【リバプールの移籍事情 vol.3】クロップの移籍市場におけるDF、CMF獲得の動き

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クロップと共にリーグタイトル、カップタイトルを勝ち取りたい。バーゼルでの敗戦を無駄にしない。

苦戦が予想される左SBの補強

 

次に左SB。数ヶ月前に夏に左SBの獲得には動かないと発言したクロップ。昨夏も噂に挙がったポジション。そして実際にチルウェル、ロバートソン、バートランドの獲得に動いていたという事もある。しかしクロップはミルナーの左SBにコンバートする事により獲得をしなかった。しかし今夏は発言とは裏腹にそうはいかないとう見方が強まっている。上位陣との戦いではミルナーのSBは気にならないものの、相手が引かれた試合ではやはり利き足では無い選手が左SBというのは厳しいというのが海外のメディアやコラムの意見だ。ミルナーと同レベルでクロップの戦術を理解し、実践出来るプレーヤーは中々見つからないだろうが、ミルナーと争える選手、新たなオプションとしても期待できる選手の獲得をクロップは考えている。

そしてミルナーがフル稼働で休めない中、モレノはバックアッパーとしてもプランには無いようで、アルベルト・モレノはシーズン終了後に退団を決意するだろうと予想されている。彼の元には古巣セビージャやアトレティコが獲得に興味を示しており、夏に彼はスペインに復帰するとの見方が強い。そんな中イタリア方面からはインテルとミランが獲得に興味を示しており、£15mを準備しているとメリッサ氏も発言している。

 

モレノの放出が規定路線の中、スペインの複数紙がアラベスの試合会場で何度かリバプールのスカウトを目撃しており、クロップはヘルナンデスの獲得を望んでいると主張。しかし既にレアルが禁断の移籍でアトレティコから獲得したのでは無いかという情報がMarcaから出ておりこの獲得レースはレアルが制したのでは無いかと言われている。レアルは既にアトレティコ側と話し合いを行い、シメオネもヘルナンデスとの面談を終えており、ヘルナンデスはアトレティコには戻らないという事をシメオネに伝えたとの事。そしてレアル側はアトレティコに獲得交渉をし既に締結しているのでは無いかとレアル関連の情報に強いMarcaが主張しており、リバプールにとっては残念なニュース。リバプールはヘルナンデスとコンタクトを取っていないとメリッサは主張しており、スペイン紙の憶測のみで実際には動いていない可能性も考えられる。しかしスペイン紙がかなりリバプールの関心を伝えている所を見ても気になる所。

 

シャルケのコラシナツもクロップの獲得リストに入っている。来夏にはフリーでの獲得が可能となる彼をリバプールも注視している状況だ。しかし彼はユベントスとの交渉が締結しているとイタリア方面の情報に滅法強いディマルツィオは話す。ユベントスは獲得に動いている、迫っているのでは無く、既に「決まっている」と強調している。冬の段階であれば獲得の可能性は僅かながら各チームに残されていたがシャルケのコラシナツとポジション争いをしていたババ・ラーマンがANCで大怪我をしシーズン絶望となり、シャルケは今シーズンを戦う上で、移籍金を得てコラシナツをシーズン途中で放出するよりもシーズンいっぱい残留させ、シーズン終了後にユベントスへ移籍させる事に決めたとのこと。

この背景にはシャルケが代役を冬の間に確保仕切れなかった部分もあるとも言われている。そしてユベントスは冬の移籍市場でも獲得レースのトップを走る為エブラをマルセイユへ放出。磐石の状態。その為リバプールがコラシナツを獲得する事は無いというのがディマルツィオの見解だ。しかしGoal Italyはユベントスがコラシナツの獲得を拒否し、コラシナツの将来はプレミアにあると主張。ただ、プレミアへの移籍だとしても彼はアーセナルのプレーヤーになると考えられ、リバプールの獲得リストからは消去される事になりそうだ。

