【リバプールの移籍事情 vol.3】クロップの移籍市場におけるDF、CMF獲得の動き

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クロップと共にリーグタイトル、カップタイトルを勝ち取りたい。バーゼルでの敗戦を無駄にしない。

「我々は既に動き始めている。」

そのクロップの言葉通り、連日各メディアで名前が挙がったり、リバプールのスカウトが各スタジアムで目撃されている。そしてFSGはクロップにリバプール歴史上の最高額の金額を託しチームの強化を図る夏にするだろう。今回はCB、左SB、CMFのプレーヤーを見ていきたい。まずは今現在噂されているリバプールの獲得リストは以下の通り。

CB
→マイケル・キーン、ファン・ダイク、ヒメネス、クリバリ

左SB
→セセニョン、ロバートソン、テオ・ヘルナンデス、コラシナツ(ほぼアーセナル)、メンディ

CMF
→ナビ・ケイタ、ゴレツカ、ティーレマンス

では1つずつ見ていこう。

クロップが理想とするCB像

まずはCB。失点数の多さを多方面から指摘されているリバプール。セットプレー、格下のカウンターからの失点。クロップも色々とメンバーをいじりながら試行錯誤してきたが、ファンと同じ様に補強が必要だと考えている模様。CBの獲得を狙う上で、クロップが求めるCB像は、高く、速く、しっかりと繋ぐ事が出来るプレーヤー。それを実現出来なかったプレーヤーは昨夏にクロップリバプールを追われる事になったのである。代表例はシュクルテルなのかもしれない。彼は高さはあるが、ビルドアップ能力とスピードをロジャース時代から疑問視されておりクロップも彼を重宝する事はなく、彼にリバプールでの未来は無いと告げられた。

 

クロップは就任から組織の中での修正を幾つかトライしたが、高いラインを保ちつつ、背後のケア、高さで勝ち、ビルドアップに貢献出来る事を要求するクロップの理想のCB像を実現する事が出来る選手はそうはいない。そしてクロップが求めるのは左CBで評価を上げているプレーヤー。言うならば左CBが本職のプレーヤー。ロブレンも本職は右であり、左CBだとどうしても繋げるところで蹴ってしまう印象が強く、守る時も右の方がやりやすそうである。そして一方のクラバンは高さ、ビルドアップも左CBとして評価されているが背後のケア、スピード対決を弱点としており、格下相手のカウンター時にはよくウィークポイントが出てしまう。その点も踏まえクロップはCBの補強の中でも左CBの獲得を目指す事になる。

セットプレーの問題についてもロジャース時代からトライし続けてきたが中々改善されなかった。その中でクロップリバプールの守備の強度を上げてくれるプレーヤーを探す夏となる。クロップは守備の強度を上げるだけでなく競争も求めている。マティプ、ロブレンのコンビは怪我無い限りはほぼ固定されている状況。クロップはロブレンにそこまで不満を抱いていないが、ヨーロッパの舞台で戦う為、リーグ制覇の為に競争が必要であり、マティプレベルのプレーヤーをもう1人獲得するつもりだ。

 

そしてその競争に就任当初は入っていくはずだったサコは当初クロップからも絶大な信頼を得て、不安定さは残るもののクロップは彼をDFリーダーとして育てるつもりだったと言う。しかし規律という面でチームを追われたのである。サコはロジャース時代から度重なる規律違反を犯し、クロップ就任後も1度クロップとクラブから厳重注意を受けていたが、プレシーズン中に再び規律違反を犯し、トップチームからは外され、クロップからは完全に干されてしまう。彼は再びリバプールのユニフォームを着る事を望んでいる様だが、クロップはチャンスは与えないだろうとEchoは伝えている。

