なぜディバラにリバプール移籍の噂? 起用法を含め考える

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紙面にその名が載るだけで、サポーターの心を躍らせるスター選手。少し前なら、マルコ・ロイス(ドルトムント)などがそうだったか。そして、過日の報道でリバプールとリンクされた『宝石』ことパウロ・ディバラ(ユヴェントス)も間違いなくそれに当てはまる選手といえる。

しかし、こう疑問に思ったKOPも少なくないはず。「なぜリバプールにディバラ獲得の噂が出るんだ?」と。

画像出典:@FootballTribeJP

無論、ディバラのクオリティは万人が認めるところであり、本当にリバプールにやってくれば、多くのKOPが狂喜乱舞することは容易に想像できる。ただ、それと同じくらい「獲得したとしてもどこで使うのか?」、「大金を使うのは本当にそこか?」という疑問が出てくるのも事実だろう。

筆者はなにを隠そう、ディバラ大好きマン。リバプールに関係のない選手で、今現在最も好きな選手と言っていい。ディバラがリバプールに来るなんて夢のような話だし、考えただけでとても嬉しい。しかし、ゲームではすぐにディバラをリバプールに移籍させることはできても、現実世界ではそうもいかないし、夢物語で済ませてきた話。

ところがどっこい、信憑性はさておき現実でもリバプール移籍の噂が出てしまったではないか。しかし、人間その時が来るとなるとなんだかんだ冷静になるもので、「いやいや来るわけがない。そもそも噂が出たのも謎」となってしまうのですから不思議なものだ。

それでも「火のない所に煙は立たぬ」。というわけで、せっかく出たディバラのリバプール移籍ゴシップ。もしもディバラがリバプールにやって来たらどのように起用されるのかをメインに、楽しみながら考察してみたいと思う。

まずは簡単なプロフィールとプレー動画を。

  • 生年月日:1993年11月15日
  • 所属クラブ:ユヴェントス
  • 国籍:アルゼンチン
  • 身長:177㎝
  • 推定市場価格:110,00Mill.€
  • 契約終了年数:2022年6月30日

 

ディバラの起用法は?

色々なことをすっ飛ばして、まずはもしディバラがリバプールに移籍した場合、どのように起用されるのかを考えてみる。

結論から書くと「インサイドハーフ」で起用されるのではないだろうか?前提として、ロベルト・フィルミーノ、モハメド・サラー、サディオ・マネという、世界最高峰の破壊力を誇る3トップを崩す必要性はまったく感じない。彼ら3人の控え問題は看過できないものだが、ディバラを彼らの控えとして獲得するなんて、それはもうディバラが来る以上にありえない話だろう。

ともすれば、現在の逆三角形型4-3-3でディバラを起用できるポジションはインサイドハーフしかない、というわけだ。しかし、なにも消去法だけでインサイドハーフと決めているわけではないので安心してほしい。

なんでもユルゲン・クロップはディバラに惚れ込んでおり、獲得を熱望しているという話。信憑性はさておき、それを報じるソースによれば、ディバラにはフィリペ・コウチーニョのような役割を期待しているとのこと。端的に言えば、引いて守る相手に対しての特効薬だ。

ディバラはコウチーニョよりもフィジカル的資質が優れているので、ハマってもなんら不思議ではない。イングランドだと謎の背中の痛みでプレーできないということも無論ないと思われる。それに、ゴール前にバスを置く相手を崩せる選手が必要だというのは、クロップだけでなくKOPの共通認識だろう。

そういったことから、ディバラの獲得はFWやストライカーとしての側面よりも、MFやクリエイターとして期待している部分が大きいのでは?というのが筆者の見解だ。3トップと積極的に絡みながら、無機質ながら無慈悲なまでのカウンターに創造性を与える4人目のアタッカーとして、ディバラは理想的な選手であるといえる。

また、ディバラの獲得によって、フィルミーノの負担も軽減することが可能だ。現在のリバプールには、フィルミーノが担うタスクを代わりに務めることができる選手がいないため、彼の負担はとても大きなものになっている。ディバラはゼロトップとしても機能するため、CFにスライドさせればフィルミーノに休息を与えることができる。

コウチーニョが左ウイングとインサイドハーフの兼任だとすれば、ディバラはゼロトップとインサイドハーフの兼任と言ったところか。前者のプレーエリアをカバーできる選手は多くいれども、後者の二つを兼任できる選手はそういないため、獲得に成功すれば2つのポジションのクオリティを一気に高めうる存在になるだろう。

画像出典: calcioweb.eu

ディバラのプレー分析

では、実際にディバラをインサイドハーフで起用したとして、彼にどのようなことが期待できるのか考察してみたい。まずはディバラの能力を分析してみる。

Physical

フィジカル的には、すべてにおいて高いレベルにあるものの、他の選手と比べて傑出して優れたなにかを持っているわけではない。ロングカウンターの際に30mほどのオープンスペースを独力で運び、ゴールを奪うサラーやマネのようなロングスプリンターとしての才能はなく、かと言って、屈強なDFと最前線でやりあうだけの絶対的なパワーがあるといわけでもない。

しかし、アジリティとクイックネス、ショートスプリントは非常に高いレベルにあり、カウンターの際にブレーキをかけることなく他の選手と共に完結させることは十分に可能だ。

また、身体のコーディネーションがとても優れているおり、多少のボディコンタクトであれば苦にしない。だが、前述の通り絶対的なパワーという点ではまだ改善の余地がある。特に下半身の強度を鍛えれば、相手DFを背負ったプレーや、ショートスプリントの頻度を高めることができるだろう。