その中でジョイス氏、メリッサ氏がリバプールに獲得を期待する選手が、フラムのセセニョン。まだ若いプレーヤーだがイングランドの将来を嘱望されている左SBで、セセニョン本人も若手にチャンスを与えるクロップのチームへの加入に乗り気だという情報もあり、左SBの獲得候補の中では最も獲得が近いプレーヤーだと言われている。しかしフラム側は試合前の記者会見で、セセニョンは来シーズンどのクラブへも移籍しないだろうと発言。フラムとプロ契約をし来シーズンもフラムのプレーヤーとしてチームに残ってくれる事をフラム側は望んでいる。しかしリバプールのフロントは将来的にも右にはアーノルドがいる状況を考えても、左にも同クオリティ、もしくはそれ以上の若手プレーヤーの獲得に乗り気でセセニョンの獲得の可能性を模索している。

 

そして今注目されているモナコのベンジャミン・メンディの獲得レースにもリバプールは参戦したと言われている。彼にはシティ、チェルシーも強い興味を示しているとの事。チェルシーはマルコス・アロンソの代わり又は競える選手として冬にババの契約延長+バチュアイのローン+金額というかなりの好条件をシャルケに提出し、コラシナツの獲得を望んだが、先ほども述べた通りババの怪我により獲得は白紙に終わった。そして今夏もリバプール同様に左SBのプレーヤーを探しており、コラシナツ、ロドリゲスの獲得を逃したチームはメンディ又は元チェルシーのバートランドの獲得に本職を入れるだろうと予想されており、左SBを探すリバプールに横槍を入れてくるのはコンテチェルシーになりそうだ。ミルナーの代わりは中々見つからないだろうが、CLのスタッツではアラバやマルセロを上回るベンジャミン・メンディをチームに加える事が出来れば大きな補強となる。

ロバートソンへの関心の噂もあるが、昨夏よりも関心は薄れている状況で、優先度は低めとの事。ハルが降格した場合に安価な価格での獲得に動く可能性が僅かにあるのみとの事。このポジションは昨夏もチルウェルで苦戦したが、今シーズンも苦戦が予想される。クロップの中ではミルナーと若手SBで新シーズンの体制としていきたいという考えがありそうだ。

2人は獲得が必要なCMF

そしてCMF。このポジションも昨夏かなり苦戦したポジション。移籍事情vol1でも取り上げたが、リバプールはジエリンスキ、ダフードの獲得に失敗。彼らのどちらかとワイナルドゥムを獲得するのが理想だったと言われており、左SBへのミルナーのコンバートによりCMFは減る状態となり今シーズンも事実怪我などにより苦しむハメになった。そしてシーズンが始まり、冬の段階でリバプール番記者の数人がリバプールのダフードへの関心は薄れたという記事が増えてきます。それでもジョイスなどはターゲットだと主張するなど分かれていましたが、ドルトムントに先を越されリバプールは獲得レースから離脱した。

 

クロップはプレミアリーグを戦う上でよりフィジカルがあり、前に推進力のあるプレーヤーを求めている。そこで噂が挙がるのが、ナビ・ケイタ、ケシー、ゴレツカ、タリスカ。昨夏のジエリンスキ、ダフードと比べても明らかにフィジカルのあるプレーヤー。そしてボックス付近にも顔を出していく事が出来るCMFタイプのプレーヤーだ。そしてクロップはプレスをかわせるだけでなく、フィジカルの勝負球際の強さでも力を発揮できるタイプを欲しており、それを踏まえて今回のリストだと思われる。しかしCMFも2人必要ではと言われており、ムービングパサータイプを獲得する可能性もあるという記事もある。そのCMFのトップターゲットはライプツィヒのケイタ。ケイタはゲーゲンプレッシングの鍵を握る人物としてもライプツィヒで重宝されている選手。サイド、CMF、DMFとポジションをこなす事が出来て、フィジカルも強く、球際も強く、推進力そしてゴール前に自ら入っていく事が出来るプレーヤーだ。彼はゲーゲンプレッシングを作り上げた人物とされるラングニックが関わっているザルツブルク、ライプツィヒでプレーしておりクロップが獲得を狙うのは当初から予想されていた。

ラングニックとクロップの移籍市場においての関わりについてはリバプール移籍事情vol2をご覧いただきたい。クロップの移籍市場における動きにおいて、ラングニックが関わっているクラブでプレーしている事は自身のサッカーを体現する上でもとても重要なのである。