クロップはサコにシーズン序盤に移籍を促したが、頑なに拒否。クロップはサコの為にフロントに移籍先を探させ、リストアップしサコと面談したがサコは残留を選んだ。そしてシーズンが始まり、クロップがサコはフィットネスに問題があると発言すると、サコはSNSでクロップを非難すると共に主張をした。それ以降もリザーブチームでのプレーは続き、冬にローンでパレスに移籍したのでした。クロップリバプールで再びサコがプレーする事は無いだろう。その意見がリバプール番記者陣の意見である。1番は規律違反を許さないクロップが、そのリスクがある選手をチームに戻すとは考えにくい。チャンスを与えたが規律違反を犯した彼をクロップが許すはずがない。そうドルトムントファンも話す通りクロップは規律を乱すプレーヤーを許さないのである。それならクロップはサコを放出し、その移籍金で新たなCBを獲得する。そしてクロップはサコに£30mの移籍金を設定し周りのチームの様子を伺う。残念ながら、サコは他チームとの交渉の鍵になるかもしれない。

クロップの理想を叶える事が出来るとされる選手でリストアップされるのが、ファン・ダイク、マイケル・キーン、ホセ・ヒメネスの3選手。他の選手ともリンクしていると言われているが、現時点で名前が挙がっているのはこの3選手。クロップは、マティプ、ロブレン、クラバン、ゴメスそして新加入のCBで基本的には回していきたいとの事。ヨーロッパの大会もある事も予想され基本的には主力級のメンバー4人でローテーションを回すイメージでいきたいとの事。ゴメスは既定路線で残る事が予想されるが、ローンでの放出もあるという状況。

 

主力級のCBを獲得する上でリバプールは最低でも£30mは準備する必要がある。そこで先ほど述べたがクロップはサコの移籍金を£30mに設定し、パレスを含め他チームの状況を注視していくつもりの様だ。こういう事も踏まえてCBの獲得を狙う上でサコの放出が鍵を握るのは間違いない。クロップのトップターゲットと言われるファンダイクの獲得にはメディアの予想では£50mが必要になるとされており、これがラインだと思われる。シティ、ユナイテッド、チェルシーなどプレミアのライバルも獲得レースに参戦しており、移籍金は予想よりも高騰する可能性もあるという状況。シティは中でも積極的な印象。ストーンズの相方が中々見つからないシティは是が非でも獲得したいとの事で、リバプールとしては中々難しい獲得レースになる事は間違いない。アンデルワイレルトと並びリーグ屈指のCB。高さ、スピード、ビルドアップ能力の三拍子が揃うプレーヤーは各チームがの後から手が出るほど欲しい選手。

リバプール番記者陣によるとクロップがファンダイクの獲得をフロントに要望しており獲得レースに参戦しているとの事。クロップのCBのトップターゲットはファンダイクであり、本気で獲得を狙いにいく。元選手やメディアもリバプールはファンダイクを獲得すべきであり間違いなくフィットするだろうと言われている。リバプールはセインツが獲得に興味を示しているサコをファンダイクとの交渉に組み込む事により、セインツの代役確保を助け、移籍金もある程度の資金を準備する事で獲得レースを有利に進めていけるかもしれない。そして過去にランバート、ララーナ、ロブレン、クライン、マネがセインツから移籍してきており、両者の関係も良好との事。彼がクロップのトップターゲットである事は間違いないだろう。クロップは恐らく£50mも厭わない姿勢。

現代サッカーでどれだけCBが重要になってきているかはCLを見れば分かってしまう。レアルマドリーが勝ち続けられる理由の1つにはCBの存在があり、バルセロナの急な崩壊の理由の1つにはCBがあるだろうと言われている。CBの力で勝ち点は変わるとも言われている。守れるだけでは駄目。でも繋げても守れないと駄目。これがバルセロナの厳しいところだと言われており、シティの問題でもある。色んなメディアやコラムでも言われているが本当に現代サッカーでCBは重要なポジションなのだ。その為今夏の獲得は必須である。

 

