リバプールが生んだ史上最高のロックバンド・The Beatlesってなにが凄いの?

The following two tabs change content below.
コーク

コーク

選手の分析記事や移籍の噂を メインに好き勝手書きます。 ハンネとアイコンは大好きな コカ・コーラから。
コーク

最新記事 by コーク (全て見る)

ロックの聖地・日本武道館

「ビートルズが日本にやってくる!」。1966年6月29日、ビートルズ初来日。日本伝統の法被を着てタラップから手を振るビートルズのメンバーの様子は、あまりに有名ですよね。社会や音楽の教科書にも載っているほどです。

ビートルズが来日した理由は、もちろん日本公演のためです。そんな日本公演をするにあたって、ビートルズのマネージャーであるブライアン・エプスタインは会場について以下の条件を要求しました。それは「①1万人以上のキャパシティ、②屋根付き」の2つです。

当時、この条件を満せる会場は2年前の1964年、東京五輪のために建設されたばかりの日本武道館しかありませんでした。しかし、神聖な武道や式典を行う、謂わば「日本の象徴であり聖地」とも言える日本武道館でロックのコンサートを行うなど以てのほかだ、と過激派の右翼団体などが猛烈に反対。

また、右翼だけでなく、「ビートルズのファンは下等である」、「ビートルズは若者を洗脳する悪魔」として、コンサートに行きたいと懇願する子供に対し、保護者や学校が行くのを禁止するということも多かったようです。最終的に、ビートルズは日本武道館でのコンサートを無事に行えたわけですが、ビートルズの来日はもはや国を二分する大事件でした。

このように、彼らの来日公演は非常に困難を極めたものでしたが、ビートルズの武道館ライブにより、日本武道館は「武道の聖地」だけでなく「ロックの聖地」にもなったんですね。要するに、日本武道館で演奏したバンドは「ビートルズと同じステージに立った」というトップステータスを得られるわけです。

現代史にその名を刻み、教科書に載るまでになったビートルズの来日公演に行くことを禁止した保護者や教育関係者は、その後のビートルズを見てなにを思ったのか気になるところです。行けなかった子供は、それはそれはもう悔やんでも悔やみきれなかったのでしょうけど…。

当時の空気を知る上でオススメの書籍は、福屋利信氏の「ビートルズ都市論」です。どの項も大変面白く、ビートルズをあまり詳しく知らないという方でも楽しめると思いますよ。

Beatles

いえーい!って

おそらく、ほとんどの人が一度は使ったことがあるであろう「yeah」或いは「yeh」。「yes」の砕けた言葉ですね。日本語表記にすると「いえい」や「いぇー」といった感じでしょうか。当たり前のように使っているこの言葉も、実はビートルズがきっかけなんです。

初期におけるビートルズの象徴的な曲の一つに、「She Loves You」というナンバーがあります。爆発的な人気を誇るこの曲は、約54年前の1963年の8月23日にリリースされました。この曲の最大の特徴の一つが、のべつ幕無し繰り返される「yeah」というフレーズです。

このフレーズは、当時のイギリスではアメリカかぶれの若者や下層階級が使う下品な言葉だとされていたので、 「yeah」を繰り返すこの歌は、生粋の英国人にとっては衝撃以外のなにものでもない曲だったのです。

事実、この曲を聴いたポールの父は、息子に「素晴らしい曲だが、“yeah”は下品だから“yes”に変えなさい」と催促したそう。しかし、ポールはどこ吹く風で、「父さんはわかってないね、“yeah” だからいいんじゃないか」と、変える気はさらさらありませんでした。

結果的に「イェー!イェー!」と叫びまくったビートルズの「She Loves You」 は、僕は君が好き、ではなく、あの子は君が好き、という、一人称で歌っているにも拘わらず、自分は2人の間に置いた、間接話法を使った斬新な歌詞も相まって圧倒的なパワーを持ち、売れに売れて彼らの人気を不動のものとしました。

ビートルズの映画「ハード・デイズ・ナイト」の劇中コンサートでのラストを飾ったこともあり、ビートルズ=“yeah” というのが初期のビートルズに対するイメージとなり、果てには世界中の誰もが使う言葉となったのです。

最後に

いかがだったでしょうか?日常のふとしたところにも、リバプールから誕生したビートルズの存在があったりするんです。今日でもビートルズの曲はテレビやお店など、日常的に聴く機会があります。大抵は有名な曲なので、知っていれば「ビートルズだ!」となり、嬉しい気持ちになります。

ビートルズの場合、好きという感情だけでなく、『リバプール』というエッセンスが含まれるわけです。つまり、何気ない日常のワンシーンでビートルズの曲を耳にすると、そこからリバプールを連想するわけですね。それは同時に、幸せの現れを意味します。

テレビやラジオ等で「リバプールで生まれた~」なんてフレーズを聞くたびになんだか誇らしくなる筆者。ビートルズを知らないという方も、ぜひリバプールが生み出した彼らの曲を聴いてみてはいかがでしょうか?必ずや、心に残る曲が見つかるはずです!

Beatles

 

LFC公式オンラインストア

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA