リバプールFCが誕生した｢1892年｣はどんな年だったのかを振り返る

この記事を書いた人
最新の記事

コーク

選手の分析記事や移籍の噂をメインに好き勝手書きます。ハンネとアイコンは大好きなコカ・コーラから。

1892年11月25日

“近代オリンピックの父”と謳われるピエール・ド・クーベルタン。古代ギリシャで行われていたオリンピックを現代に復興させようと尽力し、それを実現させた彼が初めてオリンピックの復興を唱えたのが1892年のこの日になります。

画像出典：Olympics.com

フランス・パリの貴族として生まれたクーベルタンは、1892年11月25日にパリのソルボンヌ大学で行われたフランス陸上競技協会の5周年を祝う式典にて、彼は初めてオリンピックの復興を提唱しました。しかし、この時の彼のスピーチはやや現実離れした理想論だったようで、この式典に参加していた人によれば「否定的ではないが、支持するものでもなかった」そうでした。

ただ、この程度で諦める彼ではありませんでした。2年後の1894年6月23日、同大学で行われたスポーツの国際会議にて再度オリンピックの復興を提唱。そして彼の夢は実現し、この会議にて1896年にオリンピック発祥の地であるギリシャのアテネにて、第一回オリンピックの開催が決定。同時に国際オリンピック委員会（IOC）の設立も決定しました。

古代ギリシャで行われていたオリンピックが現代に蘇ることとなったその一歩目が、リバプールFCの誕生した1892年なのです。余談ですが、クーベルタンが1892年に使用した演説用の原稿が2019年にオークションによって落札されました。落札額は880万ドル（当時のレートで約9億6000万円）で、これは560万ドルで落札されたベーブ・ルースのユニフォームを遥かに上回るスポーツ関連品の最高落札額となりました。

画像出典：afpbb.com

1892年12月18日

ロシアの偉大な作曲家、ピョートル・チャイコフスキーが作り上げた、バレエ作品『くるみ割り人形』。サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場にて行われた初演がこの日になります。

画像出典：histrf.ru

『くるみ割り人形』は、『白鳥の湖』『眠れる森の美女』と並んで「三大バレエ」と称されており、バレエに興味のない方でも、劇中で使用される音楽は多くの方が一度は聴いたことがあると言い切れるほど有名なものばかり。３曲ほど下記にてまとめたのでぜひ聴いてみてください。

『行進曲』

これを聞いたことがない、という方はおそらくほとんどいないと思います。それぐらい有名な曲ですよね。

『金平糖の精の踊り』

神秘的なメロディで、強いインパクトを持つ曲。テレビ番組のBGMでもよく使われていますが、KONAMIのゲームソフト『とんがりボウシ』シリーズの「ふしぎ時間」というステージのBGMになっているで、ここで聴いたことがあるという方も多いかもしれません。ちなみに、元のタイトルは『ドラジェの精の踊り』です。ドラジェとは砂糖でコーティングされたお菓子なのですが、日本ではあまり馴染みのないものだったので金平糖に置き換えられました。

『花のワルツ』

バレエ音楽の傑作中の傑作と呼ばれる名曲。「いすゞジェミニ」や「紅茶花伝」、「ソフトバンク」など数多くのCMで使われています。

特に「いすゞジェミニ」はかなり凄いCMで、『街の遊撃手』というキャッチコピーがつけれられたこの車は、CMのおかげで売れに売れまくったそうです。CGは一切なしで、実際にカースタントで制作されたこのCMは一見の価値ありです。ちなみに、Spotifyだと耳馴染みのある部分は流れないのですが、この動画の35秒あたりから有名な部分が流れます。

このバレエは前述の通り、1892年に初演されますが、チャイコフスキーは翌年の1893年11月6日に亡くなっています。

そういえばこれは余談なんですが、この3曲を紹介するにあたって使用した音源は、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のものです。指揮者はサイモン・ラトルという方で、これらの音源のクレジットにはラトルやベルリン・フィルハーモニーの名前がチャイコフスキーと一緒に記載されています。なんでこんな話をしているか疑問に思うかもしれませんが、このラトルというマエストロ、出身が他でもないリバプールなんですよね。

画像出典：BBC

この方です。見たことありませんか？なんならリバプールのファンでもあるんだとか。

“Conductors’ jobs are stressful. But compared to football managers, we’re pure amateurs” – Sir Simon Rattle, conductor and @LFC fan. pic.twitter.com/r2kIbXonyL
— BBC Radio 3 (@BBCRadio3) September 13, 2017