Technical

白眉なのは、異次元とも言えるシュートテクニック。モーションが独特で、力まずに強烈なシュートを放つことができ、かつタイミングをずらすのもお手の物。パターンやレンジも多彩であり、シュートに関する項目は全てにおいて最高峰のクオリティを誇る。

FKにおいてもキックの才能を遺憾なく発揮できる。レフティーなので、サラーの代わりに右CKをインスイングで蹴ることも可能だ。いずれにせよ、良質なプレースキッカーがいないというリバプールの問題を簡単に解決してくれる存在でもあると言える。
 
シュートだけでなく、ラストパスにおいても素晴らしいプレゼンスを持つ。高い頻度でビルドアップに絡みながら2ライン間に侵入し、コンビネーションを駆使してエリアを強襲する様は、まさに極まる侵略。

これを高い水準で披露出来るMFは現状アダム・ララーナとアレックス・オックスレイド=チェンバレンの2人のみで、これこそがリバプールが引いて守る相手を崩せない要因となっているが、ディバラはそれに対する解決策になりえる。

また、密集したスペースでもボールを失わない卓越したキープ力も見逃せない。2~3人に囲まれても前へ運べる能力は、モダン・フットボールにおいて重要視されているもの。ボールホルダーへのプレスの強度が日々高まりを見せる中、相手を引き付け、剥がし、スペースを作ったり、味方をフリーにさせることが出来ることは高く評価するべき能力だ。

Tactical & Mental

戦術眼に優れ、ポジショニングセンスはゴールシーンはもちろん、守備の局面でも生かされる。アグレッシブに守備に貢献するタイプではないが、特段そうは見えず、なんなら高くすら見えるのはもはや才能の現れというほかないだろう。

前述の通り、フィジカル的資質は世界の頂点を争うレベルとまでは言えないものの、少なくともコウチーニョ以上のものは持っている。そのため、素早くゲーゲン・プレスへの適応を見せることが出来れば、彼のインサイドハーフ起用によって守備の強度が極端に下がるかもしれない、という心配は杞憂で終わるだろう。

息つく間もなくショートスプリントを繰り返すことのできる選手の秘密は、メンタリティの強さと自己犠牲の精神だと取られることも多いが、それと同じくらい重要なのは、それを可能にするだけの肉体的強度だ。

のべつ幕無しプレスするだけの体力や足腰の強さがあれば、誰であれ監督から指示されれば実行するはず。守備における貢献度の低さを、守備意識の低さと見るか、単純に疲労と見るかでは大きく違う。ディバラのパーソナリティに鑑みれば、肉体的強度が上がればそれに比例して守備での貢献度も高まりを見せると考えていいだろう。

メンタルの面では、負けん気が強く、果敢に仕掛けるタイプだが、独力で全てを解決出来るほどの爆発的な突破力は持ち合わせていない。しかし、本人もそれも自覚しており、そういう場合はシンプルなプレーを選択できるインテリジェンスも持ち合わせている。

総評

ディバラはフィジカルとテクニックの両面で極めて優れたクオリティを持ち、そのスピードとテクニック、ファンタジアで、ビルドアップからフィニッシュまで高いプレゼンスを保証してくれるアタッカーである。

戦術的インテリジェンスも高いレベルにあるだけでなく、セットピースでも巨大な違いを生み出せる。その名に恥じない、ファイナルサードで『宝石』の如く煌く崩しの切り札になれる選手だ。

画像出典:tuttosport.com

ディバラはリバプールに来る?

しかし、実際にディバラがリバプールに移籍する可能性は、希望的観測を含めても低いと言わざるをえない。手前で提案しておいてなんなのだが、ディバラのインサイドハーフ起用も未知数で博打と言っていいからだ。

ディバラがそのクオリティを最も発揮できるポジションは、間違いなくトレクアルティスタだ。なので、彼を最大限に生かそうするのであれば、右からサラー、ディバラ、マネ、CFにフィルミーノという4-2-3-1がベスト。無論、これも作り話に花を咲かせる程度のものなのだが。

であれば、同じくリバプールとリンクされるモナコのトマ・ルマルの方がハマるまる(どうしても言いたかった)というのは自明。フランス映画のように魅入ってしまうルマルは、インサイドハーフと左ウイングのどちらでも機能するので、CFの補強は別にして、ルマルに大金を使った方が賢明というのが筆者の見解である。

追記:トマ・ルマルは 18-19シーズンより、アトレティコ・マドリードでプレーすることが決まりました/(^o^)\

画像出典:europe1.fr

最後に

繰り返しになるが、筆者はディバラが大好きである。しかし、そのディバラがリバプールに本当に必要な選手かどうかはまた別の話。そりゃ、正直リバプールでプレーするディバラを見たいのは間違いないのだが。

しかし、ディバラでないにせよ、引いて守る相手を崩すためには turn it on 迷いはない、惚れ惚れするテクニックとクリエイティビティを持ったワールドクラスのアタッカーが必要であることは変わりないので、このポジションには惜しみなく資金を使うべきだと考える。

それでは、また別な記事で。

画像出典:ディバラ公式Instagram(@paulodybala)

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1 個のコメント

  • フェルミーニョは今のリバプールで最も獲られたくない選手だと思います。
    かろうじて代役ができるのはララーナですがフィジカルに不安があるのと、公言はしていませんが、本人的には本業はゲームメーカーを目指しているのでやはり異種です。
    フェキルが獲得できれば、もしかしたらって感じですが、やはりフェルミーニョは他の二人とは異なり独特です。

    本題ですが私もディバラは好きな選手ですが、獲るなら現状のレッズとは違うシステムを造らないと彼の能力も資金も無駄になりそうですね。
    クロップのシステム的なバリエーションの少なさを打破する為には良いカンフルですが、色んな点でリスクが多すぎます。

    若いときのイニエスタならウェルカムですが(笑)

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