‪リバプールの移籍市場における「3つの勝ち筋」と取るべき振る舞い〜サラー獲得報道を受けて〜‬

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グラッド
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移籍市場におけるリバプールとチェルシーの争奪戦はリバプールが不利なのは至極当然である。例えるなら『都内一等地に本社を構える超高給で安定感抜群の有名企業』と『田舎の港町が本社で給料はそれなりに良い老舗優良企業』の両方に内定貰っていたら前者に行く人の方が多いだろう。上記はあくまで比喩だが実際にウィリアンもサラーもチェルシーにもってかれた訳だ。チェルシー以外では、サンチェスはアーセナルに持っていかれ、セセニョンはロンドンを好んでスパーズを選ぶだろうと報じられている。

ではリバプールは移籍市場においてどこに勝ち筋を見出すべきなのだろうか。以下に筆者の考察をまとめていく。‬

1つ目の勝ち筋:クロップの魅力

勝ち筋の1つ目「クロップの魅力(戦術スタイル)」。彼の魅力はマティプとマネを連れてきて、ダイク争奪戦を接戦に持ち込んでいる。またクロップはドイツ方面のフロント陣との人脈もあるのでドイツ方面にアプローチしていくのも納得がいく。クロップのスタイルに確実にフィットするであろうブンデスリーガのナビケイタに本腰を入れるのは実に意味深い。本当ならブラントやダフードにも勝ち筋が見えていたのだろうが残念ながら難航した。だがこの動きは続いていくだろう。

2つ目の勝ち筋:リバプールブランド

2つ目の勝ち筋は「リバプールというブランド力」。これは英国人には絶大な効果を発揮するので英国人を狙って行くのは理にかなっている。クラインはマンチェスター・Uからより高額な年俸を提示された中でリバプールを選び、ソランケもチェルシーからわざわざリバプールに移ってきた。ヘンダーソンやララーナもイングスも移籍市場の目玉選手のひとりである中で連れてくることができた。

3つ目の勝ち筋:スカウティング

最後の勝ち筋は「スカウティング力」。評価が下がっていたコウチーニョとスタリッジを半世紀に一度のバーゲン価格で連れてくることができたあれである。ただ、生きの良い若手を兎に角買い、ローンに出して育てつつ見極める循環システムを構築し切っているチェルシーよりも総合的なスカウティング力が優れていると言うと嘘になるだろう。しかし、レバンドフスキやフンメルスらを発掘した当事者であるクロップが来た以上局地戦では勝てる可能性がある。その結果は3〜5年後に分かるだろう。

リバプールが移籍市場で取るべき振る舞い

移籍市場では上記の勝ち筋を見極めながら戦略的に振る舞うのが理想だが、実際はそんなに上手く嵌る案件は早々転がっていない。さらに今季の移籍市場はリバプールにとって決して分がよい状況とは言い難い。シティはチームの大改革を計画するグラウディオラに無制限の小遣いを差し出していて既にトップギアで札束をばら撒いている。オスカルの売却益もありリーグ優勝したコンテにアブラモビッチは大金を託すだろう。この2チームがいる以上、上記の3つの勝ち筋を見出せない場合、彼らとターゲットが被るとまず勝ち目はない。無論、いつも通りユナイテッド、アーセナル、スパーズとの戦いもある。

Mohamed Salah:画像はASローマ公式Twitterより

そんな中で上述のリバプールの強みが効かず、一度チェルシーを選んだサラーをやや割高ぐらいの価格で今一度捉えることができる機会が目の前にある。恐らく、サラーはプレミアへの移籍希望があるがチェルシーに戻る気はない。ユナイテッドやスパーズの横槍も今のことろない。ローマは短期的にキャッシュが必要で一定額以上であれば売りたい。リバプールの強みを生かさずしてこのレベルの選手を獲得できるチャンスは中々ない。ジェラードを崇拝するチェンバレンを獲りにいくのもありだが、彼はCMFでの起用を希望している。コウチーニョのコンバートもありナビケイタが獲れるとそのポジションは飽和するためチェンバレンに本腰を入れるという判断は難しい。つまり少々強引にでもサラーを獲りにいくべきではないだろうか。

まとめ

サラーはあくまで一例である。勿論勝ち筋に乗ることが第一優先だが、この難しい市場条件の中では転がって来たチャンスを素早く見極め、当初の計画をやや逸脱してでも選手を取りに行くというアプローチも必要、というのが筆者の見解である。クロップは移籍市場開戦前にして「やることは既にやった」という趣旨のコメントを出している。これはスカウティングが完了し優先順位付けと投資を判断する条件を決めたという意図だと読み取れる。他方「シティやチェルシー含むライバルチームの動向」というアンコントローラブルかつ最大の影響要因がある以上、事前に全てをシュミレートして完璧に条件分岐を用意しておくことは極めて困難。フロントの誰かが号令を出し、機会を逃さずに飛びつくという判断を許すこともひとつの賢い戦略と呼べるのではないだろうか。

熾烈な争いの中プレミアリーグ4位フィニッシュを果たし、クロップ率いるリバプールが大勝負できるシーズンが待っているだけに、フロント陣のクレバーかつ勇敢な動きを期待し吉報を待ちたい。

 

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1 個のコメント

  • 悲報
    さっき3000万(50億円)ユーロでクラブ間の話し合いがまとまったそう。
    サラーの後釜はベラルディ。
    21試合中5ゴール6アシスト・・・。
    明らかにフィオレンティーナのベルナルデスキの方が上手いじゃん。
    リバファン(知らんですやん。)
    リバプールさんどうかサラーを見守ってあげてください。

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