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基本プロフィール
- 選手名:ディオゴ・ジョタ
- 生年月日:1996年12月4日
- 国籍:ポルトガル
- 身長:178cm
- ポジション:LWG, RWG, SS, CF
- 背番号:20
- クラブキャリア:パソス・デ・フェレイラ(POR/14-15~), アトレティコ・マドリード(ESP/16-17~), ポルト(POR/loan:16-17), ウォルバーハンプトン(ENG/loan:17-18&18-19~), リバプール(ENG/20-21~)
- 市場価格:€ 60.00Mill.
- 契約満了年:2025年6月30日
プレースタイル
ストロングポイント
ジョタのストロングポイントは大きく3つ。
1つ目は、ドリブルによる前進力。
ボールを動かした距離(全方向)のうち、どれだけをゴール方向(前方向)に動かしたかの割合=前進率を図示した。
後方の選手ほど前のスペースが多いため、一般的にDFの選手の方がこの前進率が高く出やすいが、その中でリバプールで圧倒的な前進率を誇るのがジョタだ。恵まれた体格を持つ訳ではないが、背中の使い方と相手DFの懐への入り方が抜群にうまい。
純粋なスピードもモハメド・サラーらほど速い訳ではないが、一瞬の加速で相手の懐に潜り込み、相手を背負いながらボールを運ぶ技術はリバプール随一である。長短のカウンターを完結させる力が求められるリバプールのFWにおいて、とにかくボールを前に運ぶことのできるジョタの力は、間違いなく大きな武器になっている。
2つ目は、左右両足を遜色なく扱うボールスキルの高さ。
パス時の使用足の左右比率を図示した。
何気ないショートパスは誰もが癖で利き足で蹴ってしまうことが多く、左右2:8の割合で蹴れていればいい方であるが、ジョタはおおよそ3.5:6.5の割合で両足を使いこなす。リバプールではもちろん、プレミアリーグ全体でもトップレベルに左右均等にボールを蹴ることができる選手だ。
FWにとって肝心のシュート足についてはさらに顕著で、2019-20シーズンにおいては左右5:5の割合、2018-19シーズンに至っては、逆足である左足でのシュートの方が多い、左右6:4の割合でシュートは放っている。
密集地帯での崩しの局面でも、一瞬のシュートチャンスが訪れるペナルティエリア内でも、両足を迷いなく振れるジョタのスキルは左右を問わずに違いを見せる。
3つ目はポジショニング、及びDFとの駆け引きの上手さ。
特段身体が大きいわけではないジョタだが、相手DFとの距離の取り方が秀逸で、相手にマークの受け渡しを強要させる。相手DFからすると、ボールがくるまでは中途半端な立ち位置をとり続けるジョタを視界から外しがちになってしまい、気づいた時には手遅れというシーンも数多い。チャンスになるスペースを嗅ぎ分け、FWとして相手DFとの駆け引きの技術に優れた非常に聡明なプレーヤーだ。
純粋な個の能力に秀でたサラーやルイス・ディアス、利他的な動きを得意とするロベルト・フィルミーノらと異なり、DFとの駆け引きから能動的にラインを突破し、味方のパスを引き出せるジョタの長所はリバプールにとって大きな武器となっている。
これらの長所を活かし、圧倒的な攻撃力を誇ったフロントスリー(サディオ・マネ、フィルミーノ、サラー)の牙城を加入初年度から崩したジョタ。今後もまだまだ成長が期待される、攻撃のキーマンだ。
ウィークポイント
DFとの駆け引きからポジション取りで勝負をつけてしまうことも多いジョタだが、サラーやディアス、前任のマネのような爆発的な個の力は乏しいことはウィークポイントとなるかもしれない。特にフィジカルにおいては彼らには見劣りしてしまい、大型DFに接近戦に持ち込まれると難しいものがある。
また試合によっては消えている時間が長い点も短所にあげられる。ムラがあることはウルブズ時代から指摘されており、2試合で5ゴールを決める大活躍を2度した一方、5試合連続無得点ということも5度あったようだ。
21-22シーズンはプレミアリーグで15ゴールと十分すぎる結果を残しているジョタではあるが、もう1ランク上の選手となるためにも、コンスタントな活躍が求められる。
エピソード・小ネタ
◆「ジョタ」は本名ではなく、本名は「ディオゴ・ジョゼ・テイシェイラ・ダ・シウバ」。シウバはポルトガルでかなりポピュラーな姓であったため、差別化を図るためにユニフォームネームは「Diogo J.」としていた。「J」はジョゼを略してものであるが、ポルトガル語ではこの「ジェイ」を「ジョタ」と発音したことで「ディオゴ・ジョタ」で名前が広まった。
◆インスタグラムのプロフィールがゲーマーになるほどのFIFA(サッカーゲーム)が大好き。2021年2月には、FUTチャンピオンズで30連勝を達成し、オンライン1位に輝いている。またプレミアリーグの選手たちが参加したeスポーツの大会「ePremier League Invitational」では、決勝でトレント・アレクサンダー=アーノルドを破って優勝を果たしている。
Only 1️⃣ #PL team could come out on top 👀
— Premier League (@premierleague) April 25, 2020
Congratulations to our #ePremierLeague Invitational winners, @Wolves 🏆 pic.twitter.com/QSOx7ji2t1
◆eスポーツの選手として参加していたFIFAの大会を「プロサッカーの試合に出なければいけないから」という理由で早退を余儀なくされたことも。ゲームの大会を早退して出場したプレミアリーグの試合では、現実でも見事ゴールを決め、ゲームのコントローラーセレブレーションを見せた。
What a week at Anfield 🎮⚽️ pic.twitter.com/GMtBWVi3xd
— Diogo Jota (@DiogoJota18) November 27, 2021
◆ユース時代はFWではなくMFとしてプレーしていた。パソス・デ・フェレイラ時代にコーチが彼のフィニッシャーとしての才能に目をつけ、FWにコンバートさせた。当初は本人は全く乗り気ではなかったそう。
ジョタについてもう少し詳細に分析した記事はこちら
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