しかしケイタの獲得において最大のライバルはドイツ最強のバイエルン。バイエルンはケイタの獲得に強い興味を示している。アロンソの後継者候補として、フロント陣はキミッヒ、マルティネス、サンチェスと意見が割れている様だがそのオプションとしてケイタの獲得も目論んでいる。アンチェロッティはケイタを気に入っておりフロントに獲得を進言したとも伝えられている。しかしケイタ自身はシーズン中の今は試合に集中すると共にこのチームで幸せだと語っている。そしてラングニックSGもケイタの事を絶賛しつつ、来シーズンCLに出る場合彼がチームを去る理由は無いと語っており、史上最高の移籍金でユナイテッドに移籍したポグバとのトレードでも応じないと主張した。ライプツィヒ側のガードはかなり硬く、巨額の移籍金を準備+CL権が無ければ話にならないだろう。

クロップは「CL権の有無で移籍金を決める選手はこちらから御断り」と言っているが、CL権が交渉のリードになるのは間違いない。昨夏のゲッツェ、デンベレ、ザネなどはCL権の有無が交渉にかなり影響したと言われており、移籍交渉においてかなり大きなものになる。CL権の獲得は必須だ。

 

アタランタのケシーは代理人がリバプールからの興味を発言し、ケシー本人が若手に多くチャンスを与え、成長させてくれるクロップがいる事に興味を抱いている事も示唆。しかし既にアタランタ側が否定しているものの、アタランタとローマ間では合意したという報道がイタリア側から出ているという状況。これがどこまでの信憑性があるかは微妙だが、恐らくポールポジションはローマ。そしてもしケシーが移籍すれば放出されるのはパレデス。そのパレデスの移籍先をローマは現在探している状況で、リバプールはこちらにもサコを含め交渉する可能性があるという情報も一部で出ており、ケシーの移籍は色々と繋がっている。ティーレマンスに関しては獲得に興味を持っているものの、モナコに移籍する可能性が高く、リバプールの関心もそこまで高くなく、獲得の優先順位は低めとの事。やはりケイタタイプのプレーヤーを確保してからの動きになりそうだ。

 

最後にご紹介するのがシャルケのゴレツカ。フィジカル、スピード、判断能力が高く、ゴール前に夏飛び込んでいく事も出来るプレーヤーと評価されるプレーヤー。クロップはシャルケのプレーヤーを高く評価している事は有名で、ドルトムント時代にルールダービーの為にブバチ、クラビーツと共に分析し続けた事もあり、他のクラブのプレーヤーよりもより特徴を知っているとの事。そしてシャルケはラングニックが関わったクラブであり、ラングニックのメソッドが残されているクラブ。ラングニックのメソッドが加わったクラブでプレーする選手はクロップのサッカーで適応出来る事が多いと言われている。現にクロップはマティプを獲得し、冬にはドルトムント監督時代から高く評価していた元シャルケのドラクスラーの獲得に動いた。

そしてクロップがシャルケのプレーヤーの獲得に動く理由がもう一つある。シャルケのGMが今シーズンからハイデルになったことだ。ハイデルとはマインツ時代にクロップを招聘した人物であり、クロップの親友である。今でも良く連絡を取っているとの事で、マティプ、カリウスの移籍どちらの成立にもハイデルの影があると言われる程に交渉に強い影響を与える人物。そして彼は選手の意思を尊重する事でも有名で、クラブの利益を考えながらも選手の意思が1番というスタンスを取る。クロップはコラシナツに加えて、マイヤーも獲得リストに加えている。この辺りは次回作でも書いていく。是非移籍市場におけるシャルケの噂にも注目してみて頂きたい。

 

【リバプールの移籍事情 vol.2】クロップ政権の狙い~全ては繋がっているのか~

2017.02.16

【リバプールの移籍事情 vol.1】クロップの昨夏の動きとプラン

2017.02.12

今回良く名前を出したラングニックについては、リバプール移籍事情vol2をご覧ください。
今回も全然まとまりませんでしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。また次回作も宜しくお願い致します。

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