VSハルシティ〜中盤3選手のスタッツによる紐解き・MF目線のこれから〜

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マジスタ#7
いつでもリバプールを楽しめる場を。 気軽な内容から踏み込んだ試合分析まで記事にしていきます。 共にリバプールを満喫しましょう!

先日のPL24節VSハルシティは今後の流れに乗るターニングポイントとなる試合と期待していたため、残念な結果となってしまいましたね。「また主力が揃えば必ず波に乗る」と信じていた方も多いと思いますし、余計痛い敗戦となったことでしょう。

そしてただの敗戦ではなく、ウィークポイントと分かっていながらも今まで誤魔化せていたり、あまり気にならなかった問題など、多くの課題を露呈する敗戦となりました。

どう考えても優勝は遠く、CLすら危うくさせてしまった先日の敗戦。では何がいけなかったのでしょうか?  戦術、人選、チーム意識、補強、システムetc..いろんな要因が考えられると思います。

今回は半年前と変わってしまったことをMFの視点で考え、山積みの課題のほんの一部ですが綴ってみようと思います。

尚、以下掲載するスタッツはhttps://www.whoscored.com/Regions/252/Tournaments/2/England-Premier-League

http://www.fourfourtwo.com/statszoneを参考にしています。

下図はハルシティ戦のピッチ使用率をパーセンテージで表したものです。(左:ハル 右:リバプール リバプールは右から左に攻めます。)

もちろんですが、試合時間のほとんどをミドルサード、ファイナルサードでプレーしています。ディフェンディングサードに入られた時間はわずか16%となっています。

次にこちらはシュートを打つ位置を表したものです。(同じく左:ハル 右:リバプール)

リバプールはゴールエリア 更に言えばペナルティエリアでさえ、ハルシティに割合で負けているんですね。代わりにボックスの外が36%と高割合を占めています。まあゴール前を固めた相手に有効な手段としてミドルシュートも考えられますが、ペナルティエリアの外からでコレといった場面は見られませんでした。

つまりリバプールは割と前線でボールは持っているが、ペナルティエリアに入ることが出来ないチーム ということになります。サッカーをする上で、ビッグクラブである上で、ゴールに近づけないと言うのは致命的ですよね。攻撃力を売りにしていただけに、、

当然ですが下位のチームは上位のチームに対してゴール前を固めた守備的な戦術をとってくるでしょう。それが弱点だと露呈しているリバプール相手なら尚更です。

では何故ペナルティエリアに入れないのか、たくさん原因がありますが、筆者はその一つに大きく「パス・サポート」の質が関係すると考えています。これが今回の記事の論点です。

先日の試合、というより引かれた相手との試合の時、リバプールは真ん中を使わず、サイドに逃げて逃げて、前線に選手の枚数もエアバトルに強いFWがいるわけでもないのに、とりあえずクロスというプレーが多いのを感じてる方も多いと思います。そりゃあ相手は楽ですよ、中盤の選手がそれほど強くプレスに行かなくていいので、守備の枚数は充分揃った状態でクロス入れてくれるんですから。

ここで以下に先日のスタメン、ララーナ、ヘンド、エムレ・ジャンのスタッツを示します。

ララーナ

ヘンダーソン

エムレ大先生

ララーナが相変わらずピッチを走り回り、いろんな場所でボールに関わってくれているのが分かります。左サイドから右足であげたクロスは良かったですね。ララーナの運動量の多さには頭があがりません。ただ気になるのはピッチの中央、またゴール前で1本も縦パスが見られないということ、サイドの高い位置ではそれなりに絡んでチャンスを作っていますがバイタルエリアへ縦パスが入ってないんです。リバプールの所謂 2列目の選手のがこれだと前述したように相手は楽です。この問題について後で述べていきます。

ヘンダーソン チームが不調な中1人好調を見せつけ何とかチームを引っ張ってくれました。ジェラードを彷彿とさせる素晴らしいミドルパスや、カウンターを食らった時には懸命に戻り体を張って守ってくれました。CAPに相応しくよくやってくれたと思います。1人だけスタッツの線の多さが際立っています。また注目すべきは青線(パス成功)と水色線(チャンスクリエイト)が相手PA内に入ってるということ。ペナルティエリア入れない問題を少し解決してくれたのはこの試合ヘンドのキラーパスでしょうね。

お待たせしました、エムレ大先生。注目すべきは線の少なさとファイナルサードで青線(パス成功)が1本も見られないこと。さらには▲(ファール犯)が多いです。あまりプレーの悪かった選手の悪口を言うのは過ぎてはありませんが、相手が目の前でボール持ってるのにジョグで追いかけるふりをするようなプレーはさすがに腹が立ちましたね。これなら前節好調だったワイナルドゥムが見たかった。

以上3選手のスタッツを見ましたが、特にララーナ、エムレにおいて、やはり中央でボールを受ける回数、縦パスが明らかに少ないのがわかります。リバプールが真ん中のラインをボール回しで使うのはサイドを変える時の中継地点としてがほとんどでしょう。中盤の選手が頑張って真ん中のスペースに入り込めないんです。

