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こんにちは、コークです。今回はリバプールFCのアンセム『You’ll Never Walk Alone』にちょっとだけ掠った話をしていこうと思います。
前提として、これを読んで下さっている方は大半がリバプールのファンでしょうから、You’ll Never Walk Aloneが一体なんなのかはある程度、理解していると思います。「最近リバプールのファンになったばかりでよく分からない」という方でも、頭文字を取った“YNWA”という文字列は見たことがあるんじゃないでしょうか。
とりあえず言えることは、リバプールのサポーターが歌うYNWAは凄い!アンフィールドで歌われるYNWAは格別だし、アンフィールドでなくても素晴らしい。10万人近くが大合唱したメルボルンでのYNWAなんて、観て聴いてるだけでもう涙が出てくるレベルです。
とはいえ、この記事でYNWAの説明をするとかなり長くなりそうなので、詳しい解説はこちらの記事に任せます。もし、YNWAがよく分からないよーという人でもこれを読めばばっちりだと思うので、まず先にこちらをご覧ください。
さて、このYNWAですが、近年ではJリーグのFC東京が歌い始めたことも影響してか、日本における知名度も体感ですが上がった気がします。では、YNWAを日本語訳した場合、どういう風になるのでしょうか。
Google大先生にご協力頂いたところ、「もう一人で歩くことはありませんよ」とのことでした。実際にGoogleの翻訳機能を搭載しているTwitterでも、同様の結果になります。例えば下記の動画にある「At the end of the storm, there’s a golden sky…」とはYNWAの歌詞の一部で、「嵐の終わりには、黄金の空があります」と訳されていますね。そして「You’ll Never Walk Alone」は「もう一人で歩くことはありませんよ」と訳されています。
At the end of the storm, there’s a golden sky…
— Liverpool FC (@LFC) June 26, 2020
You’ll Never Walk Alone. pic.twitter.com/W3StY8FSPM
ただ、これはあくまで機械的に直訳されたものであり、実際このように和訳されることは稀で、多くの場合は「君はひとりじゃない」という、よりメッセージ性の強いものなることがほとんど。たしかにこの曲の歌詞も踏まえれば、この訳に行きつくのは然もありなんといったところです。
ということでようやく本題に入るのですが、今回はそんなYNWAの精神が宿ったJ-POPを勝手に選んで紹介していきたいと思います。どういうことかと言うと、つまり歌詞の中に「君はひとりじゃない」的なものがあれば、それだけでまごうことなくYNWAのスピリットを感じさせるので合格というわけです。
それでは元気よく行ってみましょ~。
GUTS! / 嵐
まずはじめに登場するのは国民的アイドルグループで現在は活動休止中の嵐がお届けする『GUTS!』です。
まずは国民的アイドルグループで現在は活動休止中の嵐が2014年にリリースした『GUTS!』です。
いやー、あの嵐ですよ。初っ端からこんな大物を登場させてしまって大丈夫なんでしょうか。NHK2020ソングの『カイト』という曲でリバプール界隈をざわつかせた嵐ですが、7年前にもやっちゃってたんですねぇ。
この曲はメンバーの二宮和也が主演を務めたドラマ『弱くても勝てます』の主題歌でもありますね。ちなみにこれが二宮最後のタイアップらしい。意外。嵐のファン曰く「いい意味でダンスがダサい」そうです。なんでも“いい意味”ってつけりゃいいと思っているんでしょうか。あれは嵐が踊るから様になっているだけで、一般人が踊っていたら普通にダサい気がします。
ちなみにこの曲がリリースされたのは2014年4月30日ということで、その頃のリバプールはというと2013-14シーズンの終盤を戦っている頃、それもあの忌まわしきチェルシー戦の直後です。ウキウキで書いてたのに、こんなところでダメージを受けるとは思いませんでした。なんでよりにもよってこのタイミングだったのか。許すことができませんが、気持ちを切り替えて行きましょう。
さて、歌詞で注目すべき点は、やはり〈君はひとりじゃないさ〉という部分。この時点でこの曲にYNWAの精神が宿っていることは確定といっていいでしょう。これだけでも立派にYNWAの魂を感じさせるのですが、これで終わらないのが天下の嵐です。別に歌詞を書いているのは嵐じゃありませんが、そんなことはどうだっていいのです。
嵐の中 闘う友よ いざ行け
握りしめた手の中には 君の言葉
雨に打たれ 風に吹かれ 僕らは向かう!