さらに、ここまでにクロップがファンダイクを欲しがるにはまだ理由がる。それは彼が左CBでプレー出来るという事。現代サッカーでは左CBがかなり人材不足になっている状況。ドルトムント時代にクロップが育て上げたフンメルス、セルヒオ・ラモスなどが代表例と言われていますが、右利きで左CBというのは中々難しいと言われてきた。しかし彼はそのポジションで評価を上げた選手であり、精度の高いフィードを蹴る事も出来るボヌッチ、ボアテング、フンメルス、セルヒオ・ラモスらと同じ現代型のCBなのだ。これだけクロップが欲しがるプレーヤー。本当に是非獲得して欲しい。

 

他方、クロップが獲得に興味を持つCBは他にもいる。ナポリのクリバリだ。強靭なフィジカルと高さそしてインターセプト能力も高く、足元に絶対の自信を誇るプレーヤーで、サッリのチームの後ろから繋いでいくサッカーそして逆サイド、背後に放つ高精度なロングフィードは相手にとってかなり驚異的であり、多くのビッククラブが彼の獲得に興味を示している状況。しかしナポリの会長は主力プレーヤーの移籍となるとかなりの高額を要求する事で有名であり、チェルシーから昨夏に巨額の移籍金を準備しオファーしたが獲得失敗。ナポリ側のガードはかなり堅い。しかしクロップはダイクと共にビルドアップ能力、高さ、スピード、強さを兼ね備えている左CBの獲得を狙っていく。

 

ファンダイク、クリバリの次に噂が挙がるのがバーンリーのマイケル・キーン。彼はイングランド代表デビューも飾り、今後の代表のDFリーダーとも言われている逸材。今シーズンのプレミアの年間最優秀若手選手の候補に選ばれ、今後が更に期待されている。代表では左CBも務めており、ダイクの次の2ndターゲットとしてクロップが獲得を望んでいると言われている。

マイケル・キーンとバーンリーの契約は2018年まで。そしてキーンは過去2度バーンリーからの契約延長オファーを拒否しており、次へのステップアップに強い意思を感じているとされており、バーンリー側も今夏の彼の最低移籍金を£20mに設定。ようやく交渉のテーブルに座る予定。キーンの獲得レースで現在トップを走っているのはリバプールとされているが、テリーの後継者としてチェルシーも獲得を狙っている。しかしトップターゲットでは無いとの事。ユナイテッドも獲得レースに参戦したとの事ですが、他のチームにキーンが移籍しても移籍金の25%を得られるという条項がユナイテッドとバーンリーの間にあり、彼らのレース参戦は移籍金を高騰させる為にすぎないとも考えられている。

 

クロップはアトレティコのヒメネスも注視しているが、彼に関しては移籍金がネックになる。アトレティコとヒメネスの契約は2018年まで。しかしそれまでに£56mを支払えば、獲得出来るというバイアウトが存在するという。マドリーはこの金額を支払い獲得する事を考慮しているが、アトレティコとレアルの間での移籍はしないという紳士協定がありヒメネスのマドリー移籍は実現しないだろうとの見方が強い。この協定により、レアルはアグエロやファルカオの獲得を逃してきた。そこで本人も望んでいるとされるユナイテッドが彼の獲得に熱心だとされているが、契約が残り1年の選手にこれ程までの莫大な移籍金を支払うのかは疑問視されている。そしてモウリーニョのトップターゲットはリンデロフ。その点も踏まえてリバプールは彼を狙うだろうが、金額がかなりネックになる事は間違いない。

ヒメネスは今シーズン、ゴディン、サビッチに次ぐ第3CBとして考えられており、彼自身移籍を考慮していると伝えられている。この移籍金がハードルとなりどのクラブも獲得に消極的な状況と彼自身が移籍を考慮しているという点からアトレティコ側は移籍金を£30mに設定する可能性もあるという報道も。今後の動向に注目したい。このCBの獲得争いはCBのラストワンピースを狙うチェルシー、バイリーの相方を探すユナイテッド、守備の強化を図るリバプール、シティの4チームによって動いていく事になりそうだ。

続いて、左SB、CMFのターゲットについて見ていこう。

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