相手としては真ん中にこられなきゃ怖くない。ただリバプール側としては真ん中相手多いから入り込みにくい…といったところでしょう。ここでリバプールが問題なのは引いた守りをする相手へのパス回しです。

例えば右サイドでクラインがボールを持ってるとします。マネはもちろんマーク付かれてるし、ララーナも無理そう。この時よくCBやヘンドを利用して逆サイドのミルナーへと展開していきますよね。ただTwitterでも少し書きましたが、相手は動きの予測出来るただ平行なサイドチェンジをしてもあまり怖くないんです。ボールの動きが予測出来るなら相手と同じスピードで陣形をスライドさせて左サイドに備えるだけです。少しボールの動きが早かったとして、フリーになれるのは逆FWのコウチーニョが一瞬孤立してなるくらいでしょう。

他の場面でも同じことが言えます。攻撃が手詰まりになって、次のパスコースを作って助けないと!だと相手はパスコースが作られるのと同じスピードでマークを確認するだけです。

ここでただ平行にサイドを変えるだけでなくて、クラインからヘンドにそして1度ヘンドからララーナに縦パスを入れられたとしましょう。しかし普通に縦パスを受けても囲まれて潰されるだけなので、ある程度の余裕と、味方が即座にフォローにこれることを前提としてパスを受けなければなりません。これを可能にするのが「パスコースの質」です。

今のリバプールはパスコースを作るタイミングが悪いです。相手の陣形を崩すには・マークのズレを生むには、相手の予測やマーク確認より、早くパスコースを作り続けることが1つなんですよね。2~4手先のことを予測してスペースを作っておく→いいタイミングでそこに入る→全員が相手のマーク確認より早く連続して動く。これが流動性の良さであり、サッカーの基本「パスコースを作る」ですよね。半年前はもっと上手く自然に出来ていたんですが。。。当たり前のことなんですが、強いチームはこの「パスコースの作り方」が上手いです。バルセロナとか。

そしてヘンドからいいタイミングで縦パスが入り、たとえ前が向けなくても次にワイナルドゥムがララーナに縦パスが入ることを予測して、次のコースを即座に作っていたら、、ララーナはワンタッチで落とすだけです。次にララーナがワンツーを狙う動きだし、フィルミーノが気の利いた位置に一瞬入ってきてくれれば、、などと「相手の頭の回転より早いパス回し」が3回以上続くと、相手の中央のオーガナイズはどんどん崩れます。

これで初めてスペースが生まれ、マネの単独突破や、コウチのラストパス ミドル、フィルミーノのフリーランの囮、ララーナワイナルドゥムの飛び出しなど各選手の特徴が生きてきます。

この位置に縦パスを出せる選手、この位置にベストタイミングで入って受けれる選手が必要です。それをこなすのはMFですよね。短調になっていた最近のビルドアップを改める方法としての「パスコースの作り方」が調子を取り戻す1つの手段となると筆者は考えています。

また昔、「なぜボランチはムダなパスを出すのか?」という本に記載してあって、共感したことなのですが、ボランチは逃げる外へのパスだけでなくて、「ムダ」な縦パスを出すことが時に有効になります。

この状態でコウチーニョにパスを出すことは難しいし、出しても手詰まりになると思います。

そこで1度「ムダ」な縦パスが入るだけで、相手は寄せざるを得なくなり、スペースがぐっと広がります。

これを簡単にリターンするだけでコウチーニョのスペースが最初に比べ確保出来ますね。これはあくまで最も簡単なパターンをあげましたが、サッカーにおいてどの場面でも中盤の選手のこの「ムダな受け手」が必要となってきます。

今のリバプールの中盤にはこの役割が欠けていると筆者は感じています。そしてララーナ、エムレのスタッツでも感じれると思います。。

以上MFの視点から問題点を綴ってみました。もちろん、これ以外にも問題点はたくさんあるので、解決策としてはマイノリティーの意見かもしれませんが、こういった細かい部分の質の低下も現在の不調に関わっていると思います。あくまで筆者が極部的に見た場合の考察なので、聞き流し程度で考えてくれれば構いません。

チームが上手く行かない時、それが何故か考えて見るのも1つ面白いかもしれません。筆者もクロップが今後どう立て直して行くのか注目していこうと思います。

マジスタ#7

16 件のコメント

  • 敵を食いつかせる縦パスが少ないと感覚では感じてましたが間違いでは無かったようですね…
    ワンタッチで敵陣内をズタズタにするシーンが減った理由もこの記事でよく分かりました
    今後も楽しみにしています

    分かりやすい記事ありがとうございます。

    • ご共感いただきありがとうございます^^
      今後も楽しみにしてくださる方がいらっしゃるのはライターとして光栄ですし、モチベーションとなります!
      拙い文章ですみませんm(_ _)m
      これからも精進し、いい記事を書いていけるようにします!

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      遠藤からのパスの受け手は、前を向いていいか、素早くリターンするべきかがパスの強弱や左右足の微妙な位置等で感覚的に伝わってくるそうです!
      奥の深い内容なのでまた「パス」を題材にラボに記事を投稿してみようと考えています。宜しければまたご覧頂くと共に、kazuさんの「パス」に関する感想も拝聴してみたいです^^

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