これはサビ前の部分ですが、自分にはもうYNWAの和訳にしか見えません。今、僕は宮沢賢治を誰も知らない世界線で生きています。YNWAは〈When you walk through a storm〉という歌詞から始まります。「嵐の中を歩くとき」といったところでしょうか。さらに〈Walk on, through the wind〉と〈Walk on, through the rain〉という歌詞がありますが、これはまんま「風に吹かれても、雨に打たれても」といった感じです。
要するに、〈At the end of the storm, there’s a golden sky〉なんですよ。嵐の中で闘い、雨と幕が上がったその先に待っているものは…という。そうなってくると『GUTS!』のYNWA指数めちゃくちゃ高くないですかこれ。
俺たちのYNWAをここまでジャパンでポップなテイストの歌詞にしちゃった作詞家は誰なんだと調べたら、作詞のクレジットには“eltvo”と“s-Tnk”という2人の名前が。本当に申し訳ないけどまじで誰やねんと思ってしまった。いやまじでこの名前を知ってる人とか重度の嵐ファンだけでしょ(褒めてる)。
この2人をちょっと調べてみたら後者は謎な感じなんですが、eltvo氏のホームページっぽいものが出てきました。見事に嵐関連の曲ばっかり作詞・作曲していて、俺でも知ってる『Sakura』はこの人が作詞・作曲してるみたいですね。この曲も好きだし、これが主題歌だったTBSのドラマ『ウロボロス~この愛こそ、正義。』もめっちゃ好きだったんですよね。毎週の楽しみで、今でも自分の中で屈指の名ドラマです。そうか~、『Sakura』と同じ人なのか。個人的にはなかなか熱い発見でした。
それ以外にもYNWAを感じさせるポイントはところどころにあるんですが、全部触れていくとキリがないのでここら辺でやめておきます。ちなみに私は行くところまで行っているので、ラストの〈舵を取れ〉という部分でさえ、「舵→船→港湾都市/造船業→リバプール」と連想してしまうレベルです。
一応、ご存知ない方もいるかもしれないので軽く触れておくと、リバプールはかつて英国の玄関口(大西洋側)として活躍した都市で、当時の造船業は世界最高水準。例えば世界一有名な船と言っても過言ではないあのタイタニック号も母港はリバプールだったりします。実際に90人近い乗組員はリバプール市の出身ですしね。タイタニックの船尾には“LIVERPOOL”の文字もあります。
ということで、トップバッターは嵐の『GUTS!』でしたが、今回取り上げる曲の中でリリックのみの観点から見た際、最もYNWA指数が高いと思われるのがこの曲でした。
はい、そういうわけで一つ目の曲の紹介が終わりましたがいかがでしょうか。この記事はこういう感じで進んで行きます。
座・ロンリーハーツ親父バンド / 加山雄三とザ・ヤンチャーズ
続いて紹介するのは、“若大将”こと加山雄三がデビュー50周年を記念し、彼を慕うメンバーで構成されたザ・ヤンチャーズ(メンバー:谷村新司、南こうせつ、さだまさし、THE ALFEE、森山良子)と共にリリースした『座・ロンリーハーツ親父バンド』です。
それにしても、ヤンチャーズのメンバーちょっと豪華すぎますね。若大将の偉大さを感じます。豪華といえば2018年に加山の80歳を祝って全国16都市を巡るツアーが開催されたんですが、そこに訪れたゲストで繋ぎ合わせた『夜空の星』は必見。信じられないほど豪華な面子で思わず笑っちゃいます。
加山雄三は非常に多彩な人物で、俳優としても音楽家としても超一流。芸歴も長く、逸話を事欠きません。例えば、1960年代にコカ・コーラが若い世代のファン獲得を目指して有名タレントやミュージシャンをテレビCMに起用する広告戦略を展開し始めるのですが、その第一弾として加山が起用されたとのことです。コカ・コーラが好きすぎて愛称の“コーク”をハンドルネームに使っている私からすると、リスペクトせざるをえません。
さて、この『座・ロンリーハーツ親父バンド』の曲名は、当然ながらビートルズの名盤であり名曲である『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』から取られています。加山雄三といえば1966年に公演のために来日したビートルズと親交を深めたエピソードが有名ですね。
そういうわけで、曲名からすでにリバプールのフレーバーを感じさせるこの曲ですが、肝心の歌詞を少し見てみましょう。
それぞれ色々ありまして(夢破れて)
切ないながら生き抜いて(負けない)
やっとこうして
歌おう さあ今こそ
人は一人じゃない筈さ
この曲は作曲こそ加山ですが作詞はさだまさしが担当しています。〈人は一人じゃない筈さ〉という歌詞は一番~三番の全てに共通するフレーズで、流石にYNWAの魂を感じざるをえません。
それにしても、本当に素晴らしい歌だと思います。それ以外の言葉が出てこない。まだ20代の若造なので、この曲の真の味わい深さに気がつくためにはまだまだ長い人生を歩まねばならないと思いますが、それでも感じ取るものはあります。
ちなみに加山雄三が主演を務める若大将シリーズのうち、一作目の『大学の若大将』、四作目の『ハワイの若大将』、六作目の『エレキの若大将』の三作品はU-NEXTで視聴できるので興味がある方はぜひ。個人的なオススメは、前述の『夜空の星』と、劇中で披露される『ブラック・サンド・ビーチ』がかっこよすぎる『エレキの若大将』です。
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