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基本プロフィール
- 選手名:ルイス・ディアス
- 生年月日:1997年1月13日
- 国籍:コロンビア
- 身長:180cm
- ポジション:LWG
- 背番号:23
- クラブキャリア:バランキージャ(COL/16-17), アトレティコ・ジュニア(COL/17-18~), ポルト(POR/19-20~), リバプール(ENG/21-22~ W)
- 市場価格:€ 65.00Mill.
- 契約終了年:2027年6月30日
プレースタイル
ストロングポイント
スピードとテクニックを高いレベルで兼ね備えたドリブラー。左サイドを根城にカットインから積極的なフィニッシュを狙っていくタイプだ。
2021-22シーズンは(1月30日時点で)公式戦28試合で16G/6Aという大車輪の活躍を披露しており、特にリーグ戦に限ってみれば18試合で14G/5Aと、1試合に1点以上のペースでゴールに絡んでいる。
180cmとワイドを主戦場とするWGにしては水準以上のサイズを誇るが痩躯であり、その分アジリティやクイックネスといった瞬間的な速さは目を瞠るものがある。スプリンターとしての才能も一流で、カウンターを仕掛ける際は頼りになることだろう。
純粋なパワーという観点で見ればやや心許ない部分はあるが、コンタクトを恐れないタイプであり、プレミアリーグの屈強な猛者にも立ち向かっていけるだけの優れたパーソナリティの持ち主といえる。また、怪我への耐性が強いことも素晴らしい。これまで大きな怪我とは無縁のキャリアを歩んでおり、怪我による欠場数は片手で数えるほどしかない。
ロナウジーニョがアイドルのディアスは、南米人らしくトリッキーなスキルやアクロバティックなシュートを即興で披露できる、見ていて非常に面白いドリブラーでもある。ドリブル突破を試みる際はスピード以上にテクニックを駆使する傾向にあり、オープンスペースにおける破壊力はよりフィジカル的なスペックの高いモハメド・サラーやサディオ・マネと比べると見劣りするものの、その代わりに狭いスペースでもボールを失わず抜け出す技術は一級品。
#CopaAmérica 🏆
— Copa América (@CopaAmerica) June 24, 2021
¡QUÉ GOLAZO! Luis Díaz abrió el marcador con una hermosa pirueta para Colombia
GOOOLAÇO DA COLÔMBIA! Luis Díaz abre o placar para @FCFSeleccionCol
🇧🇷 Brasil 🆚 Colômbia 🇨🇴#VibraElContinente #VibraOContinente pic.twitter.com/PgTJBD4Yk7
これまでプレーしていた環境やレベルもあって現時点でワールドクラスの領域にいる選手とは評することは難しいものの、リバプールでの活躍次第では世界でもトップクラスのアタッカーと称されるようになるだろう。
ディアスは現時点で25歳と、選手としての方向性はほぼほぼ決定づけられていると結論付けることができ、あとはポルトで披露していたような活躍をバプールでもできるかどうか。サラーやディオゴ・ジョタがそうであったように、共にプレーする選手たちのレベルが上がることによって自身のクオリティも向上する可能性は大いにあるため期待したいところだ。
ウィークポイント
ディアスのプレースタイルを考えると、曲芸的ともいえるプレーが相手DFの餌食にならないかどうか、という不安は残る。個人で打開できる能力の持ち主なので、結果それが独善的な振る舞いに見えるシーンもあるかもしれない。とはいえ、それも彼の個性であり今さらそれを変えることは難しいため、どれだけ上手くチームに組み込めるかに尽きるだろう。
しかし、ディアスに対してサポーターが抱く最大の不安要素は、やはり「ポルトガルで見せていることをイングランドでもできるのか」だろう。こればかりは蓋を開けてみないことには分からないが、現時点でのクオリティを考えればイングランドでも活躍できるものは十二分に持っていると考えられるため、自身初となるメガクラブへの重圧や、リバプールという都市そのものといったフットボール以外の面での環境への適応がむしろ問われるかもしれない。その上で、イングランドのより激しくより速い環境にフィットできれば、持っている力をしっかりと発揮できるはずだ。
ディアスはまず控えとしてのスタートとなるだろう。新加入選手に対するユルゲン・クロップのこれまでの起用法を考えれば、いきなり主力選手として扱われる可能性は低いはずだ。そのため、起用された際にゴールやアシストといった目に見える結果を積んでいくこと。そうすれば自ずとジョタのようにスリリング・スリーの後継として認められていくだろう。
エピソード・小ネタ
◆「Luis(ルイス)」という名前はゲルマン起源であり、意味は「名高い」「有名な」「誉れある」などといった意味の「Hlud」と、「戦い」という意味の「Wig」を組み合わせた「Ludwig(ルートヴィヒ)」が変化したものである。また、「Diaz(ディアス)」という名前は「Dias」と同一のもので、スペイン語で「Dias」は「日々」や「毎日」と言った意味がある。
◆ルイス・ディアスが生まれ育ったラ・グアヒーラ県のバランカスは、リバプールFCが誕生した1892年に自治体になった。
◆バランカスはワユーと呼ばれる民族のコミュニティがあり、彼もその一人だった。バランカスはとても貧しい地域で、年間で多くの子供が栄養失調で亡くなっている。ディアスも例に漏れずとても痩せており、彼を見出したカルロス・バルデマラはあまりにも細かった彼を心配したという。しかし、バランキージョでプレーするようになった彼はクラブから体重を増加させるために多くの食事が与えられ、成長することができた。ちなみにそれまでの食事のメインはヤギだったそう。
◆前述のバックグラウンドの持ち主であるからか、周囲曰く、とても大人しく謙虚な性格であるとのこと。
◆リバプールでの背番号は“23”であるが、この番号を選んだ理由はバランキージャ時代に背負っていたことがあるからだそう。
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