トレント・アレクサンダー=アーノルド│リバプール選手名鑑

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基本プロフィール

画像出典:アーノルド公式Twitter

  • 選手名:トレント・アレクサンダー=アーノルド
  • 生年月日:1998年10月7日
  • 国籍:イングランド
  • 身長:180cm
  • ポジション:RSB, CMF
  • 背番号:66
  • チームキャリア:LFCアカデミー→リバプール(15/16~)
  • 市場価格:25,00 Mill.€
  • 契約終了年:2021年6月30日

プレースタイル

画像出典:アーノルド公式Twitter

ストロングポイント

抜群の攻撃性能とスピードを持つ98年生まれのスカウサー。プレーは若武者ながら無骨さがなくスタイリッシュ。いい意味でスカウサーらしくないが、その実かなり負けん気が強く、果敢なタックルや思い切りのいいフィニッシュなど、怖いもの知らずの爽快なプレーからは随所にリバプールっ子らしさを感じる。

アカデミー時代はCMFで育ったこともあって視野が広く、ボールスキルに優れている。最大の武器は精度・威力ともに傑出したクオリティを誇るキックの能力。攻撃面での技術やアイデアは、先輩のナサニエル・クラインをすでに凌駕するレベルにある。

白眉なのは鋭く速いクロスで、リバプールの攻撃陣は高さこそなく空中戦は不得手だが、卓越したポジショニングと爆発的なスピードでマーカーを振り切れるので、低空で速いクロスは相性抜群。逆サイドのアンドリュー・ロバートソンと共にリバプールの破壊的な攻撃力を支えている。

ビルドアップにも一役買っており、大きく開いた右サイドから攻撃の起点になることもめずらしくない。相手のプレスやマークを嘲笑うように外すミドルパスや、タイミング感覚に優れた仕掛けは秀逸。創造性に欠ける嫌いのあるリバプールにおいて、アーノルドの描く景色は非常に貴重なものとなっている。

プレースキックでも持ち前のキックの能力を遺憾なく発揮。CLデビュー戦では美しいFKを沈めており、プレースキッカー不在が嘆かわれて久しいリバプールの救世主になりえる存在。実際にCKやFKでは多くのシーンでキッカーを務めており、今後もセットピースの際は期待される。

ウィークポイント

画像出典:Absolute Football

最も改善の余地を残しているのは守備対応。一概には言えないが、SBの守備はずば抜けたフィジカル能力があればお茶を濁せることが多い。その点アーノルドはスピードこそ優れているが、対応が後手に回ったときにそれを力尽くで挽回するような絶対的なパワーは持ち合わせていない。

空中戦も不得手で、ロングボールの標的にされることも多い。加えて戦術眼やポジショニングなどでピンチの芽を摘むタイプなので、フィジカル自慢のアタッカーにひたすら狙われ続けると守り切れないシーンは少なくない。

トップスピード下でのボールスキルも課題の一つだろう。走るのに夢中で肝心のクロスが雑になってしまっては元も子もない。また、技術に自信を持っているからか難易度の高いプレーを選択することが多い。筆者の個人的な見解だが、状況によってはもう少しシンプルなプレーを選択してもいいと感じている。

しかし、成長曲線は驚異的で、フィジカル面の改善のためにジム・セッションも積極的にこなしているようだ。実際に身体の線もトップデビュー時に比べればとても逞しくなっており、時に淡白ともされる守備対応は自ずと改善されていくに違いないだろう。

エピソード・小ネタ

LFC公式Twitterより

・出身はリバプールのウェスト・ダービー地区。実家はメルウッドから程近く、徒歩10分のところにある。イングランドの代表にまでなったが、未だに実家で暮らしている。理由は「今はまだ地に足をつけるべきときだから」。謙虚である。

・子供の頃によく真似をしていた選手はスティーブン・ジェラード。本人曰く「スカウサーである以上スティービー・Gの真似をするのは当然。僕の夢は、リバプールで彼のような偉大なキャプテンになること。それを実現させるまで、夢が叶ったとは言えない」。

・2009年のリーズ・ユナイテッド戦で、キャプテンを務めていたジェイミー・キャラガーと共にマスコットとして入場したのが幼き日のアーノルド。ちなみにとんてもなく愛くるしい顔をしている。(実はアーノルドではないという説も…)

https://twitter.com/Carra23/status/897541946058649606?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E897541946058649606&ref_url=http%3A%2F%2Fliverpool.tokyo%2F%3Fp%3D29610

・現在はファースト・チームのコーチであるペップ・リンダースの元で、U16時代とU18時代にキャプテンを任されていた。また、U17代表でもキャプテンを務めていた。

・怪我で出場できなかったクラインに代わり、マンチェスター・ユナイテッド戦で先発に抜擢された。しかも、これがアーノルドにとってのプレミア初先発。息子からの電話でダービーでの先発を知らされた母は「自分のベストを出しなさい。なにがあっても、心配することは一つもない。」と言ったそう。

・ESPNが選ぶ、プレミアリーグの若手ベスト11(システムは3-4-1-2)に右WBとして選出されている。同じく98年生まれの、お隣エバートンのトム・デイビス(彼もまたスカウサー)と並び、最年少での選出となっている。

・クラインのことを非常に尊敬しており、イングランドで最高の右SBだとしている。クラインもアーノルドのことを「まだ若いけど、本当に素晴らしい才能を持っている。アドバイスなんて必要ないんじゃないかって思うくらいだ。でも、とても冷静で謙虚なんだよ」。と話している。アーノルドはクラインのような選手になりたいと話していることからも、どうやら本格的に右SBとしてプレーしていくようだ。

・16-17シーズンのクラブ年間最優秀若手選手賞に輝いている。ちなみ、アーノルドは同シーズンの目標を『U23の試合に少しでも多く出る』としていた。

・アーノルドが「最も手強かった相手」としたのが、マンチェスター・シティ(現在はプレストンNEにローン中)のブランドン・バーカー。2016年2月のU21の試合で、リバプール・アカデミーはEDSに0-3と為す術もなく完敗。この試合で右SBとして出場したアーノルドと対峙したのがバーカーである。本人曰く「バーカーはあまりにも凄まじく、僕たちはあのチームに絶対に敵わないと思った。悪夢のようだった」。ちなみにこの話はアカデミー時代のものではなく、2018年5月のもの。ファースト・チームでワールドクラスの選手と戦ってきた中でバーカーを挙げており、どれだけ衝撃的だったかが窺える。

・ロシア・ワールドカップに臨むイングランド代表に選出されたことをアーノルドに伝えたのはユルゲン・クロップだった。これはイングランド代表監督ギャレス・サウスゲートの計らいの現れ。また、代表デビューの直前の練習で、FAの名誉会長を務めるウィリアム王子がアーノルドに手渡しで代表のユニフォームを渡すというサプライズもあった。

画像出典:アーノルド公式Twitter

・現在Transfer Marktはアーノルドに 25,00m€ の価値を付けている。昨夏の時点での彼の市場価格はわずか 1,50m€ であり、彼がどれだけ加速度的に成長しているのかが一目でわかる。

 

参考サイト


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