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リバプールFCの基本情報
リバプール・フットボール・クラブ(リバプールFC)は、イングランドマージーサイド州リバプール市のアンフィールドを本拠地とするイングランドプレミアリーグのプロサッカークラブ。本拠地のアンフィールドとは少し離れた地区に、メルウッドと呼ばれるトレーニング用のクラブハウスを持つ。
クラブの愛称は「レッズ」。クラブの所有権は2015年に3億ポンドを投じて同クラブを買収したジョン・ヘンリー設立のフェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)が保有している。監督は2015年10月以降、マインツ、ドルトムントで成功を収めたドイツ人指揮官ユルゲン・クロップが勤めている。
リバプールサポーターはKOP(コッポ)スタンドと呼ばれるスタンドで観戦することから「Kopites」(略して「KOP」)と呼ばれている。Kopitesは、試合開始前後に「You’ll Never Walk Alone」を歌うことで知られ、独特なスタジアムの雰囲気を創り出すことで知られてている。実際に何人もの世界的名プレイヤーがリバプールとの試合後に、アンフィールドの醸し出す空気感についてのコメントを残している。
リバプールFCのトロフィー獲得の歴史
リバプールは1892年に創設されて以来、リーグタイトル18回、UEFAチャンピオンズリーグ5回、UEFAカップ3回、UEFAスーパーカップ3回、FAカップ7回、リーグカップ8回、コミュニティーシールド15回、スーパーカップ1回のタイトルを獲得している。
優勝カップの永久保持が認められた5回目のUEFAチャンピオンズリーグ(0405)の制覇はイスタンブールの奇跡と呼ばれ、10年以上た経った今でも語り継がれている。当時、リバプールは劇的なゴールが続きUEFAチャンピオンズリーグの決勝まで駒を進めたが、決勝戦ではシェフチェンコ、カカ、カフーなど世界最強と称されるACミランに対して前半だけで3点を奪われ優勝は絶望的な状況となる。しかし、後半に入ると当時チームの主将を務めていたジェラードのヘディングでのゴールを皮切理に、スミチェル、アロンソが立て続けに得点を奪い同点。ゲームはPK戦に縺れ、デデゥクの神がかったセーブもありトロフィーを勝ち取った。
イスタンブールの奇跡は、2000年代のリバプールの象徴として活躍したスティーブン・ジェラードがチームに残留し続ける決め手になったとも言われている。
リバプールFCのエンブレム〜ヘイゼルの悲劇とヒルズボロの悲劇〜
(アンフィールドにて筆者撮影)
リバプールFCのエンブレムはリバプール市の象徴でもあるライバーバードがモチーフとなっており、You’ll Never Walk Aloneの文字も刻まれている。両脇の炎はリバプールが関わった2つの惨事のうちの「ヒルズボロの悲劇」への追悼の意を表している。※片方は「ヘイゼルの悲劇」への追悼の意と言われることがあるが、実際は両方の炎が「ヒルズボロの悲劇」への追悼である。
ヘイゼルの悲劇
UEFAチャンピオンズカップ(8485)決勝のリバプールFC対ユヴェントスの試合前に起き、39人が死亡、400人以上が負傷した当時のフーリガニズムを象徴する事故である。この事故により、リバプールは数年間、国際舞台への出場を禁じられた。フーリガンの行動を制限するサッカー監視法が制定され、関係機関やクラブによる取り締まりが本格化したのはヘイゼルの悲劇後のことである。
ヒルズボロの悲劇
FAカップ準決勝のリバプールFC対ノッティンガム・フォレストで発生した死者96人、負傷者766人を出した警察の過失により起きた惨事のことである。シェフィールドのヒルズボロスタジアムで行われた一戦で、スタジアム外に溢れた2000人のファンの誘導ミスで当時存在したテラスと呼ばれる立ち見席が圧迫され、その後の対応が遅れたことで酸欠や圧迫、頭部の強打などで上記の人数の方が犠牲となった。
当時、フーリガニズムに依拠した報道が多くリバプールサポーターの飲酒や強引な行動が事の原因とされる傾向にあった。しかし、遺族を中心としたグループが情報の開示を求め続け、2016年4月26日に発表された死因審問の評決ではサッカー史上最悪の惨事の原因が警察にあることが、正式に認められた。事が起こった当時、大衆紙の「ザ・サン(The Sun)」は「真実」と題打って原因はリバプールサポーターにあり、警察の賢明な対応の最中にもサポーターが差別的な言葉を発したり暴力行為に出ていたという趣旨の内容を大々的に報じ、リバプール市民から大反発を買う。
その後、過失は警察にあった事が法廷で正式に認められた訳だが、リバプールではザ・サンの不買運動は続いており、リバプールFCは2017年2月10日に同新聞社の記者によるアンフィールドと練習場への入場の禁止を決定した。
リバプールFCのライバル関係
リバプール市にはアンフィールドからの直線距離が500m程のグディソン・パークを本拠地に置くエバンートンFC(愛称は「トフィーズ」)」が存在し、両者の試合はマージーサイド・ダービーという名で親しまれる。リバプール市内での家族、友人がそれぞれのサポーターとして散らばっていることからも「フレンドリー・ダービー」という名でも知られている。
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リバプールFCの歩みは公式ホームページ(英語)のHISTORYページに詳細にまとめられております。
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