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2ページ目に来てくださった方、ありがとうございます。こちらはサッカー要素ゼロです。Suchmosの話しかしていません。それでもいいよ、という方は是非最後までお付き合いください。
それではBEST3を発表したいと思います!
3位:STAY TUNE
言わずと知れたキラーチューン。HONDA‐VEZELのCM曲に抜擢され、一世を風靡。お茶の間レベルで知られた曲と言えます。都会の酔っぱらいに対するシニカルな歌詞と、天衣無縫なメロディライン。この曲の知名度は圧倒的で、Suchmosを知らなかった筆者の友だちのT君も食い気味で「あ、知ってるわ」って答えてました。
Suchmosの異質さは曲だけでなく、PVにアディダスのジャージで出ちゃうところにも現れていると思います。それにしてもSuchmosの曲って分かるような分からないような、古いような新しいような、なんか変な感じがします。こんなにグルーヴィなんだから現代的な曲なんだろうけど、感じられずにはいられないノスタルジー。今と昔の融合がSuchmosの秘密なのかなって思ったり。
Suchmosをあまり知らない方であれば、とりあえずこの曲だけでも聴いてほしいです。これ歌ってんの、俺たちみたいにリバプールの試合結果に一喜一憂にしている人だ、って知ったら、なんか誇らしくなるでしょ?そういうことです。
2位:A.G.I.T.
壮大なスケールを纏うかっこよさの塊のような曲です。YONCEくんはこの曲を「 “MINT”(彼らの曲の一つ)が自分たちを奮い立たせるサッカーのチャントだとしたら、“A.G.I.T.” はリーグ優勝のときのテーマソングというか。王者の曲みたいな感じ(笑)。」と表現しています。
Suchmosって、聴いていると「自分はイケてるんじゃないか?」と錯覚できるんですが、この曲は特にそれが顕著です。イントロからアウトロまでひたすらかっこいい。PVもSTAY TUNEとはまた違ったかっこよさがあります。とりあえず、このかっこよさをわかってくれる人とハイタッチしていきたい。
Suchmosの曲の特徴のひとつに、間奏が長いというものがあります。中には、曲の半分以上が間奏なんてものも。「歌詞は甘え」、「もはや間奏が歌詞」、「間奏のまま完走」という「間奏とは一体なんなのか?」とファンに問いかけるスタンスで、これからもかっこいい間奏を追及していってほしい。こちらからの感想は以上です。
騙されたと思ってPVを見てください。最高にかっこいいから。
1位:GAGA
筆者がSuchmosで最も好きな曲です。しかし、この曲の作詞作曲はYONCEくんではなく、ベース担当のHSUさん。でも細かいことは気にしない。良いものは良い、SuchmosはSuchmosですから。ただ、残念ながら公式PVは存在しません。今からでも遅くないから作ってほしい…。
GAGAの歌詞考察
初めてこの曲を聴いた際、The Beatles の『I Am The Walrus』を彷彿とさせるほど歌詞が難解だなと思いました。色々な解説サイトや考察サイトを巡って前半部と中盤部は納得いく答えに辿り着けたのですが、それでも最後の
3世紀後はお前も Legalize
どこへでもゆく 火星やJapanでも
少数派に傾いているのは
Woo yeah 恥じらいの現れ
の意味がわからず、ずっと考えていました。最近になってようやく自分の中で結論が出せたので、この場をお借りして筆者なりの解釈を披露したいと思います。それは
さて、まず注目したのは 「Legalize」 という英単語です。これは「法律上正当化される、合法化、公認」などという意味だそうです。つまり、「今は少数派のお前も、3世紀後には多数派(合法、公認)になってるよ」と言うことなのかなと。
ということで、300年以上経ってから合法化されたものを調べました。3世紀以上も認められなかったものなんてあるのか?と思いつつ、大学での専攻分野であるヨーロッパ関連のものから手を付け、地動説について調べてみました。
まずコペルニクスは外れ。そもそも地動説の始まりの定義が曖昧であり、これはダメかと思い、とりあえずガリレオ・ガリレイ個人に焦点を当てることにしたところ、これが当たりでした。
ガリレオが地動説を唱え、それを理由に有罪となったのは有名な話ですよね。当時は天動説が絶対であり、地動説は異端とされていました。つまり地動説を唱えていたガリレオは「少数派に傾いていた」というわけです。(余談ですが、第一回の裁判のときの担当判事はロベルト・ベラルミーノ枢機卿という方らしく、めちゃくちゃ最前線からプレッシャー与えてきそうだなと思いました。)
そして地動説が認めらないまま、ガリレオ・ガリレイは1642年に亡くなります。死後も彼の名誉は回復されることなく、異端のためカトリック教徒として葬ることも許されなかったそうです。
しかし、この裁判には疑問が多く、1965年、ローマ教皇パウロ6世が裁判の検証を行うことを決めました。そして、1992年にローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が、ガリレイ裁判が誤りだったことを認め謝罪しました。ガリレオの名誉が回復し、ようやく認められたのは350年後、つまり3世紀後にガリレオはLegalizeになったというわけです。
そしてガリレオは、天文学者として天体望遠鏡の進化に尽くした人物でもあります。当時、彼ほど数多の天体を見ることのできる人物はいませんでした。ということならば「どこへでもゆく火星やJapanでも」という歌詞も、ガリレオと結びつけることができます。
Suchmosのメンバーは曲名に意味があるわけではない、と言っているものの「Galileo Galilei」を略すと「GAGA」になるのも非常に興味深いです。
「少数派に傾いているのは恥じらいの現れ」という歌詞も、「多数派に行って自分たちを隠すなんて恥ずかしいことはしたくない、少数派でも自分は自分」というある意味でSuchmosらしいメッセージと受け取ることができます。
以上のことから、筆者はこのGAGAという曲の最後はガリレオ・ガリレイのことだと考えます。PVがないのが死ぬほど残念でなりません。今からでも遅くないので作ってくれませんかね?
最後に
簡単に紹介するはずが、思った以上に長くなってしまいました。最後までお読みいただきありがとうございます。リバプールと共にSuchmosが飛躍してくれることを、両方のファンとして祈るのみです。ではまた!
参考記事
[CINRA]Suchmos、男としての生き様をブラックミュージックに込める
[CINRA]Suchmosが夢見る成功は、まだ先にある。次世代への意識を語る
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