から一風変わったものまで書きます。
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はじめまして、コークです。今回このリバプール・ラボにライターとして参加できることを非常に光栄に思います。未熟者ではありますがどうぞよろしくお願い致します。

この投稿ではリバプールにおける中盤の構成とその最適解及び改善点をなどを考察していきたいと思います。

まず、現在のメインシステムである逆三角形の4-3-3の中盤で起用可能なトップチームの既存戦力を確認してみましょう。

  • ジョーダン・ヘンダーソン
  • エムレ・ジャン
  • ルーカス・レイヴァ
  • ケヴィン・スチュアート
  • ジョルジニオ・ワイナルドゥム
  • マルコ・グルイッチ
  • アダム・ララーナ
  • ジェームズ・ミルナー※
  • フィリペ・コウチーニョ※

基本は上記の7人。今季は主に左SBと左WGとしてプレーしているミルナーとコウチーニョも当然対応可能です。

では、リバプールのアンカーとインサイドハーフ2枚から構成される中盤3枚の役割を考察し、各ポジションに対応できる選手を当てはめていきます。

まず、今季から新境地を開拓し、早くもプレミア最高峰の評価を得ているヘンダーソンが務めるアンカー。このポジションを①とします。役割については割愛させて頂きます。

次にインサイドハーフ。ここは2枚入りますが、役割は明確に異なります。

一つ目のインサイドハーフは主にララーナが務めています。守備時には前線3枚と連動しプレスをかけて高い位置からボールを奪いに行く。攻撃時には単調なリズムに変化を与え、意外性や創造性といったものでファイナルサードを活性化させる、よりテクニカルで攻撃的なインサイドハーフ。ここを②とします。

二つ目のインサイドハーフは主にワイナルドゥムとジャンが務めています。守備時にはフィジカルを生かしたデュエルで周りの選手を助け、前4人のカバーに入る。攻撃時にはボックスまで侵入し出し手の選択肢を増やしながらフィニッシュに絡む、よりフィジカルで守備的なインサイドハーフ。ここを③とします。

上記をもとに、既存戦力で対応できる選手を筆者の考える序列でソートしてみました。

  1. ヘンダーソン、ジャン、ルーカス、スチュアート
  2. ララーナ、コウチーニョ※
  3. ワイナルドゥム、ジャン、グルイッチ、ミルナー※

こう見ると②のポジションが足りていないのは一目瞭然です。基本的にこの役割が出来るのは現時点でララーナしかいません。彼の欠場時にプレッシングの強度の低下、カウンターの時に感じるスピードのなさ、攻撃時の閉塞感やアイデアのなさを補える選手がおらず、③のワイナルドゥムとジャンを併用せざるを得ない状況になります。よって、②は間違いなく補強が必要といえるでしょう。

 

また、アンカーにも新戦力を加えたいところ。ジャンはアンカーとして大成してほしいと考えていたのですが、アンカーに入ったジャンの今のところのパフォーマンスはかなり不満の残るもので、このままの出来が続けば夏の放出もありえるかもしれません。若手という印象が強いのですが実はジャンと同い年のスチュアートも、控えが務まるレベルにはありません。

理想は①~③のポジションにそれぞれ3選手が対応してくれることです。個人的に期待したい中盤における夏の立ち回りは、ジャンとスチュアートを放出、左SBを獲得してミルナーを中盤に戻す。そしてアンカーと②のインサイドハーフを1人ずつ獲得。すると下記のような構成になります。

  1. ヘンダーソン、新戦力、ルーカス
  2. ララーナ、新戦力、コウチーニョ
  3. ワイナルドゥム、ミルナー、グルイッチ

いかがでしょうか?かなりバランスがとれた陣容になったはずです。新戦力の2枚はいずれも即レギュラーというわけではなく、伸びしろがたっぷりある若手が理想です。そうなれば中堅のレギュラーのバックアップを若手とベテランが務める(②にベテランはいないけれど)という極めて健全なポジション争いが期待できます。

 

リバプールの抱える中盤の問題は、控えの層と全体の構成バランスの悪さにあります。レギュラー3人のクオリティに問題はないでしょう(欲を言えばワイナルドゥムにはもっと求めたいのですが笑)。問題は彼らの負担を軽減する、あるいは彼らを起用できないときになるべくクオリティを落とさずに起用できる選手がいないことです。ジャンとスチュアートを手放すのはもったいないですが、現時点では放出候補という評価が妥当で、残りのシーズンの出来次第ではジャンの放出は無くなっても、スチュアートの放出は避けられないと思います。

9 件のコメント

    • 個人的にはルーカスの残留を望んでいます。というのも、彼には戦力的価値よりも重要な役割があると思うので。
      南米出身の選手の橋渡しや、怪我で長期の戦線離脱を余儀なくされた選手の心のケアなど、彼にしか出来ない役割は必ずあるはず。
      ただ彼やクラブの決定は尊重したいので、ルーカスがクラブを去るとなったらもう一人必要になるのは間違いないと思います。

    • ありだとは思います。
      ただ、その場合にCFを務めるのはスターリッジではないとも思います。
      というのも、フィルミーノを一列下げて最前線にスターリッジを起用する理由がないので。
      夏にスターリッジを放出し、別なストライカーを獲得した後、フィルミーノを一列下げる可能性というのは大いにあると思います。フィルミーノのWG起用って正直微妙ですしね。

  • 単純な戦力を考えるとジャン、スチュワートの放出は考えてもいいですが、若手を育て定着させることも移籍市場では重要視されるので早期の放出は避けるべきかと思います。
    ローンで1人出して、即戦力を1人補強が理想かなと。
    ではその即戦力は誰なのか、ここを知りたいです!、

    • もちろん若手を育て定着させることも大切ですが、個人的にジャンとスチュアートに今後これ以上投資する価値はないと考えています。
      そもそも来シーズン、24歳になる選手を「若手」と呼ぶことにも正直疑問に感じます。日本であればそう呼んでもらえるかも知れませんが、リバプールのようなクラブではこの年齢であればそれなりの活躍をしてもらわなければ困ります。
      ジャンは育て方次第では花開く可能性は大いにあると思うのですが、獲得と放出はセットであり、その場合誰を出すか?今後の出場機会を考慮すれば(そもそもジャンがクラブ側の提示額が低いとの理由で契約延長の打診を断っている)2人の放出は妥当のように思います。
      他のポジションには彼らよりも若く、才能がある選手はいるし、それに現在ローンに出ている選手もいることを考えれば特にこのポジションに若手の台頭を待つ必要性はないと思います。
      代わりに欲しいと考えている選手はまた別な機会に書きたいと思っています!

      • お返事ありがとうございます!
        23歳はもう若手じゃないですか、お厳しいですね。
        私はセントラルを担う選手には経験が必要だと思いますので、ある程度は辛抱がいると考えてます。
        なんにせよ、左サイドバックを補強し、ミルナーをセントラルに戻すのが1番てのがKOPの共通認識だと思ってます。

        • 「セントラルを担う選手には経験が必要」これは間違いないです!逆に、間違いないからこそです。
          経験が必要だからといって彼らを残したりローンで出して成長を待っていても、私たちが期待しているレベルには辿り着かないと思います。
          これがアタッカーやSBといったポジションであれば勢いでなんとかなったりしますがセンターハーフには難しいですよね。あのロシターだって出されているわけですし…

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